Top 印鑑の基礎知識 印鑑通販ランキング 実印の作成 銀行印の作成 女性の実印作成 会社印作成
AI契約書レビューイメージ

「おすすめのAI契約書レビューサービスを知りたい」
「そもそもAIによる契約文書のレビューって何?」

この記事ではAI契約書レビューサービスに関する情報を総合的に解説。 前半では代表的な自動リーガルチェックツールを紹介し、後半では基礎知識やメリット、注意点を解説。

AI契約書レビューサービスをお探しの企業様はもちろん、基礎知識から学びたい方々にも発見のあるおすすめ記事となっています。 ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人
樽見 章寛
樽見 章寛(たるみ あきひろ) 実印.net 編集部
「時間もかかるし、面倒だし、できれば避けたい…」。契約書のレビューに、こんな思いの企業担当者さまも多いでしょう。そんな契約書のレビューを「時短で、簡単に、そして安い価格で」行えるのが、AIを用いた契約書のレビューサービス。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験している筆者が、「契約書レビュー」に関して徹底解説します。




代表的なAI契約書レビューサービス

人工知能

こちらでは、AI契約書レビューサービスにおいて代表的なものを紹介します。


LeCHECK

リチェック

LeCHECKは、AI契約書レビューに必要最低限のシンプルな機能に絞り、低価格を実現しているサービスです。 他社では最低でも月額10万円を超えるようなサービスもありますが、LeCHECKは最も安いプランで月額22,000円(税込)から利用可能。

またLeCHECKでは、選ぶプランによっては日本語だけではなく英語のAI契約書レビューにも対応。 英文契約書のリーガルチェックをしたい企業様にもおすすめのサービスとなっています。

そのほか契約書の保管管理機能が搭載されているなど、シンプルでも使いやすい特徴があります。 お試し無料プランがあるため、事前に使い勝手を試せる点も便利です。

» LeCHECKの詳細はこちら


LegalForce

リーガルフォース

LegalForceは、業界での知名度が高いAI契約書レビューサービス。 AIによるレビューはおよそ40種類の契約書に対応しており、文書フォーマットはPDFとWordが利用可能です。

大企業での導入実績も多く、誰もが知る有名企業でも多く活用されています。 AIによるレビューはもちろん、弁護士作成の契約書テンプレートが利用できたり過去の条文検索ができたりと、法務業務を効率化できる機能が魅力です。


インテリジェント契約チェッカー

インテリジェント契約チェッカー

インテリジェント契約チェッカーは、NTTグループに属する「エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社」が運営するAI契約書レビューサービスです。

NTTのグループ企業が横断的に活用している「corevo」におけるサービスの1つであり、品質面やセキュリティなどに高い信頼性があります。

文書をアップロードすると、注意すべき条項や抜け漏れなどが瞬時にチェックされ、スピーディーな契約書レビューが実現できます。 受発注契約の相対応する部分を比較しながらリーガルチェックができる点もインテリジェント契約チェッカーの特徴です。


LAWGUE

ローグ

LAWGUEは、業務効率化に特化したAI契約書レビューサービスです。 契約書を作成する際に発生しがちなインデントの調整や番号の修正などを自動化でき、業務効率化を叶えるおすすめの選択肢です。

LAWGUEのAI契約書レビューには、独自の特許技術が活用されています。 AIによるレビューは契約書の類型によらず使用でき、さらに契約以外の文書でも使用可能。 契約にまつわるナレッジを自動的に蓄積してくれ、法務業務の属人化の解消にも役立ちます。


LegalSifter

リーガルシフター

LegalSifterは、元々はアメリカで開発されたAI契約書レビューサービスです。 英文契約書のリーガルチェックに特化しており、グローバルな取引を行う企業におすすめ。

対応している英文契約書の種類は多く、さらにAIは現在も学習を続けているため、将来的にはより多くの文書のレビューが可能になるでしょう。

LegalSifterのレビューコメントは英語が基本ですが、一部の契約書については日本語でのコメントにも対応しています。 技術サポートや導入支援などは日本語で行われるため、担当者が必ずしも英語を理解できなくとも導入可能です。


LawFlow

ローフロー

LawFlowは、AIによる契約書レビューはもちろん、法務業務をよりスムーズかつスピーディーに進められる機能が搭載されているサービスです。 例えばOCR機能が搭載されているため、紙の契約書をチェックするのも簡単です。

またLawFlowの上位プラン(エンタープライズ)では、弁護士によるカスタムサポートが利用可能です。 弁護士がヒアリングの上で自社独自の検知項目の準備や、独自の契約書のチェック環境の整備といったサポートが受けられます。


AI-CON Pro

アイコンプロ

AI-CON Proは、契約に関する「プレイブック」をベースにリーガルチェックが行われます。ここでのプレイブックとは契約審査に関する基準をまとめたもの。

AI-CON Proでは、運営会社があらかじめ用意したプレイブックと、利用企業(自社)が独自に作成するプレイブックの2種類を使いながら契約書レビューができます。

AI-CON Proの特徴は、Microsoft Wordのソフト上で契約書レビューができる点にあります。 わざわざ別の画面を開かなくてもリーガルチェックができるため、導入から運用開始までがスムーズに進められるでしょう。


AI-CON

アイコン

AI-CONは、完全無料で利用できる契約書レビューサービス。運営会社は先ほど紹介した「AI-CON Pro」と同じです。

AIによる契約書レビューは費用がかかる有料のサービスがほとんどなので、完全無料で利用できるのはとても希少。 リーガルチェックができるのはNDA(秘密保持契約書)の1種類のみですが、NDAのチェックさえできれば満足できる場合には重宝します。



AIによる契約書レビューとは

法律イメージ

「AI契約書レビューサービスって何?」と疑問に感じている方に向けて、ここからはAI契約書レビューに関する基礎知識を解説していきます。

そもそも「契約書レビュー」とは、契約文書の条項に抜け漏れがないか確認したり、相手から提示された契約書にリスクが潜んでいないかチェックしたりする作業です。

従来は法務部や弁護士などで行われていた業務ですが、法律や業界に関する専門知識が必要なため、やり方によっては次のような問題点がありました。

  • 担当者によりレビュー品質に差ができる
  • 専門知識のある社員に仕事が集中する
  • 業務が属人化し、一部の社員がいないと契約が進まない

AI契約書レビューサービスなら、契約文書のリーガルチェックをAIにより自動化することで、上記のような問題を解決できるのです。

AI契約書レビューサービスはクラウド型のシステムであるのが一般的。 自社でAIを開発しなくても必要な時だけ利用できるため、中小企業や個人事業主でも導入しやすい特徴があります。



リーガルチェックツールの機能例とメリット

握手するビジネスマン

AI契約書レビューサービスにはどのような機能があり、利用するとどのようなメリットを得られるのでしょうか。詳しくチェックしてみましょう。


条項の抜け漏れチェックと修正の提案

AI契約書レビューサービスでは、文書の種類(秘密保持契約書、請負契約書など)に応じて必要な規定や条項が不足していないかチェックできます。 その結果何らかの問題が見つかった際には、自社のリスクが低く適切な条項になるよう修正提案が行われます。


契約書のリスクや自社に不利となる内容を検出

AI契約書レビューサービスを活用すれば、文書に潜むリスクや自社に不利となる条項をAIが自動的に検出してくれます。 高度な専門知識がなくても自社で契約書のリーガルチェックができるのは便利ですし、弁護士に依頼するより低コストで済む可能性が高いです。

またAIによる自動チェックのため、見落としなどのヒューマンエラーや、業務属人化の解消などにも役立ちます。


過去の文書やテンプレートから条文を検索

AI契約書レビューサービスには、自社が過去に使用した契約書やあらかじめサービス内に用意されている雛形などから、探したい条文を検索できる機能が搭載されています。 テンプレートにはない独自の契約書を作成する場合などに、信頼できる条文を探せるのは非常に心強いです。

またAI契約書レビューサービスによっては契約業務のナレッジ蓄積に役立つ機能が搭載されているものもあります。 そういった機能を使えば、契約に関わる社員の数が多い場合などにも、契約書レビューの品質が安定するメリットがあります。



覚えておきたい注意点

六法全書を読む人

法務業務における各種課題を解決し、業務効率化にもなるAI契約書レビューサービス。 そんな便利なAI契約書レビューサービスですが、いくつか覚えておきたい注意点も存在します。


サービスによりチェックできる契約書の種類が違う

AI契約書レビューツールは複数存在していますが、サービスによりリーガルチェックが行える契約書の種類は違うため注意しましょう。 導入前には、検討しているAI契約書レビューサービスがどの契約書に対応しているのかを確認することが重要です。


最終的な判断は社員が行う必要がある

AIによる契約書レビューは便利で正確ですが、100%の精度があるとは言い切れません。 法務業務は純粋な法律知識だけではなく、業種ごとの専門知識も必要になるためです。

また契約書の内容は取引先との関係性によっても違ってくるでしょうから、臨機応変に対応するためには最終的には人間による判断が必要となります。

つまり、AI契約書レビューサービスを導入すれば法務業務が完全にゼロになるわけではないことを、覚えておきましょう。



AI契約書レビューをもっと活用する方法

リーガルテック

AI契約書レビューサービスを導入するのであれば、電子契約システムも併せて導入するのがおすすめです。 残念ながらAI契約書レビューサービスには電子契約の機能はないため、それとは別に専用のツールを導入する必要があります。

電子契約システムとは、紙の契約書を使用せずにリモートで契約を完結できるツールです。 AI契約書レビューサービスと同様にクラウド型のサービスが基本のため、自社開発せずとも気軽に使用できます。

電子契約システムを導入するのであれば、おすすめは無料で使える「みんなの電子署名」です。 有名なベクター社が運営するため信頼性が高く、全ての機能が無料で使える特徴があります。

みんなの電子署名について、こちらの記事で詳しく解説しています。ご興味がおありでしたら、ご確認ください。



まとめ:低コストでリーガルチェックを実現

この記事では、おすすめのAI契約書レビューサービスを紹介し、基礎知識やメリット、注意点なども総合的に解説しました。 AI契約書レビューサービスを活用すれば、従来であれば法務担当者や弁護士が行っていた契約書レビューの作業を自動化できます。

AI契約書レビューサービスは、法務業務の効率化になり、さらには企業としてのリスク管理にも役立ちます。

興味のあるサービスが見つかったら、まずは資料請求や資料ダウンロードをして詳細を確認してみてくださいね。 そして、契約書チェック業務をより効率よくこなしましょう。