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電子契約プラットフォームβってどんなツール?」
「使える機能や他社と比べた特徴は?」

電子契約プラットフォームβは、全ての機能を無料で使える便利なデジタル契約システムです。 他社製品とは異なる特徴があり、コストをかけずにデジタル契約を締結したい企業におすすめの選択肢です。

この記事では、電子契約プラットフォームβの機能や特徴などを詳しく解説しています。 また、記事の後半では電子契約プラットフォームβと他社製品を比較しました。 自社に最適なデジタル契約システムを見つけるためにも、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人
樽見 章寛
樽見 章寛(たるみ あきひろ) 実印.net 編集部
DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている昨今、電子契約の導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか?電子契約サービス29社を徹底比較した筆者が、みなさまの円滑な電子契約導入をサポートいたします。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験済み。




電子契約プラットフォームβとは

電子契約プラットフォームβ

電子契約プラットフォームβとは、「さくらインターネット株式会社」が運営する“実験的な”デジタル契約ツールです。 すでに正式な製品として提供されているわけではなく、新機能の動作検証やフィードバックの収集などが目的とされています。

また電子契約プラットフォームβでは、将来的に正式なプロダクト化が行われるかも未定となっています。 電子契約プラットフォームβの利用を考える際は、これらの内容を事前に理解しておくようにしましょう。


利用料金は無料

電子契約プラットフォームβは、搭載されている全ての機能を無料で利用できます。 多くのデジタル契約ツールは有料で提供されている一方、電子契約プラットフォームβなら無料で使える点は大きなメリットです。

ただ、電子契約プラットフォームβは無料とはいえ「データ収集が目的なら契約内容が漏えいしないか心配」と感じる人がいるかもしれません。 その点について、電子契約プラットフォームβでは厳格な個人情報保護が行われているため安心してよいでしょう。

電子契約プラットフォームβの個人情報保護ポリシーなどを確認したい方は、以下のリンク先(公式サイト)でご覧いただけます。

個人情報の取扱いについて/さくらインターネット公式サイト



電子契約プラットフォームβの機能

パソコンを操作する人

電子契約プラットフォームβの概要を確認したところで、具体的にどのような機能が搭載されているのか見ていきましょう。


法的に有効な電子サイン

電子契約プラットフォームβでは、法的に有効な電子サイン(電子署名)を使ってデジタル契約を締結することが可能です。 具体的には、次のような流れで契約締結を行います。

  1. PDF契約書を電子契約プラットフォームβへアップロード
  2. 文書名や送付先、押印位置の決定などの設定を実施
  3. 取引相手へ送信
  4. 相手が承認すれば締結完了

このように、電子契約プラットフォームβを使ったデジタル契約はわずか4STEPで締結可能です。 締結済みの契約書はPDFファイルでダウンロードできるほか、合意締結証明書もダウンロードできます。


証拠力の強い認定タイムスタンプ

電子契約プラットフォームβでは、電子署名を付与する際に認定タイムスタンプも付与される仕組みとなっています。 認定タイムスタンプとは、その時刻には確実に文書が存在し、それ以降に改ざんされていないことを証明する認証技術です。

タイムスタンプの利用は基本的に有料です。しかし電子契約プラットフォームβならタイムスタンプを用いたデジタル契約が無料なのは嬉しいポイントです。


10年有効な長期署名

電子契約プラットフォームβの電子署名は、全ての関係者が契約を承認した時点から10年間の有効期限があります。 10年の有効期限があれば、税法などで保管が義務付けられている書類も適切に管理できるでしょう。


クラウド上での文書の保管・管理

電子契約プラットフォームβには、クラウド上での文書保管・管理機能が搭載されています。 電子上で締結した契約書は電子契約プラットフォームβのクラウドサーバーで保管され、自社で倉庫やサーバーを用意する必要がありません。

電子契約プラットフォームβのクラウド上で契約書を管理できれば、紙で保管・管理するよりも目当ての文書を見つけやすくなります。さらに、更新漏れなども防ぎやすくなるでしょう。



こんな人におすすめ

ビジネスマンの男性

これまでに紹介した電子契約プラットフォームβの特徴を踏まえると、次のような人物像に当てはまる方には特におすすめのツールです。

  • 今回だけ単発でデジタル契約を利用したい
  • デジタル契約ツールの長期的な利用は想定していない
  • デジタル契約を試してみたい
  • 最小限の機能だけで問題ない
  • とにかく無料で使いたい

もし上記の人物像に当てはまる方であれば、まずは気軽に電子契約プラットフォームβへ登録して無料で使ってみるといいでしょう。

一方、今後も継続的にデジタル契約を使い続けたい方には電子契約プラットフォームβは不向きです。 なぜなら電子契約プラットフォームβはあと何年間にわたり提供されるか不明だからです。

後からデジタル契約ツールを他社に切り替えるのは、データの移行などが大変なのでおすすめできません。 長期利用を想定している方であれば、電子契約プラットフォームβではなく他社製品を検討する方がいいでしょう。



長く使えるおすすめのデジタル契約ツール

オフィス

電子契約プラットフォームβは、今回だけ単発でデジタル契約を結びたい人などにおすすめのツールです。 しかし、ツールがいつ終了するか見通せない特徴もあるため、長期利用を想定している方は正式に製品化されている他社製品の方が適しています。

特におすすめのデジタル契約ツールは、以下の5種類です。

  • 電子印鑑GMOサイン
  • クラウドサイン
  • E-Stamp
  • DocuSign
  • ホームズクラウド(Holmes)

いずれも契約業務を効率化できる便利機能が多数搭載されており、電子契約プラットフォームβよりも長期的に使いやすいツールとなっています。 それぞれの特徴を解説していくので、電子契約プラットフォームβ以外の選択肢も知りたい方はぜひ参考にしてください。


電子印鑑GMOサイン

電子印鑑GMOサインは、高度電子署名タイプのデジタル契約ツールにおいて、国内No.1のシェアを誇るツールです。

電子契約プラットフォームβと同様に法的に有効なデジタル契約を締結できるのはもちろん、承認機能や操作ログ記録などより高度な機能も搭載されています。

電子印鑑GMOサインは、初期費用が無料、月額基本料金9,680円(税込)と格安価格で利用できる点も特徴です。 運営しているのは有名なGMOインターネットグループのため、長期利用を想定している方でも安心して使えます。

また電子印鑑GMOサインには無料プランがあり、毎月10件までの契約締結なら電子契約プラットフォームβと同様に無料で利用することもできます。


クラウドサイン

電子契約プラットフォームβ以外の選択肢を考えるなら、クラウドサインもぜひ検討対象に含めてください。

クラウドサインは法律系のWEBサイトで有名な弁護士ドットコムが運営するデジタル契約ツールです。 テレビCMでも有名なので、知名度を重視する人にもおすすめ。

クラウドサインの料金は、月額基本料金11,000円(税込)〜のプランが用意されています。 月3件までなら無料プランも利用でき、電子契約プラットフォームβのようにノーコストでも使える点は要チェックです。


E-Stamp

E-Stampは、デジタル契約ツールを初めて利用開始する企業におすすめのツールです。 導入支援が充実している特徴があり、取引先や社内への説明会を代行してもらうこともできます。

また、E-Stampは導入後の運用サポートも充実しています。メールや電話によるサポートが用意されているほか、取引先の専用相談窓口も設置。 自社にも取引先にも親切な対応が魅力のデジタル契約ツールとなっています。

電子契約プラットフォームβはあくまで実験的な運用が目的のため、E-Stampのように手厚いサポートは期待できないでしょう。 トラブルなくスムーズにデジタル契約へ移行するためには、電子契約プラットフォームβよりもE-Stampの方がおすすめです。


DocuSign

DocuSignは、世界シェアNo.1のデジタル契約ツールです。アメリカに本社のある外資系企業であり、世界的な知名度では国内他社を上回ります。 この特徴から、DocuSignは海外との契約を結びたい方におすすめです。

電子契約プラットフォームβには必要最低限の機能しか搭載されていない一方、DocuSignには世界で役立つ多彩な機能が豊富です。 最も安いプランでも43言語に対応(署名側)しており、グローバルな企業には最適なツールとなっています。


ContractS CLM(旧:Holmes)

「契約に関する様々な業務を徹底的に効率化したい」とお考えの方におすすめなのが、ContractS CLMです。

ContractS CLMは、契約の付帯業務まで総合的にマネジメントしてくれるクラウドツール。 契約プロセスなどを効率化してくれるほか、ナレッジマネジメントツールとしての機能も搭載されています。

電子契約プラットフォームβをはじめとするデジタル契約ツールとは異なる領域のサービスを展開しているので、検討する価値はありそうです。 ただし月額料金は22万円(税込)〜が目安のため、多少のコストがかかる点は覚えておきましょう。



まとめ:デジタル契約を試してみるにはおすすめ

この記事では、電子契約プラットフォームβの機能や特徴について詳しく解説しました。 電子契約プラットフォームβの特徴をもう一度おさらいすると、以下の通りです。

  • 全ての機能を無料で使えるデジタル契約ツール
  • 電子署名とタイムスタンプが利用でき、クラウド上での保管・管理も可能
  • 提供終了の可能性もあるため、長期利用なら他社がおすすめ

電子契約プラットフォームβの特徴を踏まえて「使ってみたい」と感じた方は、お気軽に登録して利用してみてくださいね。

なお、こちらで紹介した以外にもデジタル契約ツールは多数存在しています。 デジタル契約を導入するなら、複数のツールを比較検討するといいでしょう。

こちらの記事では、企業規模別におすすめのデジタル契約ツールをランキング形式で紹介しています。ぜひそちらも参考にしてください。