「シェアが高い電子契約サービスってどれだろう?」
「電子契約サービスを導入するなら、シェアが高いものを選びたい」
このようにお考えではありませんか。この記事では、電子契約サービス各社のシェアに関する情報をまとめています。 世界No.1や国内No.1のサービスを紹介しているほか、売上No.1シェアのサービスも掲載。
最後までお読みいただければ、導入社数が多い電子契約サービスを把握できることでしょう。ぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人
DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている昨今、電子契約の導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか?電子契約サービス29社を徹底比較した筆者が、みなさまの円滑な電子契約導入をサポートいたします。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験済み。
【目次】
電子契約サービスのシェアを正確に調査した公的資料はない
はじめにお伝えすると、2021年3月時点、全ての電子契約サービスのシェアを正確に調査した公的資料は存在しません。 また、電子契約サービスの多くは具体的な導入社数を公開しておらず、明確なシェアを計測することも困難です。
「各電子契約サービスのシェアが○○%」と具体的に紹介できないのは残念ですが、一部の電子契約サービスではIR資料などで導入社数が公開されています。 そこでここからは、一部のサービスの導入社数などから、業界のシェアについて考えていきましょう。
世界No.1はDocuSign【100万社以上】
世界シェアNo.1の電子契約サービスは、アメリカに本社のある「DocuSign」です。 公式サイトでは「有償版の導入社数は世界で100万社以上」と記載されており、180ヵ国以上で愛用されている電子契約サービスです。
そんな世界シェアNo.1のDocuSignですが、残念ながら日本国内での導入社数は発表されていません。 日本国内でのNo.1シェアは国内企業が獲得しているため、日本単体で見るとそれほど圧倒的なシェアではないようです。
なお、DocuSignの電子契約サービスとしての特徴は、選択できる言語が他社よりもはるかに多い点にあります。 署名側は44言語、送信側は14言語が選択でき、世界的シェアNo.1だからこそ海外との契約締結に役立ちます。
電子契約サービスDocuSignの詳細は次の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はそちらもご覧ください。
» ドキュサインの価格やメリット・デメリットなども解説
国内No.1はクラウドサイン【累計契約送信件数1,000万件】
先ほどは世界シェアNo.1の電子契約サービスを紹介しましたが、日本国内でのNo.1シェアはまた別の企業です。 国内No.1シェアを誇る電子契約サービスは、弁護士ドットコム株式会社が運営する「クラウドサイン」です。
クラウドサイン電子契約総合研究所が外部調査機関に委託した調査では、2022年9月時点でクラウドサインの累計契約送信件数は1,171万件にのぼるとされています。 これは、日本No.1の送信件数。
法律系のWEBサービスで有名な弁護士ドットコムが運営しているからこそ、信頼感も知名度も高いのでしょう。
またクラウドサインのIR資料によると、「2020年3月末時点での業界シェアは80%以上」と発表されています。 2023年時点でのシェアは発表されていませんが、やはり国内での電子契約サービス業界ではクラウドサインが強いようです。
なお、電子契約サービスのクラウドサインの詳細を知りたい方は、次の記事でご確認いただけます。 利用ユーザーの口コミも掲載しているので、ぜひそちらもご覧ください。
» クラウドサインの詳細はこちら
電子印鑑GMOサインの導入企業数は【260万社以上】
クラウドサイン以外に高い国内シェアを誇る電子契約サービスとして、「電子印鑑GMOサイン」も忘れてはいけません。 運営しているのは数々のITソリューションを提供するGMOインターネットグループです。
電子印鑑GMOサインは、高度電子署名タイプの電子契約サービスにおいて国内No.1のシェアを誇ります。 具体的な導入社数は、2023年8月時点で260万社以上。
GMOのIR資料によると、電子印鑑GMOサインのシェアは急速に拡大していると発表されています。 将来的にはクラウドサイン以上のシェアを獲得する可能性もあるため、注目すべき電子契約サービスです。
なお電子印鑑GMOサインは、クラウドサインよりも法的効力の強い電子契約が締結できる特徴があります。 電子契約サービスの導入を検討中の方は、ぜひ次の記事で電子印鑑GMOサインの詳細をチェックしてくださいね。
» 電子印鑑GMOサインの詳細【利用者の口コミも】
電子契約サービス市場の売上シェアNo.1はCONTRACTHUB@absonne
国内の電子契約サービスの導入社数シェアNo.1はクラウドサインですが、売上シェアに関しては別の企業が獲得しています。
国内での売上シェアNo.1は「CONTRACTHUB@absonne」と呼ばれるサービスで、運営会社は日鉄ソリューションズ株式会社です。
日鉄ソリューションズ株式会社は日本製鉄のグループ企業であり、大企業向けのITソリューションを展開しています。 電子契約サービスCONTRACTHUB@absonneの導入企業にも名だたる大企業が名を連ねています。
なお、CONTRACTHUB@absonneの詳細は次の記事でまとめています。サービス概要や導入企業を知りたい方は、ぜひそちらもご覧ください。
» CONTRACTHUB@absonneの詳細はこちら
まとめ:電子契約サービスの将来のシェアは予測不能?
この記事では、電子契約サービス各社のシェアに関する情報をまとめました。 シェアが高い電子契約サービスをおさらいすると、次の通りです。分野 | No.1シェアのサービス | 導入社数 |
---|---|---|
導入社数の世界シェアNo.1 | DocuSign | 100万社以上 (有償版のみ) |
累計契約送信件数の国内シェアNo.1 | クラウドサイン | 130万社以上 |
高度電子署名タイプの国内シェアNo.1 | 電子印鑑GMOサイン | 260万社以上 |
国内売上シェアNo.1 | CONTRACTHUB@absonne | 非公開 |
このように世界と国内ではNo.1シェアのサービスが異なるほか、高度電子署名タイプや売上のシェアも違います。 現在はたくさんの電子契約システムが登場しているため、導入する企業側にとっても選択肢が豊富になっています。
昨今では電子契約サービスの需要が急増しているため、電子契約全体の利用者数は今後まだまだ増え続けるでしょう。 そうなれば、現在の勢力図が変化する可能性は十分にあります。
現在はクラウドサインが国内シェアNo.1ですが、将来的には電子印鑑GMOサインなどがトップへ躍り出る可能性も考えられます。 電子契約サービスのシェアについては、今後も継続的に注目したいですね。
なお、電子契約サービスの導入を検討中の方は、機能と料金のバランスを考えて自社に最適な製品を選ぶことが重要です。
次の記事では多数の電子契約サービスをニーズ別ランキング形式で紹介しています。 比較表や選び方も紹介しているので、導入を検討中の方は、ぜひそちらもご覧ください。
» 電子契約サービス比較ランキング