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ContractS CLM(旧:Holmes)で電子契約を管理できるって聞いたけど、実際どんなサービスなの?」
「電子契約サービスの導入を検討しているけど、コントラクツ CLMってどうなんだろう?」

この記事では、電子契約に関連する業務を総合的にマネジメントしてくれる、ContractS CLMの詳細を解説しています。 ContractS CLMの機能詳細や、導入してできること、料金の仕組みなどを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
樽見 章寛
樽見 章寛(たるみ あきひろ) 実印.net 編集部
DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている昨今、電子契約の導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか?電子契約サービス29社を徹底比較した筆者が、みなさまの円滑な電子契約導入をサポートいたします。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験済み。




ContractS CLM(コントラクツ CLM)とは

ContractS CLM(旧ホームズクラウド)

ContractS CLM(コントラクツ CLM)は、電子契約に関連する様々な便利機能が搭載された、クラウド型の電子契約管理システムです。 企業が電子契約を結べる環境を構築できるのはもちろん、契約時に必要となる一連の作業を、総合的にマネジメントしてくれます。

このサービスを提供するのは、ContractS株式会社です。 旧社名は株式会社Holmes(その前は株式会社リグシー)であり、「契約の本質的な課題を追求する」という決意を込めて、2021年8月に社名が変更されました。

代表取締役は過去に弁護士としての勤務経験があり、その経験から電子契約サービスの立ち上げにいたったそうです。


ContractS CLMでできること

ContractS CLMの電子契約サービスには、契約業務をスピーディーかつ合理的に行えるような、様々な機能が搭載されています。 ContractS CLMでできることの概要をピックアップしましたので、ご覧ください。

  • 電子署名での契約締結
  • タイムスタンプ
  • 締結済み契約書の保管
  • 更新管理
  • 関連書類の管理
  • 承認フローの構築
  • 契約の進捗管理
  • ナレッジ管理
  • 契約書テンプレートの保存
  • URLを用いた電子契約
  • API

ContractS CLMでは、電子署名やタイムスタンプなどの基本的な機能に加え、契約書の保管・管理を容易にする様々な機能が搭載されています。 詳しくは、「3つのマネジメント機能で業務を効率化」の見出しで紹介しています。

なお、ContractS CLMをはじめとする電子契約サービスの基礎知識である「電子署名とは何なのか」といった内容は、別の記事で詳しく解説しています。 よろしければそちらもご覧ください。

» 電子サインとの違いなど基礎知識から網羅的に解説


ContractS CLMの導入企業

電子契約サービスContractS CLMは、すでに数多くの企業に導入されている実績があります。 ContractS CLMの導入事例の一例を紹介しますので、サービス検討時の参考材料にしてください。

  • 株式会社Jリーグ
  • TOTO
  • GungHo
  • 西武鉄道
  • 魚民
  • ポニーキャニオン


ContractS CLMのセキュリティ

クラウドストレージ、つまりネット上で契約書の保管ができるContractS CLM。 自社のコンピュータに契約書を保存するわけではないので、セキュリティ面はやはり気になるポイントです。

ContractS CLMでは、電子契約書を安全に保護するために、様々なセキュリティ対策が行われています。

  • 通信経路の暗号化
  • 電子署名およびタイムスタンプによる改ざんの防止
  • 指定回数ログインに失敗した場合のアカウントロック
  • パスワード強度の設定機能
  • 文書の作成や削除などのアクティビティを記録
  • アクセス可能なIPアドレスを限定
  • SAML認証

パスワード強度の設定や、アカウントロックされるログイン失敗回数の登録など、自社の環境にあわせて調整できる点もメリットです。


ContractS CLMの料金プラン

ContractS CLMの具体的な料金プランは、公式HP上で公開せれていません。 利用人数や利用シーンに合わせてカスタマイズしてくれる仕様なので、気になる方は問い合わせてみるといいでしょう。 参考までに、料金の目安は公開されているので、以下で表にまとめます。

※表記価格は税込
従業員数100名以下 従業員数101~1000名 従業員数1001名以上
利用料金の目安 月額11万円 月額22万円 要相談
別途初期費用 22万円 22万円 要相談



3つのマネジメント機能で業務を効率化

オフィスで働く女性

ContractS CLMは、ただの電子契約サービスではなく、次の3種類のシステムが一体型となったサービスです。

  • 電子契約サービス
  • ワークフローシステム
  • ナレッジ蓄積ツール

これらの機能は、ContractS CLMに搭載されている3つのマネジメント機能によって実現されています。 そちらについて、詳しくチェックしてみましょう。


契約書マネジメント機能

ContractS CLMの契約書マネジメント機能は、契約にかかる一連の業務をトータル管理できる機能です。

  • 作成
  • 承認
  • 締結
  • 保管
  • 管理

ContractS CLMの契約書マネジメント機能では、上記のような作業を効率的に行えます。 例えば、テンプレートを登録しておけば、フォームを埋めるだけで誰でも簡単に契約書が作れます。

締結した契約書は自動でContractS CLMのクラウドに保管され、文書の検索機能があるので、保管している契約書を探すときもスピーディーです。 また、契約書の更新期限を通知してくれるリマインダー機能もあり、更新漏れを防げます。


ContractS CLMの関連業務マネジメント機能は、契約業務にともなう一連のワークフローを可視化し、「型」として登録できる機能です。 契約業務はもちろん、それに関連するタスクをワークフローとして登録できるので、進捗確認が容易になるメリットがあります。

また、ContractS CLMの関連業務マネジメント機能ではタスクごとに担当者を設定できるので、部署をまたいだ連携も行いやすくなります。


ナレッジマネジメント機能

ContractS CLMのナレッジマネジメント機能は、社内のナレッジを集約する機能です。 法務への相談事項などをナレッジとして登録すれば、同様の疑問はナレッジを参照するだけで解決できます。

ContractS CLMのナレッジマネジメント機能は契約締結と直接的に関連するサービスではありません。 しかし、日々のナレッジを組織の資産として蓄積できるのは、企業にとって大きなメリットなのです。



ContractS CLMを導入するメリット

握手するビジネスマン

電子契約サービスContractS CLMを導入することには、どんなメリットがあるのでしょうか。詳しくチェックしてみましょう。


契約以外の部分も業務効率化できる

先述の通り、ContractS CLMは電子契約サービスとワークフローシステム、ナレッジ蓄積ツールが1つになったサービスです。 それぞれのシステムを別々に導入しなくても、ContractS CLMでまとめて業務効率化を図れるのは、大きなメリットです。


電子契約サービスの一般的なメリット

ContractS CLMをはじめとする電子契約サービスには、共通して存在するメリットがあります。 電子契約を導入することで、従来のような捺印作業がなくなり、契約担当者の業務効率がアップします。

また、ContractS CLMなどで行う電子契約には、紙の契約書と違って印紙税がかかりません。 印紙税のコストを削減でき、さらに印刷コストや郵送コストを削減できることも、電子契約の一般的なメリットです。

その他、電子契約の基礎知識やメリット・デメリットについては、別の記事でも詳しく解説しています。 電子契約の基礎から学びたい方は、ぜひそちらもご覧ください。

» 電子契約のメリット・デメリットなど、網羅的に解説!



ContractS CLMのデメリット

悩むビジネスマン

便利機能が充実しているContractS CLMですが、導入前に覚えておきたいデメリットがあります。 こちらでは、ContractS CLMのデメリットを見てみましょう。


他社と比較すると基本料金が高い

ContractS CLMのデメリットとして、他社と比較すると基本料金が高い点が挙げられます。 他社では月額1万円〜2万円程度の基本料金で利用できるプランもありますが、ContractS CLMは月額10万円程度はかかる可能性が高いです。

なぜContractS CLMの基本料金が高いのかというと、電子契約以外の業務効率化サービスが充実しているからです。 「最低限、電子契約だけできればいい」と考える企業なら、別のサービスを検討しましょう。


無料トライアルが実施されていない

ContractS CLMのデメリットとして、無料トライアルが実施されていない点が挙げられます。 他社の電子契約サービスの多くは、機能制限付きの無料お試しプランを用意しています。 しかしContractS CLMにはそれがなく、最低でも1年の契約が必要です。



評判はどう?他社サービスとの違いを比較

クラウドのセキュリティ

ContractS CLMなどの電子契約サービスを検討し始めると、想像以上にサービスが多いことに気がつきます。 こちらでは、業界大手のクラウドサインと電子印鑑GMOサインの2つのサービスと比較し、ContractS CLMの特徴を理解しましょう

ContractS CLMとクラウドサイン、電子印鑑GMOサインには違っているポイントもたくさんありますが、なかでも特徴的なものをピックアップして表にまとめました。

※表記価格は税込
サービス名称 ContractS CLM クラウドサイン 電子印鑑GMOサイン
サービスの種類
  • 電子契約サービス
  • ワークフローシステム
  • ナレッジ蓄積ツール
電子契約サービス 電子契約サービス
最安基本料金 月10万円程度/1社 月11,000円/1社 月9,680円/1社
従量料金
※契約書1通ごと
問い合わせ 220円 110円〜
契約期間 1年 1年 1ヶ月〜
アクティビティ
記録(操作ログ)
標準 オプション 標準
IPアドレス制限 標準 料金問い合わせの最上位プランのみ オプション

表を見ると、ContractS CLMは最も安いプランでも月額10万円程度が必要である一方、クラウドサインは月額11,000円、電子印鑑GMOサインは月額9,680円から利用できることがわかります。

これほど料金が違うのは、ContractS CLMには契約以外の業務に役立つツールがついているから。

また、ContractS CLMは金額が高いぶん、他社ならオプション級のサービスが、標準搭載されている点も特徴です。 ContractS CLMを選ぶポイントは、「契約以外の業務効率化ツールも導入したいかどうか」です。

ワークフローシステムやナレッジ蓄積ツールをそれぞれ導入するより、ContractS CLMでまとめたいと考えるなら、ぜひご検討ください。

一方、最低限の電子契約サービスだけで問題ないのであれば、ContractS CLMよりクラウドサインや電子印鑑GMOサインの方がおすすめ。 特に電子印鑑GMOサインは、契約期間も1ヶ月から(プランによって異なる)と、気軽に導入しやすいことが特徴です。

さらに、クラウドサインも電子印鑑GMOサインも無料お試しプランの用意があるので、興味のある方は無料プランから試してみるのもいいでしょう。

なお、「もっと他の電子契約サービスとの比較も見てみたい」という方のために、電子契約サービスを企業規模別にランキング形式で紹介している記事もあります。 併せて参考にしてみてください。

» 電子契約サービス比較ランキング【自社に最もおすすめなのは?】



まとめ:各サービスの違いを十分理解して契約しよう

この記事では、電子契約に関連する業務を総合的にマネジメントしてくれる、ContractS CLMの詳細を解説しました。 ContractS CLMの特徴をごく簡単にまとめると、次のとおりです。

  • ContractS CLMは電子契約とワークフロー管理、ナレッジ蓄積が一体化したサービス
  • 料金は高額だが、業務効率化に役立つ様々な機能を搭載
  • 電子契約サービスだけでいいのなら、他社を検討すべき

ContractS CLMを導入すれば、電子契約を結べるようになるのはもちろん、ワークフローやナレッジ管理もしやすくなり、様々な業務効率アップの効果が期待できます。

ただし、「必要最低限の機能でコストを抑えたい」と考える企業には不向きなので、その場合はクラウドサインや電子印鑑GMOサインを検討しましょう。