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印鑑のフチが欠けたから、処分しなければならない」「結婚にともない新しい判子を作成するから、古いものを処分したい」とお考えではありませんか?

この記事では、印鑑を処分する方法やその際の注意点、神社で供養する方法などを詳しく解説しています。

また、使えなくなった印鑑も彫り直しをすれば再利用できるかもしれません! 記事内では印鑑を処分する代わりに彫り直す選択肢についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人
樽見 章寛
樽見 章寛(たるみ あきひろ) 実印.net 編集部
印鑑は、人生に何度も購入することはありません。言うなれば、一生に一度の買い物と行っても過言ではないほど重要な買い物。そのため”長い目”で見た時どれを選んだらよいのか、この視点を大切に、優良な情報をみなさまにお届けいたします。年間2.5万本の印鑑作成に貢献。




意外と知らない印鑑の処分方法!大切な判子は供養しよう

数珠を持って手を合わせる女性

印鑑を処分する方法って、いざ処分するときになって初めて調べますよね。 「ゴミ箱に破棄すればいいんじゃないの?」と考えている方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、使わなくなった判子をただゴミ箱で処分するだけでは、不十分な場合があるんです。

100均などで購入した安い三文判やゴム印、シャチハタなどであればゴミ箱に捨てて処分しても問題ありませんが、大切に使ってきた実印や銀行印などを処分する時は、感謝の気持ちを込めて神社で供養してもらうのがおすすめです。

というのも、昔から「印鑑は自分の分身」と言われ、大切な存在とされてきました。 将来の運気を下げてしまわないためにも、大切に使ってきた印鑑は神社で供養してもらい処分するようにしましょう。


印鑑を神社で供養してもらう方法

こちらでは、判子を処分するにあたり神社で供養してもらう方法を紹介します。 判子を神社で供養してもらう方法は、大きく分けて2つ。それは、自分で直接神社に持ち込むか、印鑑業者(ハンコ屋さん)に任せる方法です。

1つ目の自分で直接神社に持ち込む方法をとる場合、全ての神社が印鑑の供養をしているわけではない点に注意が必要です。 印鑑処分のための供養に対応しているかどうかは神社によって変わってきます。

お住まいの地域の近くにある神社で、供養してくれるところがないか探してみてくださいね。

そして2つ目の印鑑業者に任せる方法は、印鑑ショップへ判子を持ち込むか、郵送で送って供養してもらいます。 実店舗のハンコ屋さんが印鑑の処分(供養)を行っているだけでなく、ネットや電話で申し込んで郵送手続きできるところもあります。

自宅の近くに印鑑の供養をしてくれる神社があれば、直接持ち込んで処分するのがおすすめ。 一方、自宅近くで供養に対応している神社が見つからない場合は、ハンコ屋さんに処分を任せるのがいいでしょう。



要チェック!印鑑を処分する前に実施すべきこと

印鑑登録証明書と実印

判子を供養してもらう場合でも、処分する前には必ず実施すべきことがあります。 こちらでは、判子を処分する前に実施すべきことを紹介します。


【実印】印鑑登録の廃止手続きを

個人実印の場合、印鑑を処分する前に印鑑登録の廃止手続きをする必要があります。 廃止手続きは、役所へ行って手続きを行います。手続きに必要なものや書類は、次の通り。

  • 印鑑登録カード
  • 廃止する実印
  • 運転免許証など、本人確認書類

なお、廃止する実印はなくても手続きできる場合があります。その場合は「判子を喪失した」扱いになります。 ただし、なるべくスムーズに手続きを進めるために、できれば廃止する実印は処分せず持参するのがおすすめです。


【銀行印】捨てる前に新しい印鑑を手配

銀行印の場合、届出印を変更する際に旧判子が必要になるので、新しい印鑑を買って手続きするまでは保管する必要があります。

必ず、新しい印鑑を購入してから銀行印の変更手続きをし、旧判子を処分するようにしましょう。

もし旧印鑑をすでに処分してしまった場合でも、所定の手続きをすれば新しい銀行印への変更自体は可能です。 しかし、その場合は手続きが完了するまでに2週間ほどの時間を要する場合があるので、なるべく処分せず旧判子を持っていくのがおすすめ。

銀行印の変更手続きに必要な書類は金融機関によっても若干違いますが、おおよそ次のようなものが必要になるでしょう。

  • 変更したい口座の通帳(ネット通帳の場合は不要)
  • 新しい銀行印
  • もとの銀行印


【会社実印】法務局での手続きが必要

会社実印として登録している判子を処分する場合、処分前に法務局での手続きが必要です。 同時に印鑑カードの廃止手続きも必要となるため、手続きが完了するまで印鑑を処分しないようにしましょう。


【会社銀行印】銀行手続き以外にも注意点が

会社銀行印を処分する際は、金融機関での廃止手続き以外にもやっておくべきことがあります。 それは、銀行印を処分(廃止)する前に、未交換の小切手や手形がないか取引先に確認することです。

会社銀行印を処分(廃止)すると、小切手や手形は交換できなくなってしまいます。 必ず、取引先が持っている小切手や手形については、すでに交換済みかどうか確認するようにしましょう。

ちなみに、会社銀行印を処分して小切手などが交換できなくなったからといって、支払い義務がなくなるわけではないので注意。


【印鑑全般】悪用されないよう、印面を自分で削ろう

これは印鑑全般に言えることですが、印鑑を処分する前には印章を自分で削り、文字や書体をわからなくすることが大切です。 何もせずに印鑑を処分したり神社へ供養に出したりすると、印鑑を悪用されてしまうリスクがあります。

印鑑の悪用リスクをなくすために、処分する際にはカッターナイフやマイナスドライバーなどを使って、印面の文字を削ることが大切です。



彫り直しすれば再利用できることも

彫刻刀

「まだこの実印を使い続けるつもりだったけど、フチが欠けてしまったから仕方なく処分しよう」と考えてはいませんか?

大切で処分したくない印鑑の場合、ハンコ屋さんで「彫り直し」をしてもらえば、処分せず再利用できることもあるんです!

特に価格の高い素材でできている印鑑の場合、処分して新しく購入するとお金がかかってしまいますよね。 そんなケースでも、印鑑ショップで彫り直してもらえば愛着のある判子を使い続けられるんです。


彫り直しできる素材とできない素材

印鑑を処分する代わりに彫り直す際の注意点として、どんな素材でも彫り直しができるわけではない点に注意が必要です。 例えばチタンなど金属系の印鑑は非常に硬い素材なので、彫り直しには応じてもらえない可能性が高いです。

一方、植物系(拓・彩華など)や動物系(黒水牛・象牙など)といった手作業での彫刻ができる印鑑であれば、処分せず彫り直せるケースが多いです。


印鑑のサイズによっても彫り直しできるかが変わる

印鑑を処分する代わりに彫り直しができるかどうかは、印面のサイズによっても変わってきます。 具体的には印面の直径が6mm〜28mmくらいが目安となります。 この範囲に収まっていれば、処分する代わりに彫り直しの選択肢も検討できます。


印鑑の彫り直しは購入店でなくても可能

印鑑を処分する代わりに彫り直す場合、購入店でなくても対応してくれるショップがあります。 ただし、購入店だと無料保証をつけてくれていることもあるので、まずは購入店に相談してみるのがおすすめ。

どこで印鑑を購入したかわからない、遠方で足を運べないといった方なら、ネットで印鑑の彫り直し業者を探してみてはいかがでしょうか? このように、使えなくなった印鑑は必ずしも処分しなければならないわけではないのです。

≫ 参考:実印の彫り直しに関して


他人にあげる、オークションで売るのは可能?

木槌

印鑑を処分する際、「家族や友達にあげたり、オークションやメルカリで売ったりして処分できないのかな?」と考える方もいらっしゃるでしょう。

確かにそういった処分方法も可能ではありますが、他人の手に印鑑が渡ると悪用リスクもあるので、やめておくのが無難です。

「大切な印鑑だから、子供や孫に受け継ぎたい」と考えるのであれば、彫り直しをしてからプレゼントするといいでしょう。 彫り直しで印面を全く別のものに変えれば、悪用のリスクも心配ありません。



まとめ:大切な判子は再彫刻してみては?

今回の記事では、判子を処分する方法や注意点、神社で供養する方法などを解説しました。

印鑑を処分するために神社で供養する際は、お近くの神社が供養に対応しているかどうか確認してみましょう。 もし対応神社が近くにない場合、ハンコ屋さんへ供養(処分)を任せる方法もあります。

高級な素材や大切な印鑑であり、「できれば処分したくない」と考えている方なら、処分する代わりに彫り直しをするのがおすすめ。 彫り直しで印面を新しくすれば、同じ印鑑をそのまま使い続けられます。

印鑑の彫り直しは店舗によって対応可否が変わってくるほか、印鑑の素材やサイズなど条件によっても変わってきます。 彫り直しをする場合は、購入店などへ相談してみるようにしましょう。