「認印って、捺印する意味ある?」
「認印を用意してと言われたけど、そもそもどういう意味だっけ?」
このように疑問を感じてはいませんか?この記事では、認印の定義や捺印する意味について、詳しい情報をまとめています。
また、記事内ではシャチハタとの違いなど、「印鑑の基礎の基礎」ともいえる内容を掲載。 認印の意味を知りたい方は、この記事さえ読んでおけば簡単に理解できます。ぜひ最後までご覧ください。
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実印や銀行印と異なり、届出を出していない判子である「認印」。使用頻度が一番高く、認印=シャチハタであると勘違いされている方も多いのではないでしょうか。年間2.5万本の印鑑作成に貢献している筆者が、認印についてわかりやすく解説します。
【目次】
認印とは?意味や定義をおさらい
認印とは、捺印によって以下の意味を表すはんこです。
- 承認
- 確認
- 同意
- 了承
- 了解
なお認印は紙に押された印章を意味することもあれば、物理的に印鑑自体を意味することもあります。
認印を押印するシーンとは
私たちが認印を押印するシーンの代表例を挙げると、次の通り。- 宅配便の受け取り
- 回覧板の確認
- 会社の書類の確認や了承
- 軽微な契約書類
- 子供の学校へ提出する書類
- 役所の手続き
「何かしらの契約書を作成する際には、実印を使うもの」と先入観を持っている方がいらっしゃるかもしれません。 しかし、軽微な契約(アルバイトの雇用契約など)を結ぶ際には、実印を使用することはなく、認印を使うのが一般的です。
認印を捺印する行動の意味とは
先ほどの項目で解説した通り、認印には承認や了承の意味が込められています。 つまり、認印を捺印する行動には、「内容に了承しました」と証拠を残す意味があるのです。
具体的な例を挙げて、認印を捺印する意味を確かめてみましょう。
例)スポーツジムへ入会する際の注意事項が書かれた書類に認印を捺印する場合
⇒「私はこの注意事項を全て読み、理解しました。それに同意してサービスを利用することを証拠として、認印を捺印します。」という意味
このように、認印を捺印する行動の意味は、「意思表示」にほかならないのです。
法的効力はある?
宅配便の受け取りに認印を使う際、特に法的な効力なんかは気にしませんよね。 一方、契約書を作成する際に認印を使うと、「この認印には法的な意味や効力が存在するのだろうか?」と疑問を感じるかもしれません。結論から申し上げると、認印にはそれほど重大な法的効力はありません。 実印は役所で印鑑登録をしているので、法的にも十分な力を持っています。 一方、認印は誰でも簡単になりすまして捺印ができることから、法的効力はほぼないとみなされるのです。
「法的効力がないなら、存在する意味はないのでは?」
という意見も
認印には法的効力がないとお伝えしましたが、「じゃあ、存在する意味はないのでは?」と考えるのが現代人。 いったいなぜ、一見意味がないように見える「認印を押す」行為は社会的に根付いているのでしょうか?
日本には古くから印鑑の文化が根付いている
日本には、古来中国から金印が伝来した時代から印鑑の文化が強く根付いています。 その文化は時代が変わっても色濃く残り続け、現代社会でもなお印鑑文化は息づいているのです。簡単に言えば認印は、「よくよく考えればそれほど意味のないものだけど、使わなきゃいけないシーンが多いため、なくならない」のです。 例えば、昔からのルールに従っている会社や役所があれば、意味がないからといってそう簡単に認印のルールを変えられませんよね。
こういった背景事情から、それほど意味や効力のない認印が、現代でも根強く使われているのです。 「意味がない=いらない」と考えるだけではなく、日本特有の認印の文化を楽しんでみてはいかがでしょうか?
海外では個人認印などの印鑑は使用しない?
実は、印鑑が法的にも意味を持っている国(地域)は、日本と韓国、そして台湾くらいです。 海外の国のほとんどは、印章を捺印するのではなく名前のサインでの意思表示が基本です。日本へやってきた外国人の中には、日本の印鑑文化を珍しがって、お土産としてアルファベットの認印を買って帰る方もいるんですよ。
シャチハタで代用するのはOK?
認印の意味を語る際に避けては通れないのがシャチハタです。 認印とシャチハタの意味を混同している方もいらっしゃいますが、両者は紛れもなく意味が異なる別物。 イメージとしては、”認め印”というカテゴリの1種類にシャチハタが存在すると考えましょう。
そもそもシャチハタとは?どういう意味があるのか
そもそもシャチハタとは、”シャチハタ”という会社が販売する朱肉不要の印鑑のことです。 この商品があまりにも大ヒットしすぎて、朱肉不要の印鑑が”シャチハタ”の愛称(名称)で親しまれ、意味を持つようになったんです。認印にシャチハタを使えるかは、ものによる
認印にシャチハタを使えるのかどうか。その答えは、「捺印する書類によって異なる」です。 例えば、宅配便や回覧板、会社の書類を確認する際などはシャチハタで全然問題ないですよね。このように、実際に認印としてシャチハタを使えるシーンは多数存在しています。
契約書はシャチハタNGのことが多い
シャチハタが使えない認印の例としては、捺印の意味が重要となる”契約書”が挙げられます。 認印は軽微な契約書で承認の意味として捺印することもありますが、その際は相手から「シャチハタではなく、朱肉を使う印鑑で」と指定されるケースが多いです。朱肉を使う印鑑とシャチハタを使い分けるのがスマート
認印の中にはシャチハタでは意味をなさないものもあるとお伝えしました。 「じゃあ全てに意味をなす”認印”を1本持っておけば、全部使えるんじゃないの?」と感じるかもしれませんね。
しかし、あまり捺印の意味が重視されない宅配便の受け取りや会社の書類を確認する際などに、毎回朱肉を使うのは面倒です。
だからこそ、朱肉を使う認印とシャチハタを複数持っておき、シーンや捺印する意味に応じて使い分けるのがおすすめなんです。 捺印の意味が問われる場面では認印、意味がそれほど問われない場面ではシャチハタ、などかっこよく使い分けましょう。
認印やシャチハタを買うなら、ネット通販が簡単
認印やシャチハタを購入するのにおすすめなのはネット通販です。 ネット通販なら注文から最短即日で発送してくれるので、早ければ翌日には手元に届きます。「急いで認印がほしい」のに、到着が1週間後などでは意味がありませんが、ネット通販なら問題ありません。
特におすすめなのは品揃え豊富なハンコヤドットコム
認印やシャチハタの購入におすすめの通販サイトは、「ハンコヤドットコム」です。 ハンコヤドットコムは、印鑑とその周辺アイテムを専門に扱う通販サイト。年間40万件以上の出荷実績を誇る、業界シェアNo.1の最大手です。
ハンコヤドットコムは、認印として人気の柘や黒水牛のほか、シャチハタ商品も豊富に取り扱っています。 それに、たくさんの商品が最短即日での制作・発送に対応しているので、オーダー後に手元に届くのもスピーディー。
認印やシャチハタを購入する際は、ぜひハンコヤドットコムを活用してみてくださいね。
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100均の認印は意味ある?
格安の認印や朱肉不要のはんこは、100均などでも売られていますよね。 あの値段が安いはんこでも、きちんと認印の意味をなしてくれるのでしょうか?結論を申し上げれば、認印の意味で使う分には100均の安い三文判でも全く問題ありません。 しかし、100均の認印は質が悪く長持ちしない上に、会社など人前で使うにはちょっと恥ずかしいので、特に意味がない限りやめましょう。
結論:認印の法的効力は弱いが、昔からの習慣として
残っている
今回の記事では、認印の定義や捺印する意味などに関する情報をまとめました。記事の内容を簡単にまとめると、次の通り。- 認印の意味は、了承や承認を表す印鑑や印章のこと
- 認印を捺印する意味は、承認の意思表示である
- 日本の社会に古くから根付いているので、まだまだ印鑑はなくならない
また、認印の意味で使えるハンコの1種にシャチハタが存在しています。 シャチハタは朱肉不要の便利な印鑑ですが、契約書などでは使えないケースもあるので注意が必要。
もしこれから新しい認印やシャチハタを購入する場合は、ネット通販サイト「ハンコヤドットコム」を利用するといいでしょう。 ハンコヤドットコムでは、認印やシャチハタについてバリエーション豊かな商品を用意しています。
また、ハンコヤドットコムは最短即日発送に対応してくれるので、「すぐに手に入らなきゃ意味がない」という方でも利用しやすいです。 認印やシャチハタを購入する際は、ぜひご活用ください。