「電子契約サービスのjinjerサイン(旧Signing)の機能や料金は?」
「他社と比べたjinjerサインの特徴は?」
こういった情報をお調べではありませんか。この記事では、電子契約サービスjinjerサインに関する情報を詳しくまとめています。 機能や料金、セキュリティや特徴などを総合的に解説しました。
また記事の後半では、他社の有名な電子契約サービスとも比較しています。 電子契約サービスjinjerサインを導入しようかお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人
DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている昨今、電子契約の導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか?電子契約サービス29社を徹底比較した筆者が、みなさまの円滑な電子契約導入をサポートいたします。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験済み。
【目次】
電子契約サービス「jinjerサイン」とは
jinjerサインは、2021年2月からサービスが提供開始された、新しい電子契約システムです。 ビジネスなど様々なシーンでの契約作業を電子上で完結でき、締結済みの電子契約書はAWSのサーバー上で安全に保管されます。
jinjerサインの運営会社
jinjerサインの運営元は株式会社ネオキャリアです。 法人向けと個人向けの両方で多彩なサービスを展開している企業であり、人材・採用支援やITソリューション、プロモーションなど多角的な分野でビジネスを行っています。電子契約以外にも使用可能
jinjerサインは、電子契約以外の場面でも使えるツールとなっています。例えば納品書や検収書、社内向けの宣誓書などにも使用可能。 将来的にはjinjerサインを使える文書が増える可能性もあるとされており、様々なシーンで活用できるでしょう。万全のセキュリティ対策
jinjerサインには、利用者が安心して電子契約を締結できるように、様々なセキュリティ対策が施されています。例えば、電子契約書などの文書を保管するサーバーに信頼性の高いAWSが採用されています。 保管データは自動的にバックアップが行われており、万が一のデータ損失に対しても適切な予防措置が講じられています。
またjinjerサインのサービスは、行われる全てのデータ通信がSSL/TLSにより暗号化されています。 第三者の不正アクセスや情報漏えい、データの改ざんなどから保護されており、安心して利用できます。
jinjerサインの料金プラン
jinjerサインには、「ライトプラン」・「ベーシックプラン」・「アドバンスプラン」の3種類の料金プランが用意されています。 それぞれの料金体系は、下記表のとおりです。
プラン名 | ライトプラン | ベーシックプラン | アドバンスプラン |
---|---|---|---|
月額料金(税込) | 9,570円 | 33,000円 | 55,000円 |
初期費用 | 50,000円 | 100,000円 | 300,000円 |
書類送信ごとの 費用 |
200円/通 | 200円/通 | 200円/通 |
契約期間 | 12ヶ月 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
アカウント数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
送信制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
機能 | |||
従業員・所属・ 役職管理 |
○ | ○ | ○ |
二要素・ 二段階認証 |
○ | ○ | ○ |
書類管理 (電子帳簿保存法) |
○ | ○ | ○ |
フォルダー公開設定 | × | ○ | ○ |
社内ワークフロー | × | ○ | ○ |
SSO・SAML認証 | × | × | 実装予定 |
IP制限 | × | × | 実装予定 |
サポート | |||
メールサポート | ○ | ○ | ○ |
導入企業向け セミナー |
○ | ○ | ○ |
導入サポートによる初月フォロー | × | ○ | ○ |
電話サポート | × | × | ○ |
導入コンサルによるフォロー | × | × | ○ |
のちほど解説しますが、他社サービスと比較すると初期費用や月額料金が少し高いのが気になるところです。 電子契約サービスを導入するにあたり、費用をなるべく抑えたい企業は他のサービスを検討するといいでしょう。
一方、jinjerサインはサポートが充実しています。 電子契約サービスの導入、そして社内での運用に不安がある企業は、jinjerサインを使うことでスムーズに運用できるかもしれません。
機能について
jinjerサインにはどのような機能が搭載されており、どのようなことが実現できるのでしょうか。 こちらでは、jinjerサインに搭載されている機能の一例を紹介します。
電子署名を用いた電子契約
jinjerサインでは、電子署名を使用してリモート環境で電子契約を締結できます。 電子署名は電子契約の法的効力を担保するために必要不可欠なもの。紙の契約書へ捺印する実印のようなものと考えましょう。電子署名が付与された契約書は、「電子署名法」と呼ばれる法律に準拠してその正当性が法的に認められます。 万が一のトラブル時にも証拠力を発揮してくれるでしょう。
なお電子契約サービスには「当事者型」と「立会人型」の2種類が存在していますが、jinjerサインは立会人型に属するサービスです。 当事者型や立会人型の意味を知りたい方は、次の記事でご確認いただけます。
» 当事者型の電子契約とは?立会人型との違いを徹底解説
タイムスタンプ
jinjerサインには、電子契約を結ぶ際に電子署名とあわせて利用したい「タイムスタンプ」の機能も標準搭載されています。 タイムスタンプとは、電子データが存在している時刻を証明するための認証技術であり、電子契約書の存在時刻や非改ざん性などを証明できます。そのほか、電子署名とタイムスタンプを組み合わせると、電子署名の有効期限を最長10年間まで延長できるメリットもあります。 タイムスタンプの意味や基礎知識、必要性などに関する情報は次の記事で詳しく解説しているので、ぜひそちらもご覧ください。
» タイムスタンプとは?
テンプレート機能
電子契約業務をより効率化できるjinjerサインの便利な機能が「テンプレート機能」です。 頻繁に使用する電子契約書のひな型をjinjerサインに登録しておけば、都度パソコンからファイルをアップロードする手間と時間が省略できます。契約ステータス管理
jinjerサインには、電子契約の進捗状況を管理できる機能が搭載されています。契約前や締結済み、却下済みなどデータを細かく確認でき、管理の煩雑さが解消されています。jinjerサインの特徴
世の中には多数の電子契約サービスが存在しており、それぞれのサービスにどんな違いがあるのか疑問に感じている方もいるでしょう。 こちらでは、jinjerサインには他社の電子契約サービスと比べてどのような特徴があるのか、詳しく解説します。
導入サポートが充実
jinjerサインを他社と比較した大きな特徴は、電子契約の導入サポートが充実している点です。 多くの電子契約サービスではメールや電話などでのサポートが提供されていますが、企業ごとの個別サポートが充実しているサービスは多くありません。その点、jinjerサインでは導入前から運用開始後までを個別に徹底サポートしてくれます。 電子契約サービスを初めて利用する企業であっても、スムーズに紙の契約から電子契約へ移行できるでしょう。
jinjerサインの導入前の段階では、個別にヒアリングの上で自社に自社に最適な電子契約の運用方法を設計してもらえます。 導入後にjinjerサインの操作方法などがわからない場合も、メールや電話で丁寧にサポートしてくれます。
取引先説明会や社内勉強会の代行サービス
jinjerサインでは、社内や取引先に対する勉強会の代行も対応してくれます。電子契約サービスを導入する上で取引先の理解が得られるかは重要なポイント。 勉強会という機会があれば、取引先の同意も比較的得やすいのではないでしょうか。自社に最適な使い方ができる
jinjerサインは、企業ごとの状況やニーズに合わせて柔軟な使い方ができる電子契約サービスです。 例えばjinjerサインは、部署単位でサービスを利用することが可能。一部の部署のみで電子契約を導入したい場合でも、利用しやすいサービスとなっています。またjinjerサインは、相手方がサービスに登録していなくても電子契約を締結できる特徴があります。 「できるだけ取引先に手間をかけたくない」と感じる場合でも、jinjerサインなら契約締結に必要な最小限の手間だけで済むので安心です。
他社の電子契約サービスと比較
jinjerサインがどのような電子契約サービスなのかをより深く知るために、こちらでは他社製品との違いを具体的に比較していきます。 今回jinjerサインと比較する電子契約サービスは、下記の4つです。
- クラウドサイン
- 電子印鑑GMOサイン
- DocuSign
- みんなの電子署名
それぞれの料金や機能などの違いを比較表にまとめましたので、ご覧ください。
サービス/プラン | jinjerサイン ベーシックプラン |
クラウドサイン Light |
電子印鑑GMOサイン 契約印&実印プラン |
DocuSign 電子署名プラン(月払い) |
みんなの電子署名 |
---|---|---|---|---|---|
月額料金(税込) | 33,000円 | 11,000円 | 9,680円 | 40ドル/1ユーザー | 無料 |
初期費用(税込) | 100,000円 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
その他費用(税込) ※オプションを除く |
文書送信費用:200円/1文書 | 文書送信費用:220円/1文書 | 契約印:110円/1文書 実印:330円/1文書 |
なし | 1年以上の文書保管料:11円/1文書 |
電子署名タイプ | 立会人型 | 立会人型 | 当事者型 | 立会人型 | 立会人型 |
タイムスタンプ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
テンプレート | ○ | ○ | ○ | ○ | △ ※ワークフローテンプレートのみ |
このようにjinjerサインと他社の電子契約サービスを比較すると、jinjerサインは月額料金が安めである一方、初期費用が発生する特徴があります。 そんなjinjerサインを導入するのであれば、初期費用を無駄にしないために長期利用を前提に検討するとよいでしょう。
なお、jinjerサインと比較したサービスの中では「電子印鑑GMOサイン」が唯一当事者型の電子契約に対応しています。 当事者型の電子契約は法的効力が強いため、より厳格な契約を結びたい場合は電子印鑑GMOサインがおすすめです。
また、料金をリーズナブルに抑えたいのであれば「みんなの電子署名」もおすすめです。 みんなの電子署名なら、文書を長期保管する場合のみ料金が発生し、その際のコストも1文書あたり11円(税込)とリーズナブルです。それ以外の料金は全て無料となっています。
まとめ:デジタル契約システムは比較して選ぼう
この記事では、電子契約サービスjinjerサインの機能や特徴などを詳しく解説しました。jinjerサインの特徴をおさらいすると、下記のとおりです。- jinjerサインは2021年2月に登場した新しい電子契約サービス
- 導入サポートが充実しており、勉強会の開催も代行
- 取引先のサービス登録は不要
- 月額料金は安めだが初期費用がかかる
jinjerサインのサービスをさらに詳しく知りたい場合、公式サイトから問い合わせを行い相談してみてはいかがでしょうか。
なお、世の中にはjinjerサイン以外にも様々な電子契約サービスが存在しています。 料金が安いもの、法的効力が強いもの、機能が豊富なものなど多彩なサービスがあり、自社の課題を解決できるサービスはそれぞれ違います。
電子契約を導入する際は複数社を比較検討することが重要です。 次の記事では、人気の高い電子契約サービスを企業規模ごとにランキング形式で比較しています。 電子契約の導入を検討中の方は、ぜひそちらもご覧ください。
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