値段やサイズよりも先に、
知っておくべきことがあります
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印鑑は、人生に何度も購入することはありません。言うなれば、一生に一度の買い物と行っても過言ではないほど重要な買い物。そのため”長い目”で見た時どれを選んだらよいのか、この視点を大切に、優良な情報をみなさまにお届けいたします。年間2.5万本の印鑑作成に貢献。
まず実印と三文判は何が違うのか
実印と三文判(さんもんばん)の違いは何なのでしょうか?実は、この二つの印鑑に明確な違いはありません。なぜなら、三文判は実印にも認印にもなりうることができるからです。 ここで、そもそも三文判の定義とは何かを知っておきましょう。
三文判とは、一般的に出来合いの安価なハンコのことを指します。
最近では、はんこ屋、文房具店、ホームセンター、100円均一などで販売されています。安いものでは100円を切るような値段で販売されていることも。これらは大半が機械で大量生産された同型印です。
こういった安価で入手できるハンコ全般を『三文判』と呼ぶのです。
この三文判ですが、市区町村に印鑑登録として届け出を出せば『実印』にすることができます。また、銀行での届け出を出せば『銀行印』としても使用することができるのです。
よって、実印と三文判には明確な違いはなく、安価で売られている印鑑のことを『三文判』と呼んでいると覚えておきましょう。
シャチハタ・認印と三文判の違いとは?
続いて、認印・シャチハタと三文判の違いについてご説明いたします。認印とは、印鑑登録をしていない印鑑。シャチハタとは、印影面がインクを透過させる素材で作られた朱肉を必要としない印鑑のことです。
三文判(一般的に出来合いの安価な印鑑)の意味合いから考えると、三文判という大きなくくりの中には、認印もシャチハタも含まれるということです。
つまり、大量生産されていて、はんこ屋以外で購入できるような安価なシャチハタや認印は、三文判の一種であるといえます。
会社の書類等で、「シャチハタ不可、三文判なら使用可能」と指示を受けた際は、朱肉を使用する印鑑であれば、安価な印鑑でも大丈夫という認識で問題ありません
ここではシャチハタ・認印と三文判の違いについてご説明いたしました。続いては「三文判を実印として登録することのリスク」についてお伝えいたします。
三文判を実印登録すると危険?
三文判でも登録を行えば、実印として使うことができることは前述した通りです。しかし、実際三文判を実印として使うことは大変危険です。その理由は、三文判が大量生産されているためです。
三文判は基本的に工場で製造されます。大量生産されるということは、同じ印影の印鑑が大量に作られているということです。
その印影を実印に使うということは、当然ながら偽造の危険性が高くなります。したがって、実印は基本的にしっかりした印鑑屋で、自身のオリジナルの印鑑を作りましょう。
とはいっても、「実印ってどうやって作成したらいいか分からない…」という方も多いのではないでしょうか?実際、実印として登録できる印鑑には細かいルールが定められている場合があるため、ポイントをおさえて作成することをおすすめします。
ポイントをおさえずに実印用の印鑑を作成して「印鑑登録できなかった…」なんてケースもあります。そうならないためにも、実印作成についてポイントをまとめた下記のページも併せて確認されることをおすすめいたします。
まとめ
ここまで三文判と実印・認印・シャチハタなどの違いについてご説明してきましたが、いかがでしたか?最後にポイントをおさらいしておきましょう。- 三文判とは「出来合いの安価な印鑑」のことを指す
- 「出来合いの安価な印鑑」であれば、シャチハタや認印も三文判の一種と言える
- 三文判で印鑑登録を行うことも可能だが、リスクが高いので避けた方がよい
実印やその他の印鑑と三文判の区別をしっかり行い、書類へ捺印する際に間違いのないようにしましょう。
また三文判や認印を購入する場合、おすすめしたいのは通販で購入するという方法。安価かつはんこ屋に行く必要もないため、近年人気が高まってきている購入方法です。
しかし実際に印鑑を見て購入するわけではないので、「サイズってどれくらいのものを選べばいいの?」「どういった素材を選ぶのがおすすめ?」など分からないこともたくさんあるかと思います。
そこで、通販で認印・三文判を購入する際のポイントをまとめました!購入を考えている方は、下記のSTEP3から内容を確認されることをおすすめいたします。
<<STEP1:三文判の基礎知識について