外国人の実印作成~英語(アルファベット)で作るには?~

外国人の実印作成~英語(アルファベット)で作るには?~
  • 最終更新日:2024年8月3日
外国人の実印作成~英語(アルファベット)で作るには?~
名前がアルファベット表記の外国人の方が実印を作成する場合、どのように作成すればいいか悩みますよね。

実印は、英語表記でもカタカナ表記でも作ることができますが、いくつか注意すべきポイントがあります。

当記事では、外国人の方が印鑑を作成する場合の、名前の表記のしかたについて解説します。

執筆者
樽見 章寛

樽見 章寛

印鑑は、人生に何度も購入することはありません。言うなれば、一生に一度の買い物と行っても過言ではないほど重要な買い物。そのため”長い目”で見た時どれを選んだらよいのか、この視点を大切に、優良な情報をみなさまにお届けいたします。年間1万本以上の印鑑作成に貢献。



外国人でも実印の作成や登録は可能?

外国人の実印

そもそも、日常生活において印鑑文化というものがあるのは、日本と韓国ぐらいだといわれています。

印鑑文化発祥の地といわれる中国でも、公印や企業印はありますが、一般市民はほとんどサインで済ませることが多いです。

そのため、サインが当たり前の欧米から来られた外国人は、日本のはんこ・実印の制度・慣習に違和感を感じるそうです。

しかし、日本で長く生活する上では必要なため実印を作る必要があります。

外国人の方が実印登録を行う手順は、日本の方が一般的に行う登録と特に変わりはありません。外国人登録をしてある市町村役場に登録したい印鑑を持参して手続きを行うだけです。

ただし、肝心の印鑑の作成にいくつか注意が必要です。なぜなら漢字氏名ではないからです。

また、自治体によっては英語を認めていないところもありますので、印鑑を作る前に戸籍登録してある地域の役所で確認したほうが安心です。

英語の名前で実印作成する場合の表記は?

外国人の実印の名前表記

まず、外国人が印鑑を作成する際には、表記をカタカナにするかアルファベットにするか選ぶ必要があります。 (東洋人の場合は漢字氏名があるため問題なし)

ただし、カタカナで作成する場合は、外国人登録の際にカタカナ名も併記して登録したかどうかを確認しましょう。 このあたりの確認を怠ってしまうと、後の実印登録の際に登録できない可能性が出てきます。

カタカナ表記か英語表記か、外国人登録の際の登録表記も確認しつつ選びましょう。

外国人の友人に印鑑をプレゼントされるという方もいますが、サイン文化の国の方にプレゼントする際には注意が必要です。

外国の方は、印鑑の持つ効力の重要性を理解できないことがありますから、渡すと同時に説明してあげましょう。

外国人の印鑑におすすめの書体は?

外国人の場合の実印作成の書体は基本的には、どの書体でも作成は可能です。

ただし、文字数が多い方の場合は『印相体』のように印影が複雑なものは難しいとされています。 外国人の実印には『古印体』が、人気があります。

また、カタカナでの作成の場合は『横書き』か『縦書き』かを、選択することが可能です。 作成の際の文字数の目安は、15ミリサイズの場合、

  • カタカナであれば20~25文字
  • アルファベットであれば30~35文字程度

となっています。

会社名が英語の場合の法人印はどうすればいい?

文字数が多くてもOK

法人の場合は何か決まりが違うのでしょうか。

外国の方の名前はもちろんのことですが、日本の方で英語の印鑑を作るのは、法人印の場合が多いのではないでしょうか。

現在グローバル化が進んでいる影響もあって、会社名に英語を用いる経営者の方が増えています。

そもそも平成14年の商業規則改正前までは、商号にアルファベットを用いることができませんでした。 なので、英語の会社名が増え始めたのはここ最近の話であると言えます。

それでは、法人印の場合でも英語を用いることはできるのでしょうか?

実は、法人用の実印には印鑑のサイズに関する規定以外には、特に決まりはありません。 つまり、やろうと思えば英語や数字を用いるだけではなく、子供のスタンプのような絵柄のデザインで作ることも可能なのです。

もちろん、会社の証明印である法人印に、絵のような印影が刻まれた印鑑を用いるのは好ましくありまんので、しっかりと文字で社名が刻まれた印鑑を。

ちなみに、登録してある商号が英語の会社名の場合で、カタカナ名で作られた印鑑を登録することもできます

法人印の登録は個人に比べ、比較的自由ですので、捺印した際に相手方に印影がわかりやすいものを作るといいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 上記でご紹介したように、外国人の方の実印や英語表記の法人印鑑の場合も、問題なく作成することができるということがおわかり頂けたはずです。

その他、実印の詳しい作成方法については、以下のページで解説しています。 実印について、よくわからないという方はまずはこちらに目を通して頂ければ、スムーズに実印や法人印鑑が作成できます。

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