そもそも、シャチハタって何のこと?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
そこで、このページではシャチハタとはどのような印鑑のことを指す言葉なのかについて詳しく解説していきます。
印鑑との違いや使い方、おすすめ商品までご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
シャチハタとは?印鑑との違いは?
よく耳にする「シャチハタ」とは、実は、印鑑そのものを指す名前とは違います。
シャチハタとは、愛知県名古屋市に本社のある「シヤチハタ株式会社」という会社の名称です。
正式名称は「インク浸透印」
一般的に「シャチハタ」と呼ばれている印鑑は、「インク浸透印」という種類の印鑑です。
前述した「シヤチハタ株式会社」がこのインク浸透印の開発に成功し、商品として全国に広めたため、「シャチハタ=インク浸透印」と世間一般に浸透し、今でもインク浸透印のことをシャチハタと呼ぶのです。
それでは、実際にシャチハタ(インク浸透印)と普通の印鑑にはどんな違いがあるのかも明確にしていきましょう。
ここでは、以下の3つの違いからシャチハタと印鑑の違いを比べていきます。
- 朱肉とインクどちらを使うかによる違い
- 印面の作成方法による違い
- 印鑑の素材による違い
それではさっそく、「朱肉とインクのどちらを使うのかによる違い」から見ていきましょう。
朱肉とインクどちらを使うかによる違い
印鑑とシャチハタの違いとして、まず朱肉とインクの違いがあります。
もし、自分の持っているはんこが「印鑑」か「シャチハタ」か分からないときは、はんこを押すときに朱肉を使うかどうかで違いを判断しましょう。
印鑑とシャチハタの押し方には以下のような違いがあります。
印鑑 | シャチハタ |
---|---|
朱肉を使わないと押せない | インクが内蔵されているので、そのまま押せる |
シャチハタは前述したように「インク浸透印」という種類の印鑑です。
イ ンク浸透印は、いわばスタンプと同じで、朱肉を使わなくてもはんこを押すことができます。
では次に、印影の違いにも影響する「印面の作成方法による違い」について見ていきましょう。
印面の作成方法による違い
印鑑とシャチハタには、印面に使用する素材と作成方法にも違いがあります。 印面の作り方にどのような違いがあるのかについて、印鑑とシャチハタそれぞれの作成方法を見てみましょう。印鑑 | シャチハタ |
---|---|
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通常の印鑑素材は手彫り、もしくは機械彫りで作成されます。一方のシャチハタの印面は特殊なゴム材で作られています。そのため、通常の印鑑とは異なる方法で印面が作成されているのです。
シャチハタの作成方法にはプレス加工とレーザー加工があり、特にレーザー加工は細かい線の印面も作成することができるようになっています。
そのため、シャチハタでも通常の印鑑とほぼ見分けがつかない印影を押印できるようになりました。
つまり、すでに押印された印影からそれが印鑑かシャチハタかを見分けるのは非常に難しいと言えます。
次章では、ここでも少し触れたそれぞれの素材について詳しく解説していきます。
印鑑の素材による違い
先の見出しで、シャチハタは特殊なゴム材で作られていることをご紹介しました。この特殊なゴム印を使用していることで内部にインクを内蔵した朱肉いらずのインク浸透印を作成することが可能となっています。
シャチハタ以外の印鑑には多くの場合以下のような素材が使われます。
- 木材
- 角・牙材
- 金属材
- 樹脂材
- ゴム材
これらの素材で作られた印鑑と、ゴム材で作られたシャチハタには、どんな違いがあるのでしょうか。
通常、印鑑の素材としては木材や角・牙材、金属、石材など、硬い素材を使います。これは印鑑で本人を証明するという性質上、押印した印影が変形してはならないため。
例えば、柔らかいゴムを印面に使用した場合、押印する強さやインクのにじみ方によって印影が変化してしまう場合があります。これでは、後から確認しようとしても、実際に本人が印鑑を押したのか判断することができませんよね。
前述したように、シャチハタはこのゴムを印面に使用した印鑑です。
本体にセットしたインクがにじみ出るように開発された特殊なゴムを使用していますが、ゴムであることには違いありません。
そのため、経年劣化やシャチハタを押す人の力加減によって、印影が変形してしまう可能性が高いです。
このように、一見すると使い道がないように思えるシャチハタですが、シャチハタには通常の印鑑にはない以下のようなメリットがあります。
- インクを内蔵し浸透させて押印するので朱肉は不要
- 印面に弾力があるので、捺印マットがなくても押しやすい
印鑑とシャチハタでは、そもそも使用場面に違いがあります。シャチハタには上記のような特徴があるので、シャチハタに適した使い道も存在します。
例えば、書類の確認のためのサインとして印鑑を使うような作業には、毎回朱肉をつけなければいけないハンコよりも連続してスタンプすることのできるシャチハタのほうが向いています。
シャチハタが使えないのはどういう時?
シャチハタは普通の印鑑と違い、インクが乾きやすいこと、押しやすいこと、そして手軽に使えることをポイントにして作られています。
しかしながら、これらの特徴から印鑑としてシャチハタを使用できない場合があります。例えば、以下のような書類にはシャチハタを使うことができません。
- 公的な書類
- 契約書など重要な書類
印鑑の朱肉と比べてシャチハタのインクは変色や薄くなるという面があります。
もちろん、シャチハタのインクも改良され続けており、現在では保管状態に気を付けることで朱肉を使用して印鑑を押印するときとさほど違いのない状態が維持できるようになっています。
それでもシャチハタが使えないのは「ゴム材」であることが理由です。
ゴム材は、木材や角材などで作られた印鑑と違い、劣化や力加減などにより印影が変形しやすくなっています。
そのため、同じ印鑑でも使い続けるうちに印影が変わってしまうので、印鑑照合したり、個人を確認する必要のある書類には、シャチハタを使うことはできません。
もちろん、印鑑照合ができないシャチハタは実印や銀行印としてはふさわしくないので、印鑑登録することができません。
続いては、実際にシャチハタを使ってもいいか迷ったときの対処法について確認していきましょう。
「印鑑を持ってきてください」の真意
「印鑑を持ってきてください」と言われたときは、基本的にシャチハタではないと考えましょう。
もちろん、シャチハタで問題ない場合もありますが、朱肉を使う印鑑ならばどんな書類にでも対応できます。
ただし、シャチハタ以外であればどの印鑑でも良いわけではありません。
書類に押印する印鑑として「実印」や「銀行印」という指定がない限りは「認印」を使います。
認印とは、実印や銀行印として登録していない印鑑のことを言います。逆に、実印や銀行印として登録している印鑑を認印として使用するべきではありません。
実印や銀行印として登録してある印鑑を認印として使用すると様々なリスクがあります。しかし、認印専用のはんこがあればそんなリスクも回避することができます。
シャチハタと認印をそれぞれ持っておくと大抵の書類に対応できるので、シャチハタと認印を合わせて持っておくと非常に便利。
それでは最後に、どのような種類のシャチハタがあるのかをご紹介します。
シャチハタの種類とおすすめの用途
シャチハタ、つまりインク浸透印にはいくつか種類があります。こちらでは、有名なシャチハタを2つご紹介します。
ネーム印
最も一般的なシャチハタで、全国の印章店や文房具店でも販売されています。日本人の一般的な名字が彫られた既製品のシャチハタだけでなく、フルネームや名前の一部を追加など、オーダーメイドのシャチハタなども販売されています。
ネームペン
ネーム印がペンと一体化したシャチハタ。ペンの後ろにネーム印がついているので、持ち運びにも便利。看護師や事務員からの人気も高いシャチハタです。
その他に、事務処理の際に便利な同一文章やキーワードが彫刻された印影が残せるシャチハタもあります。
イラストを入れたり、自分好みのデザインをすることも可能です。
ここまで印鑑とシャチハタの違いについて解説しましたが、シャチハタとは何かお分かりいただけましたでしょうか。シャチハタは朱肉を使う印鑑と違い手軽にスタンプできるので、記名やサインの代わりにもおすすめです。
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