一般的に印鑑は縦書きなのに、何故銀行印では横書きが多く見られるのか不思議に思ったことがあるのではないでしょうか?
結論、銀行印は「横書き」で作成するのがおすすめですが、人によって縦書きで作成したほうがいいケースもあります。当記事を最後まで読めば、下記の3つの疑問を解消できます。
- なぜ銀行印は横書きで作成するのがおすすめなのか
- 縦書きで作成したほうがいいのはどのような場合か
- 銀行印の名前の向きに関する男女別の違い
印鑑の名前の向きで悩んでいる方は、作成する際の参考にしてください!
銀行印は縦書き、横書きどっち?
印鑑の文字は一般的に縦書きで彫られることが多いです。そのため、横書きで文字が彫られた印鑑を銀行印として登録することができるか心配になりますよね。
しかし、それは心配ご無用!横書きの印鑑であったとしても銀行印として登録することができます。ホームページなどを見ても特に縦横に関する指定を記載している金融機関はありません。
どうしても心配だという人は口座を開設する予定の金融機関に問い合わせて確認することをおすすめします。
登録が必要な印鑑として挙げられるのは、「銀行印」と「実印」です。一般的に銀行印は実印よりも登録できる印鑑に関するルールが優しいといわれています。
もちろん、大切な資産を管理するための印鑑ですから耐久性や安全性に優れた印鑑を登録する必要はありますが、印面のデザインに関しては比較的融通が効くようです。
例えば、花柄が刻まれた印鑑。名前以外に模様が彫り込まれているはんこでも銀行印として登録することは可能です。
一部通販ショップで販売されているので気になる方はチェックしてみると良いでしょう。
ただし、実印は自身の名前以外のものが彫られているものは一切認められませんので注意してください。
銀行印の名前を横向きにする意味とは?
一般的に印鑑の名前は縦書き。しかし、銀行印に関しては横書きの印鑑を作成する人も大勢います。横書きにする意味は大きく分けて以下の2つです。- お金が縦に流れてしまわぬようにするため
- その他縦書きの印鑑と銀行印を区別するため
1つ目の「お金が縦に流れてしまわぬようにするため」というのは縁起を良くする目的です。
縦はお金が上から下へ流れていくイメージがある一方で、横は受け皿となりお金が貯まっていくと考えられるからです。
いつからこの習慣が始まったのかは定かではありません。ただ、銀行印は大切なお金を守る印鑑です。上から下へと流れ落ちる様を連想させる縦より横の方が良いと考えられているのです。
2つ目の「その他縦書きの印鑑と銀行印を区別するため」という理由は実用面を考慮した理由です。印鑑にはたくさんの種類があり、普段使いする認印や大切な契約に使用する実印など様々です。
いくら材質やデザインを変えていたとしてもどの印鑑が何の印鑑なのかを忘れてしまうこともあるでしょう。
そういったときに、文字を横にしていれば「横書きの印鑑だから、これは銀行印だ!」とすぐに判別することができるというワケです。
縁起を担ぐ意味と実用的な意味。この2つが銀行印だけを横書きにする意味として多くの人に受け入れられています。
男性の印鑑はどっち向きがいい?
男性の銀行印は横書きにすることがおすすめとされています。理由は先述した通り、縁起を担ぐ目的と実用的であるため一般的に銀行印は横書きで作成することがおすすめされています。ただし、1点だけ注意しなければならないのは文字を横向きにしたときに名前が本人の名前なのか簡単に判読できるのかという点です。
横書きの印鑑は右から左へと読むことができるように文字を配置します。
この場合例えば「田中」さんが横書きの印鑑を作成した場合、押した印影は「田中」ですが、印鑑に彫られた文字は左から読むと、「中田」になっているので、人目ではわかりにくいというデメリットが発生します。
この様なケースの場合には、横書きではなく縦書きの印鑑を作成することも検討したほうが良いかもしれません。
最終的には自分の好みの問題になりますから、印面のデザインなどを考慮して決定するのが良いでしょう。
女性の名前は縦書き?横書き?
男性の銀行印が横書きであるのと同様に、女性の銀行印も横書きで作成することがおすすめされています。もちろん、縦書きであったとしても横書きであったとしても登録することは可能ですから最終的には好みで決めて問題ありません
1点、女性の銀行印は男性とは異なり名前で作成されるという傾向があります。
これは、結婚して苗字が変わったとしても使用することができるという理由に加え、旦那様の印鑑と区別しやすくするという理由もあります。
ご夫婦で同じ名前で銀行印を作るのであれば、片方が縦書き、もう一方が横書きとしてもいいかもしれませんね。
以上で銀行印の横書きに関するご紹介を終わります。皆さんが疑問に思っていたことは解決したでしょうか?
これから銀行印を作成しようと考えている方は以下のページも参考にしてみてください!!
銀行印を作成する際のポイント