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樽見 章寛
樽見 章寛(たるみ あきひろ) 実印.net 編集部
印鑑は、人生に何度も購入することはありません。言うなれば、一生に一度の買い物と行っても過言ではないほど重要な買い物。そのため”長い目”で見た時どれを選んだらよいのか、この視点を大切に、優良な情報をみなさまにお届けいたします。年間2.5万本の印鑑作成に貢献。




実印にできるはんことその注意点

皆さんが使っているはんこの素材は何でしょうか?昔から広く使われている象牙や水牛、それから木材や金属製のはんこは印材として有名ですよね。

今回、このページでは数あるはんこの素材の中から、プラスチックで作られたはんこについてご紹介していきます。

特に「プラスチックのはんこは実印に使うことができるの?」という疑問をお持ちの方に向けて説明をしていきます。プラスチックのはんこについての基本的な説明から、もちろん実印として使うことができるのかという疑問にもお答えしていきます。

それでは、まず、プラスチックのはんことはそもそもどういったはんこなのかご紹介していきます。



プラスチック製三文判の種類

プラスチックで作られたはんこは印鑑専門店だけではなく、ホームセンターや100円ショップなどでも広く販売されています。

プラスチックは手に入りやすい素材であることから、はんこの値段も安く設定されています。文字が彫り込まれた既成品の三文判として簡単に入手することができます。


プラスチック製のはんこは100円ショップで購入できる


黒ラクトと白ラクト

多く普及しているプラスチックのはんこは「ラクト」と呼ばれる素材でできています。ラクトとは合成樹脂のことで、非常に軽く安価な素材です。ラクト製の印鑑には主に「黒」と「白」の2種類があります。

黒ラクトはその名の通り、見た目は艶のある黒色。そのため、高級印材の黒水牛に非常に似ているといわれています。もちろん、しっかり見たり、実際に触ったりすれば区別は付きますが、素人目には判別することは難しいでしょう。

黒ラクトのほかに「白ラクト」と呼ばれるはんこも広く普及しています。こちらも名前の通り白色の見た目をしたはんこです。見た目は象牙に近い色味をしていますが、間近で見れば値段相応であることはすぐに分かります。


三文判の黒ラクトと白ラクト



プラスチック製三文判のメリットとデメリット

プラスチックのはんこのメリットは大きく分けて2つあります。まず1つ目は、手に入りやすいこと。そして2つ目は、価格がリーズナブルであることです。プラスチックは手に入りやすく値段も安い、そして加工も容易な素材であるためこれらのメリットがあります。

反面デメリットとしては、耐久性が弱く壊れやすいといという特徴が挙げられます。そのためプラスチックのはんこは、認印などとして使用する目的としては非常に優れていますが、実印や銀行印といった大切なはんことして使用するには力不足です。

リーズナブルで便利なはんこですが使い所は選ぶ必要があります。


プラスチック三文判のメリット・デメリット



プラスチック製のはんこは実印登録できる?

プラスチック製のはんこは実印登録することができるのでしょうか。結論から申し上げますと、「自治体によって異なる」と考えられます。実印登録に関する細かなルールは各自治体のホームページに記載されています。

例えば、近江八幡市のホームページには以下の様な記載があります。

『▲本人が申請するときもってくるもの (1)登録する印鑑(1人1個に限ります。プラスチック製以外のもの) (2)本人であることが証明できるもの』 引用:http://www.city.omihachiman.shiga.jp
/contents_detail.php?frmId=6213

こういった自治体ではラクト製のはんこは使えません。

自治体によってがプラスチック製の三文判は実印登録できない

具体的に「プラスチック製のはんこ」による登録が出来ない趣旨の文面が無い場合もあります。

そのような自治体では一応実印登録できる可能性がありますが、「変形・破損しやすい素材」もしくは「印面が模倣されやすい」と書かれている場合があり、そこに該当してしまうかもしれません。

細かなルールは自治体によって異なります。なので、実印としてプラスチックのはんこを登録できるかどうかは各市区町村によります。

しかし、実印という印鑑の重要性を考慮すれば、壊れやすく模倣される危険性が高いプラスチックのはんこは実印としてはおすすめすることができません。というのも、大量生産品である三文判は、実印や銀行印として用いるには偽造されるリスクが高いからです...



印鑑登録するのは危険!

仮にプラスチックのはんこを実印として登録できたとしましょう。この場合、大きく分けて2つの危険性が存在します。

  • 破損する危険性
  • 印面をコピーされてしまう危険性

まず、プラスチックはその他の印材に比べて耐久性が弱いというデメリットがあります。仮にプラスチックの印鑑を実印として登録することができたとしても、登録後にすぐにはんこが壊れてしまう危険性があるのです。

また、プラスチックのはんこは大量生産の既成品である場合がほとんどです。そのため、印面の文字が簡単に第三者にコピーされてしまうという危険性があります。大切な契約に押印する印鑑ですから他人に印面をコピーされてしまっては大問題です。


プラスチックはんこは悪用・偽造の危険性がある


やはり実印として登録する印鑑は耐久性が高く、印面のコピーが安易にできないオーダーメイドの印鑑がおすすめです。今では、ネット通販で複製の恐れのない印鑑が購入できます。

プラスチックのはんこは、実印としてはおすすめできませんが、認印などとして使用するには非常に便利なはんこです。何の目的ではんこを使用するのかを考えて、最も適したはんこを購入することが大切だといえるでしょう。



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