代表者印は個人事業主に必要?最低限必要な印鑑についても解説!

代表者印は個人事業主に必要?最低限必要な印鑑についても解説!
  • 最終更新日:2025年12月1日
代表者印は個人事業主に必要?
代表者印とは、法人登記をする際に法務局に「印鑑登録」した印鑑です。個人事業主は法人登記する必要がないため、印鑑登録した印鑑=代表者印(会社実印)は不要です。

しかし、個人事業主は代表者印が不要でも、社外取引といった契約書で押印を求められる場合があるため、会社実印(代表者印)と同じ用途で使用する会社の名前が入った屋号印を作っておきましょう。

屋号印とは、印鑑の外側に「会社の名前」、内側に「個人名」を刻印した印鑑で印鑑登録は不要です。

また、個人事業主で最低限必要な印鑑が何か気になる方もいるでしょう。個人事業主が最低限持っておくべき印鑑は、屋号印に加えて、法人銀行印・会社認印(角印)です。

以下に、個人事業主が持っておくべき印鑑の用途をまとめます。

個人事業主が最低限持つべき印鑑の用途

  • 屋号印(丸印):社外や不動産取引する際に使用。会社実印(代表者印)と同じ役割を果たす。
  • 法人銀行印:会社の銀行口座を開設する際に使用。
  • 会社認印(角印):請求書や領収書の押印に使用。会社の認印と同じ役割を果たす。
  • ※「丸印」は一般的に代表者印(会社実印)の意味で使用されますが、ここでは形状を表すために「丸印」と記載しています。

    当ページでは、個人事業主も代表者印が必要なのか、個人事業主に最低限必要な印鑑などを詳しく解説しています。また、会社印の作成に人気の印鑑通販サイトを3つ紹介しているため、自分にあったサイトが見つかるはずです。

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    個人事業主の代表者印とは?

    個人事業主の代表者印とは?

    本来、代表者印とは会社実印のことを指します。会社実印は、法務局に印鑑登録した印鑑であり、法人登記の際や社外との重要な契約で使用されます。

    法人と違い、個人事業主は法務局で会社設立の登記をしないので、代表者印を作成する必要はありません。

    では、なぜ個人事業主に代表者印が必要という風潮があるのでしょうか。それは、「代表者印」という呼び方に問題があると思われます。

    代表者印は、その会社の責任者の印鑑という解釈から、個人事業主も個人とは言え会社の責任者のため、代表者印が必要だと考えてしまうのでしょう。

    一方、個人事業主は、契約書の押印に代表者印ではなく、どの印鑑を使うべきなのでしょうか。

    そこで次章では、個人事業主が、代表者印の代わりに作成すべき印鑑を詳しく解説します。

    個人事業主に代表者印は必要?

    個人事業主の方は代表者印が必要?

    前章で解説したとおり、個人事業主は代表者印は必要ありません。

    しかし、重要な契約で印鑑を求められる場合もあるため、個人事業主は、屋号印(丸印)を作成しておきましょう。

    屋号印の作成方法は、印鑑の外側に「会社名」、内側に「個人名」を刻印します。

    また、契約書に個人の実印で押印する方もいらっしゃいますが、おすすめしません。

    なぜなら、個人名の印鑑だけでは「個人の意思」での契約とみなされる場合があるからです。

    通常、会社同士の取引の際は、会社の名前が入った代表者印で押印することで、「会社の意思」で契約したと取引先が判断し、正式に契約した証明となります。

    個人事業主の契約も個人ではなく、自分の会社と取引先との契約になるため、個人事業主は代表者印と同じ用途で使用する屋号印を持っておきましょう。

    また、個人事業主の方は、屋号印に加えて、他にも作成すべき印鑑があります。次章で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

    個人事業主が最低限持っておくべき印鑑は?

    個人事業主の方が最低限持っておくべき印鑑

    個人事業主が、屋号印の他に最低限持つべき印鑑を以下にまとめました。

    個人事業主が最低限持つべき印鑑

  • 屋号印(丸印)
  • 法人銀行印
  • 会社認印(角印)
  • ※「丸印」は一般的に代表者印の意味で使用されますが、ここでは形状を表すために「丸印」と記載しています。

    それでは、各印鑑の使用場面と作成方法を解説します。

    屋号印(印鑑登録不要)

    屋号印(丸印)は、個人事業主が会社実印(代表者印)と同じ役割で使用する印鑑のことで、印鑑登録する必要がありません。

    契約書類への押印や金融機関からの融資を受ける際に使用します。

    屋号印には、個人事業主がビジネスの契約時に、本人確認となる「個人事業の名前」と「自分の名前」を刻印します。

    たとえば、「個人事業の名前」の刻印内容は、飲食店などで店舗を構えるのであれば「店舗名」、事業所を開設するのであれば「事業所名」が該当します。

    法人銀行印

    法人銀行印は、個人事業主の銀行口座に届け出た印鑑のことです。個人名だけ、または個人名+屋号を刻印し、屋号印(丸印)と区別するために小さめに作成します。小切手や手形を発行する際にも必要になる印鑑です。

    屋号印や自分の銀行印とは別に、会社用の法人銀行印を作成しておくとよいでしょう。

    なぜなら、屋号印と法人銀行印を共用していた印鑑を他人に盗まれた場合、勝手に契約の締結と出金ができてしまうからです。

    自分の銀行印と法人銀行印を共用した印鑑を他人に盗まれ悪用された場合は、自分と会社の両方で出金ができてしまいます。

    そのため、個人事業主も屋号印や自分の銀行印と共用せず、会社用に別々で作成しておきましょう。

    会社認印(角印)

    角印(社印)は四角い形状が特徴で、会社の認印の役割を果たします。 通常、角印は個人事業主の屋号(会社名など)のみを刻印し、契約書以外の領収書・請求書・見積書などの書類に押印する際に使用する印鑑です。

    個人の認印を使用する方もいらっしゃいますが、おすすめしません。

    なぜなら、個人の認印は日常的な用途に使われるため、ビジネス文書での使用では、私的な文書との区別がつきにくくなる場合もあるからです。

    個人事業主が、見積書・納品書などを発行する際に、個人の認印で押印すると、その書類が「会社が発行したもの」だと伝わりにくい可能性があります。

    そのため、個人事業主は、角印を作成しておきましょう。

    ここまで、個人事業主が最低限持つべき印鑑とその用途を解説しました。

    個人事業主が、どの印鑑を用意して、どの場面で使うのかをイメージできたでしょう。

    次章では、個人事業主で印鑑の購入を検討している方に、おすすめな印鑑通販サイトを紹介します!

    法人印鑑3点セットも購入できる個人事業主におすすめの印鑑通販サイト3選!

    個人事業主の方におすすめの印鑑通販サイト

    法人印鑑3点セットはお得に購入できる商品です。個人事業主で屋号印(丸印)・法人銀行印・角印を全てそろえたい方は、セットで安く購入しましょう。

    以下に、法人印鑑3点セットで購入した場合と単品とケースで購入した場合の価格を表にまとめました。

    法人印鑑単品と3点セット購入の比較

    実印+印鑑ケース 12,680円
    銀行印+印鑑ケース 9,880円
    角印+印鑑ケース 12,480円
    単品+印鑑ケース合計金額(印鑑ケース付き) 35,040円
    3点セット購入(印鑑ケース付き) 22,880円
    ※ハンコヤドットコム黒水牛、実印18.0mm/銀行印16.5mm/角印21.0mmの価格

    ここでは、個人事業主におすすめの印鑑通販サイトを3つ紹介します。以下に各印鑑通販サイトの特徴をまとめました。

    特徴
    ハンコヤ
    ドットコム
    印鑑の出荷実績が49万件
    ・作成方法を確認できる
    詳細
    はんこプレミアム 高品質で低価格
    ・法人印鑑3点セットが安い
    詳細
    Sirusi 印グラフィーが人気
    ・印面デザインにとことんこだわれる
    詳細

    印鑑通販サイトでは、屋号印ではなく、会社実印・丸印で販売されていることが多いです。

    屋号印は刻印方法が違って、印面の外側に「会社名」・内側に「個人名」を掘るため、作成する際に間違わないようにしてください。

    それでは、個人事業主におすすめな印鑑通販サイトを1つずつ紹介します。

    ハンコヤドットコム|会社印の作成方法がわかる

    ハンコヤドットコムの会社印特集

    ハンコヤドットコムの基本情報

    屋号印(丸印) 6,680円~
    法人印鑑3点セットの価格目安 19,480円~
    印鑑の保証期間 30年
    即日出荷の締切時刻 平日・土曜日の13時まで
    おすすめな方 ・多くの会社が利用したサイトで購入したい方
    ・作成方法を確認しながら作成したい方
    ※屋号印は、印鑑通販サイトだと丸印で購入するため、価格表記は丸印の価格です。

    ハンコヤドットコムは、印鑑の出荷実績が49万件、お客様満足度が99%と実績がある印鑑通販サイトです。

    また、ハンコヤドットコムの調査で、年間の会社設立件数10万6644件のうち、18.2%の法人が利用している結果が出ており、多くの法人がハンコヤドットコムを利用しているのがわかります。

    ハンコヤドットコムの魅力は、全ての会社印の作成方法の解説を見ながら作成できることです。

    会社印の種類に合わせた作成方法が記載してあるため、初めて会社印を作成する個人事業主の方でも、作成方法が正しく分かるでしょう。

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    ハンコヤドットコムでは、会社印単品と法人印鑑3点セットにおすすめの商品が、価格帯とともに掲載されています。

    そのため、自分の好みと予算に合った商品をハンコヤドットコムで見つけられると思います。

    ハンコヤドットコムがおすすめな方

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    • 会社印の作成方法を確認しながら作成したい方

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    はんこプレミアムの基本情報

    屋号印(丸印)の価格目安 3,580円~
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    印鑑の保証期間 10年
    即日出荷の締切時刻 平日の14時まで
    おすすめな方 できるだけ安く高品質な会社印を購入したい方

    はんこプレミアムは高品質で低価格が魅力の印鑑通販サイトです。

    安さと高品質を両立したはんこプレミアムですが、実際どのくらい安いかを知ってもらうために、当記事で紹介する印鑑通販サイトと比較しました。

    黒水牛 チタン
    はんこプレミアム 6,180円 14,980円
    ハンコヤ
    ドットコム
    12,180円 22,980円
    Sirusi 19,000円
    ※代表者印18.0mmの価格

    はんこプレミアムは、自社で印材の仕入れから印鑑の作成までを一貫して行っているため、安く高品質な印鑑の提供ができています。

    また、印材の卸も営んでいるため、良い品質の印鑑が販売されているため、すぐに破損することは少ないでしょう。

    はんこプレミアムは、会社印の印材が15種類と豊富なラインナップから選べることも魅力です。

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    Sirusi|オリジナルのデザイン「印グラフィー」が人気

    Sirusi

    Sirusiの基本情報

    屋号印(丸印)価格目安 10,000円~
    法人印鑑3点セットの価格目安 20,400円~
    保証期間 10年
    即日出荷の締切時刻 電話にて相談
    おすすめな方 デザインをこだわって代表者印を作成したい方

    Sirusiは、「印鑑を使うものから表現するものへ」をテーマに運営されている印鑑通販サイトです。

    「印鑑を通して個性を表現して欲しい」という想いから、Sirusiではオリジナルのおしゃれな書体、印グラフィーで作る屋号印(丸印)を販売しています。

    自分が起業した会社の印鑑は、自分でこだわった印鑑を作りたい方におすすめな印鑑通販サイトです。

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    ※Sirusiオリジナルの「印グラフィー」シリーズ

    Sirusiは、デザインの校正が3回まで無料ででき、「もっと線を丸くしてほしい」「少し字を太くしてほしい」などの細かい要望にも対応してもらえます。

    デザインにとことんこだわれるSirusiは、まさに自分らしいデザインの屋号印(丸印)がほしい個人事業主にぴったりな印鑑通販サイトです。

    Sirusi

    • 印面のデザインをこだわりたい方
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    まとめとよくある質問|個人事業主は代表者印が不要

    当記事の内容をまとめると以下の通り。

    • 個人事業主の方は代表者印が不要
    • 最低限必要な印鑑は、屋号印(丸印)・法人銀行印・角印
    • 法人印鑑3点セットで安く購入できる

    個人事業主の方は、代表者印が不要です。しかし、法務局に登録した印鑑(代表者印)が不要のため、代表者印の代わりに屋号印や法人銀行印、角印が必要になります。

    屋号印(社外との契約書で使用)・法人銀行印(会社のお金管理に使用)・角印(見積書や納品書で使用)は、個人事業主でも最低限の備えとして作成しておきましょう。

    個人事業主で印鑑をお得に購入したいなら、法人印鑑3点セットがおすすめです。当記事で紹介した印鑑通販サイトでは、法人印鑑3点セットが購入できるため、個人事業主の方で屋号印・法人銀行印・角印を作成する場合には、ぜひ当記事で紹介した印鑑通販サイト3社を利用してみてください!

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    最後に、個人事業主の印鑑に関するよくある質問を紹介します。

    個人事業主は印鑑登録が必要?

    個人事業主の方は開業時に法務局で登記する必要がないため、会社実印(代表者印)は不要です。

    もちろん、個人事業主も法務局で印鑑登録はできるため、個人だけで会社として認めてもらう印鑑がほしい方は登録しましょう。

    また、法務局で印鑑登録した印鑑は不要ですが、代表者印と同じ用途で使用し、法務局への登録が不要な屋号印(丸印)の作成をおすすめします。

    当記事では、印鑑登録の方法を詳しく解説していますので、詳しく知りたい方は以下から確認できます。

    実印の印鑑登録と印鑑証明書の発行方法を解説

    個人事業主の印鑑に個人名を刻印する?

    個人事業主が業務で使用する印鑑には、個人名を刻印するのが一般的です。

    個人事業主は、法人と異なり、会社実印(代表者印)を法務局に登録が必要ありません。そのため、個人事業主の印鑑は、法人格(会社としての権利や責任)がありません。

    そのため、個人事業主の印鑑は、責任の主体が誰かを示せるよう、個人名を刻印しましょう。

    契約書や請求書などの正式な書類に押印する際、個人の名前が刻まれた印鑑の方が法的効力や本人確認の意味で適しています。

    また、金融機関での口座開設や税務署への届出など、本人確認が求められる場面では、屋号のみの印鑑では受理されない場合もあり、注意が必要です。

    そのため、個人名入りの印鑑を用意しておきましょう。

    個人事業主は領収書に印鑑が必要?

    法律上、領収書に印鑑を押す義務はありません。ただし、ビジネス文書としての整合性や、受け取る相手への配慮という観点から、印鑑を押しておくのが一般的な運用となっています。

    なお、個人名の認印ではなく、会社用に作成した角印を使うことで、業務として発行された書類であることを明示しやすくなるメリットもあります。