この記事では、認印の書体選びの参考になる情報をまとめています。
実は「認印=これ」という風に、決まりきったルールは存在していません。 認印の書体を選ぶ際は、利用シーンに応じて決めるのがいいでしょう。
この記事では、シーン別に適したフォントを紹介しています。
さらに、それぞれの書体の種類ごとの特徴や選び方についてもわかりやすく解説。
印象の文字選びに悩んでいる方にとって有益な情報が詰まっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
個人用認印は「古印体」がおすすめ
自宅用など私生活で使う個人用認印の書体には、古印体(こいんたい)が人気です。 日常生活で認印を利用するシーンとしては、次の例が挙げられます。
- 宅配便の受け取り
- 回覧板の確認
- 子供のプリントを確認
- 役所へ提出する書類
このように、私生活で認印を使用する機会は、意外と多いです。 こういったシーンでは押してある印影の字体の読みやすさが重要なので、書体は古印体が推奨されるのです。
古印体の特徴
古印体は、日本の漢字をベースに発展したハンコ用の書体です。 印鑑の中では比較的読みやすい形であり、一般的に売られている認印にも用いられています。墨溜まりのある形が印象的で、どこか雅で落ち着いた雰囲気を感じさせてくれる書体です。
ビジネスシーンで使う認印は「隷書体」がおすすめ
先ほどはプライベートで使う認印に適した書体を紹介しました。 一方、会社などビジネスシーンで利用する認印であれば、隷書体(れいしょたい)がいいでしょう。
ビジネスシーンで認印を使う機会としては、次のような例が挙げられます。
- 役職持ちの方が、部下の書類を確認するとき
- 社内で回覧用に回ってきた書類をチェックした証
- 取引先へ送付する書類
特に取引先へ送付する書類などでは、あまりにも可読性の低い認印だと「誰の印鑑かわからない」という事態になる恐れがあります。 ですから、可読性の高い隷書体を選ぶのが賢明です。
隷書体の特徴
こちらは、日本のお札などでも使われている書体です。 「壱万円」などの文字がこの形で記載されており、お金と密接に関連を持っていることがわかりますね。ビジネス用の認印では、ゲン担ぎの意味でこのフォントを選ぶ方もいらっしゃいます。
まとめ
- 私用認印のおすすめ書体:古印体
- ビジネス用認印のおすすめ書体:隷書体
女性には「太枠篆書体」の認印もおすすめ
特に女性用の認印で支持を集めているのが、太枠篆書体(ふとわくてんしょたい)です。女性人気の秘密は、文字の細さにあります。
判子の枠部分を太めにすることで、文字を細くしてもバランスが取れるようになっているため、文字が細くても「弱々しい」という印象はありません。
認印の書体で女性らしさを表現できるのは珍しいので、「柔らかい印象の認印を作成したい」と考える方におすすめです。
男性におすすめのフォントは「篆書体」
男性用認印で好まれる傾向のある文字として、篆書体(てんしょたい)が挙げられます。 こちらは、女性認印で人気のある太枠の書体よりも文字が太くて堂々とした雰囲気のある形です。
文字の形自体は太枠篆書体とほぼ同じなので、カップルがそれぞれの認印に区別をつけて作ることも。
この書体も日本のお札で使用されていて、お金と密接な関係を持っています。使われている部分は、お札に捺印されている判子です。
このことからビジネス用の認印でも使われることがありますが、可読性が低めな点は注意が必要です。
まとめ
- 女性におすすめの書体:太枠篆書体
- 男性におすすめの書体:篆書体
開運を求める方なら「吉相体」を選ぼう
人によっては認印に対して開運を求める方もいらっしゃるでしょう。
もしあなたが運気を重視して認印を作成したいのであれば、吉相体(きっそうたい)の書体が適しています。
この書体は別名を印相体(いんそうたい)と呼び、上下・左右・斜めという8つの方向に広がっていることが特徴。
八方篆書と言われることもあり、風水などでは開運の意味を持つ書体だとされています。
もちろん風水など運気についてはそれぞれの考え方にもよりますが、吉相体はそもそも形がカッコイイので、認印だけでなく実印などでも一般的に使われています。
またこの書体の特徴として、「可読性が低い」ことが挙げられます。 可読性の低さ=セキュリティの高さなので、認印の悪用を防ぐ書体としても選びやすいです。
ただし認印の場合は実印とは違い、印鑑登録をするわけではないので、そこまで印章の偽造されにくさを求める必要はありません。
デザインにこだわるならSirusiの「印グラフィー」もおすすめ
認印を作成する際に「他の人と被らない個性的な認印がほしい」という方もいるでしょう。そのような方は、デザイン性に特化した印鑑業者オリジナルの書体を選ぶのもおすすめです。
オリジナル書体の認印を販売している業者としては、「Sirusi」という印鑑専門の通販サイトが挙げられます。
※画像はすべて「野口」という名字。印グラフィーには様々なシリーズがある
Sirusiが販売する「印グラフィー」という商品では、印面に刻む文字や名前から、まるでロゴのようにおしゃれな書体を作成してくれます。
印鑑専門の通販サイトSirusiは、書体だけではなくデザインと木の素材にこだわるショップ。
おしゃれな書体の認印を作成できるだけではなく、他では手に入らないような珍しい印材のはんこも購入できます。
また、認印の印影デザインは、完成したものに3回まで無料で修正を加えることができます。
認印として機能するよう、書体のデザイン性と読みやすさのバランスを微調整するなど、とことんこだわって自分だけの認印を作成できます。
Sirusiの公式サイトには、印グラフィーで作成した認印の印影デザインが多数掲載されています。どのような印影になるかイメージを膨らませながら、お気に入りの書体を選んでみてください。
\オリジナル書体で認印をおしゃれに/
Sirusiの公式サイトへイラスト入り認印を販売する業者もある
余談ですが、特に通販ではとても個性的な認印が多数販売されています。 例えば、犬や猫などの動物のイラストが印面に刻まれた認印やスタンプを販売している業者も存在しています。「とにかくかわいい認印がほしい」と考えている方は、書体よりもイラストの有無を重視してみるのもいいでしょう。
ただし、先ほど紹介したSirusiではイラスト入りの認印は注文できないので注意。
書体よりもイラストにこだわる方は、ハンコヤドットコムなどの通販サイトを利用するのがいいでしょう。
まとめ:自分が気に入ったフォントで作成するのが1番!
今回の記事では、認印の作成で人気の文字を、シーン別に紹介しました。気に入ったフォントは見つかりましたでしょうか? 今回紹介したシーン別に適したフォントを表にまとめると、次の通りです。プライベート | 古印体 |
---|---|
ビジネス | 隷書体 |
女性の人気が高い | 太枠篆書体 |
男性の人気が高い | 篆書体 |
風水に興味がある | 吉相体 |
個性的なデザイン | 印鑑業者オリジナルの書体 |
かわいい印鑑がほしい | イラスト入りもおすすめ |
冒頭でもお伝えしましたが、認印に使用する文字には厳密な決まりやルールはないので、基本的にはご自身の好みにあわせて選ぶといいでしょう。
ただし、仕事で取引先へ送る書類などに使う目的の認印なら、ある程度可読性の高いフォントを選んでおくのが無難です。
一方、デザインにこだわりたいなら、印鑑業者オリジナルの書体を選んでもいいでしょう。
また、かわいくて個性的な認印を作成したい方には、イラスト入り判子を選んでみてはいかがでしょうか。
認印は、実印や銀行印と比較すると、書体選びなどはかなり自由度が高いです。
そのため認印は、ご自身が気に入った書体を選ぶのが1番。ぜひ今回の記事を参考に、お好みの書体で認印を作成してくださいね。
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