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印鑑と朱肉

認印と実印って何が違うんだろう?」とお悩みではありませんか?

こちらの記事では、認印・実印の両者の違いを印鑑初心者にもわかりやすく解説しています。 それぞれの定義の違いはもちろん、サイズなどの違いも記載しています。

さらに、認印や実印を購入する時の注意点も紹介。 認印・実印に関するエキスパートが印鑑作成時に押さえておくポイントをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いた人
樽見 章寛
樽見 章寛(たるみ あきひろ) 実印.net 編集部
実印や銀行印と異なり、届出を出していない判子である「認印」。使用頻度が一番高く、認印=シャチハタであると勘違いされている方も多いのではないでしょうか。年間2.5万本の印鑑作成に貢献している筆者が、認印についてわかりやすく解説します。




認印と実印は、同じ「印鑑」でも違いがある

疑問に思う女性

同じ「印鑑」という言葉で表される認印・実印。 実際のところ、認印と実印にはどんな違いが存在しているのかを明確に理解できていない方もいらっしゃるでしょう。 まずは個人用の認印・実印が異なっているポイントをチェックしていきましょう。


どちらも定められた形状は存在ない

認印と実印には、定義としては形状の違いはありません。 どちらのはんこも、「この形状の印章でなければ認めらない」という規定は定められていないのです。 (実印の場合はサイズ規定がありますが、よほど大きすぎたり小さすぎたりない限りは問題ありません。)

ただし、「一般的に認印に用いられる印鑑」と「一般的に実印に用いられる印鑑」では若干の差がありますので、紹介します。

  • サイズは認印より実印の方が大きめ
  • 認印は苗字、実印はフルネームで作成する方が多い
  • 認印のみシャチハタOK

このように、認印と実印には「サイズ」と「印面に彫る文字」で、一般的な作成方法に若干の違いがあるのです。 また、認印のみシャチハタで作るのもOKというのは非常に大きな違いです。

シャチハタとは朱肉がいらない印鑑のことで、百均などでも販売されています。 もともとシャチハタは朱肉不要のはんこを販売する会社名でしたが、今ではその商品自体がシャチハタの愛称で親しまれています。


認印を使うタイミング

認印と実印には、印鑑を使用する場面に決定的な違いがあります。 まずは、私たちが日常生活において認印を使用するタイミングを紹介します。

  • 荷物の受け取り
  • 会社の承認印
  • 飲食店の清掃チェック
  • 地域の回覧板の閲覧印

これらはごく1部の例であり、実際の日常生活では色々な機会に認印を使います。 ただ、いずれの場面においても認印に共通して言えるのは、「確認しました」「了承しました」など承認の意思を示すはんこである点です。

認印には法的効力はほとんどないので、必要な場面で気軽に押せる印鑑となっています。

もちろん「印鑑を押していること」は同意の証でもありますが、認印はシャチハタでもOKという性質上、「本当に本人が押したものかどうか」を証明しづらいです。 そのため「実印ほどの効力はない」とみなされているのが現状です。


法的効力のある実印は不動産などの契約書で使用

先ほど解説した「認印を押印するタイミング」は、押印するかどうかでその後の生活が変わってくるほどの重大なものではありませんでした。 一方の実印は、押印するかどうかで人生が左右されるほどの大きな出来事で使用する印鑑です。

例を挙げると不動産の賃貸・購入契約や、車を購入する契約書などが実印を使用する代表的な場面です。 実印を捺印するこれらのタイミングはいずれも、契約者の人生に関わる重要な出来事。

法的効力のある実印だからこそ、ポンポン押すのではなく慎重に検討しなければなりません。

そもそも実印とは「役所で印鑑登録手続きを実施したはんこ」のことです。 公式に届け出ているからこそ、実印は重要な役割を持った印鑑として扱われるんですね。


銀行印との違いは?

認印・実印と並んで代表的な印鑑に位置付けられているのが「銀行印」です。銀行印は、その名の通り金融機関へ届け出る印鑑のこと。 銀行口座を開設する際に印鑑を押しますよね?あの印鑑こそ、銀行印なのです。

銀行印を使う場面として考えられるのは、「口座を新規開設する時」や「銀行窓口でお金を引き出す時」などです。 その使うシーンを考えると、両者は決定的に異なるハンコであることを理解できますね。



印鑑は同じものではNG!代用も危険なのでやめよう

ストップ

こちらの記事を読んでいる方の中には、もしかすると「認印も実印も同じ印鑑を使っている」という方がいらっしゃるかもしれません。 しかし、認印と実印を同じはんこで兼用すると、悪用リスクが高まるので絶対にやめましょう

なぜ認印と実印を兼用すると悪用リスクが高まるのかというと、認印は頻繁に使用する印鑑であるため、印影(はんこを押した印のこと)が出回る機会も多いからです。

印影が多く出回るということは、より多くの人がその印影を目にするということ。 中には良からぬことを考える方もいるので、実印と認印には別の印鑑を使用することが大切です。

なお、「認印を実印として使うこと」も「実印を認印として使うこと」も、どちらも危険な行為なのでやめるようにしましょう。 どちらかの印鑑が見つからない時でも、もう一方の印鑑で代用するのではなく、新しい印鑑を新調する必要があります。

ちなみに銀行印と実印を兼用する方も多いですが、これも防犯の観点からいうと危険なのでやめましょう。 2つのはんこはもちろん、銀行印にも独立した印鑑を使用しましょう。



間違えた時の訂正印は同じはんこを押すのが原則

訂正の二重線
公的な書類へ記入する際、緊張して書く内容を間違えてしまう場合がありますよね。 また、認印や実印を捺印する際に朱肉がうまくつかず、印影がかすれてしまうこともあります。

そんな時に修正の証として押印するのが「訂正印」です。 こちらの記事をお読みになっているあなたは、ふとした時に「訂正印には認印や実印などどの印鑑を使用すればいいんだろう」と疑問を感じた経験はありませんか?

その答えをお伝えすると、原則として訂正印には認印・実印のうちその書類と同じ印鑑を使用しましょう。 つまり、認印を押す書類であれば認印で訂正印を、実印を押す書類なら実印で訂正印を押すのが基本です。

なお、契約書を作成する時には「割印」や「契印」、「捨印」など様々な種類のはんこを押印することがありますね。 いずれのはんこについても、訂正印と同じように、認印・実印のうちその書類で使う印鑑を押すのが正解です。



認印と実印を作成する際に注意すべきポイント

注意

次に、認印や実印を作成する際に気をつけておきたいポイントと、選び方を紹介してまいります。 これから認印や実印の注文を考えている方は、ぜひ選び方の参考にしてみてくださいね。


サイズ

先述した通り、認印と実印ではサイズを変えて作成するのが一般的です。ほとんどの場合、認印よりも実印の方が大きくなるように作成します。

また、男性と女性でも手の大きさが違うので、認印と実印ではサイズを変えるのが一般的です。 両者の一般的なサイズの基準を表にまとめたのが以下です。


一般的なサイズ
認印 実印
男性 12.0mm〜13.5mm 16.5〜18.0mm
女性 10.5〜12.0mm 13.5〜15.0mm


このように男性の方が手のサイズが大きいぶん、印鑑のサイズも大きくなっていますね。 なお、この表を参考にする時に注意したいのは、サイズは印面の直径を表している点です。長さのことではないので注意しましょう。


書体

印鑑のサイズを決めたら、次は印面に刻む文字の書体を考えましょう。 印鑑作成時に選べる書体には複数ありますが、中でも2つの印鑑で使用される機会の多い書体は次の通りです。


認印 実印
一般的な書体
  • 古印体
  • 隷書体
  • 吉相体
  • 篆書体


両者の書体における違いは、認印より実印の方が崩れた文字となっている点です。認印の方が可読性が高いのは、使い勝手を高めるため。 そして認印より実印の可読性が低いのは、印鑑の偽造や悪用を防ぐためです。

これら以外の書体を使用しても何ら問題はありませんが、セキュリティを考えると実印には読み方がわからないくらい可読性の低い書体を選びましょう。


刻む文字

次に考えたいのは、印面へ刻む文字です。 認印にも実印にももちろんご自身の名前を彫るのですが、冒頭でも述べた通り認印には苗字、実印にはフルネームを刻むのが一般的です。


認印 実印
印面へ刻む文字 苗字 フルネーム


これはなぜかというと、認印・実印の区別をつけるためという理由があります。さらに、実印をフルネームにすることで悪用リスクの軽減にも役立ちます。

なお、結婚して苗字が変わる可能性のある方は、特に銀行印を下の名前だけで作成するのがおすすめ。 名義変更の必要はありますが印鑑変更の手続きが省略できるので、便利です。


素材

印鑑を作成する際、認印か実印のどちらに使用するかで選ぶ素材が変わってきます。 もし実印で使う印鑑の注文を検討しているのであれば、頑丈で長持ちする素材を選ぶようにしましょう。

これはなぜかというと、実印の場合は欠けや摩耗が生じると、使えなくなってしまう危険があるからです。 一方の認印だと、多少の欠けや摩耗があっても文字を読むことさえできれば問題なく使用できます。

印材(印鑑に使用される素材)にはたくさんの種類があり、どれを選ぶかによって材質や耐久性がまるで違ってきます。 実印用のはんこをオーダーする時には、ぜひ耐久性に優れた素材を選んでみてくださいね。

耐久性に優れた頑丈な素材の例を記載しますので、参考にしてみてください。


長持ちする頑丈な素材の例

  • チタン
  • 黒水牛
  • 牛角

なお、実印作成のポイントをさらに確認したい方は、以下のページをご覧ください。 失敗しないための実印作成6つのポイントについて解説しています。






印鑑作成はオンラインショップの方が安い

通販イメージ

認印や実印を購入する際は、通販で注文するのがおすすめです。 通販専門の印鑑ショップは店舗運営の経費がないので、同じ品質でも実店舗より価格が安い傾向にあります。 また、当日発送に対応してくれるサイトもあるんですよ。

ハンコヤドットコム

「通販で印鑑を作成すると悪用の心配はない?」と感じる方もご安心ください。きちんと信頼できる大手印鑑通販サイトを利用すれば、そんな心配は無用。 例えば、年間41万件以上の出荷実績を誇るハンコヤドットコムなら安心して印鑑を注文できます。


認印と実印はセット販売がお得

チタン印鑑セット

そんなハンコヤドットコムでは、認印と銀行印、そして実印という3種類の判子をまとめたセット商品を販売しています。 セット商品であれば認印と実印を別々に購入するよりもお得に購入しやすいので、非常におすすめです!

ハンコヤドットコムの認印・銀行印・実印セットには様々な素材が用意されています。 一生使える印鑑として人気の「ブラストチタン」や、男女ともに使いやすい「黒水牛」など、定番素材もセット価格でお得になっています。

さらにハンコヤドットコムの商品は、認印や実印などを保管しておく印鑑ケースもセットの中に含まれています。 別途印鑑ケースを用意する必要がないのはとても便利で簡単。認印や実印の購入を考えている方は、ぜひハンコヤドットコムを利用してみてくださいね。



実印の方が重要な役割あり!認印との兼用は危険

いかがでしたか。今回の記事では、認印と実印の違いを初心者にもわかりやすく解説しました。 認印は承認を意味するはんこであり、普段から頻繁に使用する印鑑です。

一方の実印は不動産契約など重要な場面で押印するはんこ。法的効力があるので、慎重に捺印する必要があります。

このことから、認印と実印を兼用するのは悪用リスクが高まるのでNG。 とても危険な行為なので、必ず認印と実印では別の印鑑を用意するようにしましょう。

今回の記事では認印と実印を作成する上で、それぞれ押さえておきたいポイントも紹介しました。 サイズや書体についても十分に検討してから注文してみてくださいね。今回お伝えした情報が、あなたの印鑑選びのお役に立てれば幸いです。