こちらのページでは、捨印(捨て印とも書きます)について解説していきます。
- 捨印とは?
- 正しい押し方は?
- 押すときの印鑑は実印でいいの?
など、捨印に関する様々な疑問にお答えします。ぜひ最後までご覧ください!
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印鑑は、人生に何度も購入することはありません。言うなれば、一生に一度の買い物と行っても過言ではないほど重要な買い物。そのため”長い目”で見た時どれを選んだらよいのか、この視点を大切に、優良な情報をみなさまにお届けいたします。年間2.5万本の印鑑作成に貢献。
実印の捨印とは?
捨印とは契約書や委任状、申込書、その他証書などを作成する上で、記載誤りを訂正する際の訂正印の捺印に代えて、書類の欄外に実印や認印を捺印する行為や捺印された印影の事を指します。書類の提出や交換をした際に、相手方が訂正することをあらかじめ認めるといった意思表明のために使われるものです。
一度作成した書類を書き損じなどで訂正する場合は、些細な訂正であったとしても訂正個所に訂正印を押さなければなりません。 訂正印の無い修正は無効とみなされ、文書の有効性が損なわれることにも繋がります。
ただし、訂正の度に文書を交換し、訂正印を押すのは非常に時間もかかりますし、わずらわしい作業になります。
些細な訂正であれば、相手に断ることなく訂正して良いと承認を与える意思の現れとして捨印を押すのです。 これが一般的に捨印といわれるものになります。
押し方の注意点
捨印の押し方で、注意すべきは下記の2パターンになります。- 契約書が複数枚ある場合の捨印の押し方
- 複数人で署名する場合の捨印の押し方
順番に解説します!
契約書が複数枚ある場合の捨印の押し方
契約書が複数枚ある場合は、全ページ同じ場所に捨印を押します。捨印を押す場所は、契約書が1枚のときと同じ場所で構いません。どのページに訂正が出るかわからないため、契約書が複数枚ある場合は全ページに捨印を押すようにしましょう!
複数人で署名する場合の捨印の押し方
複数人の署名者がいる場合は、全員が捨印を押す必要があります。捨印を押す場所は変わらず、契約書上の方の空欄で構いません。仮に訂正があった際に、誰かが勝手に訂正したのではないことを示すため、全員が捨印を押す必要があります。
捨印にまつわるトラブルについて
捨印は相手方に書類の訂正などを認めるものです。よって、押す際には相手方との信頼関係があるかどうかが重要になってきます。なぜかというと、この捨印には訂正個所の範囲に関する定義があいまいであるため、悪意のある相手であると、契約内容に関する部分の内容を変更・改ざんされてしまう事にもつながります。
例えば、契約金額の変更など、重要な部分の変更をされてしまう可能性もあるので注意が必要です。 実際に、そういった捨印にまつわるトラブルは過去にもあったようです。
捨て印は実印と同じものでないと使えないか?
捨印に使う印鑑は実印と同じものでないといけないのか?といった質問をたまに見かけますが、そんなことはありません。基本的には、捨印を使おうとする書類の氏名欄に捺印してある印鑑と同じものであれば、実印でも認印でもどれでも構いません。
この際には認印も実印もどれも効力の面で違いはありません。 ただ、捨印で使用する印鑑と書類の氏名欄に押されている印鑑が同一である際にのみ捨印としての効果が発揮できます。
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