マネーフォワード クラウド契約の特徴や機能、メリットを徹底解説

マネーフォワード クラウド契約の特徴や機能、メリットを徹底解説
  • 最終更新日:2024年11月7日
「マネーフォワード クラウド契約ってどんなサービス?」とお調べではありませんか。Money Forwardは知名度の高いサービスだからこそ、電子契約システムの詳細が気になりますよね。

この記事では、マネーフォワード クラウド契約の機能や料金などサービスの詳細を徹底的に解説しています。また、他社サービスと比較した、サービスの特徴やメリットについても解説。

最後までお読みいただければ、マネーフォワード クラウド契約のサービス詳細をきっと理解できるでしょう。

執筆者
樽見 章寛

樽見 章寛

DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている昨今、電子契約の導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか?電子契約サービス29社を徹底比較した筆者が、みなさまの円滑な電子契約導入をサポートいたします。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験済み。



マネーフォワード クラウド契約とは

マネーフォワード クラウド契約とは、クラウド会計などで有名なマネーフォワード(Money Forward)が提供する電子契約システムです。

ビジネスなどにおける契約締結をデジタル上で完結でき、さらに業務効率化に役立つ様々な便利機能を搭載しています。

運営会社

マネーフォワード クラウド契約の運営会社は「株式会社マネーフォワード」です。

家計簿アプリ「マネーフォワード ME」をはじめとする個人向けサービスや、「マネーフォワードクラウド会計」などのビジネスサービスなど、『お金』にまつわるITサービスを提供する会社です。

マネーフォワード クラウド契約の料金

マネーフォワードクラウド契約の料金について、公式サイトの情報をもとに解説します。

個人向けプランの料金

マネーフォワードクラウド契約の個人向けプランは、個人事業主やフリーランスの方の確定申告をサポートするのが主な機能で、オプションで電子契約等も利用できます。
プラン名 パーソナルミニ パーソナル パーソナル
プラス
おすすめ
な方
副業で確定申告が必要 自営業・個人事業主として確定申告が必要 確定申告の操作が不安で電話サポートを
受けたい
基本料金
(年額)
900円/月
(10,800円/年)
1,280円/月
(15,360円/年)
2,980円/月
(35,760円/年)
基本料金
(月額)
1,280円/月 1,680円/月


基本料金は、1年分をまとめて払うと実質月額料金が安くなるため、年額プランの利用がおすすめ。

上記の基本料金に、経費・給与・年末調整・電子契約といった各サービスの従量課金分、そして各種オプション料金を合算した額が、実際の利用料金となります。

電子契約は、ユーザーが4名以上の場合に1人あたり900円の追加料金がかかりますが、3名以下であれば無料で利用できるため、自営業・個人事業主の方にはとても便利なサービスです。

また、マネーフォワードクラウド契約の個人向けプランは、1ヶ月無料トライアルが可能。「実際に使って機能を確かめたい」という方は、ぜひ無料トライアルを利用してみてください。

法人向けプランの料金

法人向けのプランも、個人向けと同様に、「基本料金+従量課金分+その他オプション」の合計が実際の利用料金となります。以下に、基本料金についてまとめました。
プラン名 スモール
ビジネス
ビジネス
対象 小規模事業者
向け
中小企業向け IPO準備・中堅~上場企業向け
基本料金
(年額)
2,980円/月
(35,760円/年)
4,980円/月
(59,760円/年)
要問合せ
基本料金
(月額)
3,980円/月 5,980円/月 要問合せ


法人向けプランでは、基本料金のみで使える機能はほとんどなく、自社に必要な機能を選んで課金する方式のため、実際に発生する金額は上記よりも高くなります。

5名以下の小規模事業者であれば、勤怠管理や経費精算といった機能が無料で利用できるため、「個人向けプランよりも充実した機能がほしい」という小規模事業者の方は、法人向けのプランを選ぶのもおすすめです。

中規模以上の会社向けのプランに関しては、料金・プラン内容ともに問い合わせが必要です。導入を検討されている方は、一度公式サイトから相談してみてください。

マネーフォワード クラウド契約の機能

マネーフォワード クラウド契約にはどのような機能が搭載されているのか、詳しく解説します。

電子署名を用いた法的に有効な電子契約

マネーフォワード クラウド契約では、電子署名を用いることで法的に有効な電子契約を締結可能です。

電子署名とはデジタル上での本人証明であり、電子署名法という法律では「電子署名の付された電磁的記録物はその正当性を認める」(要約)と明記されています。

マネーフォワード クラウド契約は、メール認証による立会人型の電子契約システムとなっています。

自社も取引先も独自の電子証明書を発行するコストがないため、手間をかけずに電子契約を締結できるメリットがあります。

ワークフロー機能

マネーフォワード クラウド契約では、契約承認の流れや順番を設定するワークフロー機能が利用できます。

企業ごとに最適なワークフローを設定できるため、紙と印鑑による契約フローをそのまま電子上で再現できます。

さらにマネーフォワード クラウド契約では、ワークフローにおいて承認権限者を固定する機能も搭載されています。

この機能を使えば電子契約を締結するためには必ず権限者の承認を得る必要があるため、企業のガバナンス強化にも役立ちます。

そのほか、マネーフォワード クラウド契約には文書ごとにどのユーザーが閲覧できるのかを設定する権限管理機能も搭載されています。

進捗管理機能

マネーフォワード クラウド契約を使って締結を進めている契約は、管理画面からひと目で進捗管理ができます。どの契約が未締結なのかを簡単に把握でき、契約漏れを防げます。

締結済み契約書をクラウド上で保管

マネーフォワード クラウド契約で締結した電子契約書は、クラウド上で安全に保管できます。

マネーフォワード クラウド契約では、通信の暗号化をはじめとする様々なセキュリティ対策が行われているため、安心して利用できます。

また、マネーフォワード クラウド契約で保管中の契約書は取引先の名称や担当者の名前などから検索することが可能。紙の契約書と比べて、保管・管理が容易になります。

既存の紙の契約書も一元管理

マネーフォワード クラウド契約では、自社で保管中の既存の紙の契約書についても、クラウド上へアップロードして一元管理できます。

紙の契約書を電子化すると、新しく締結した電子契約書と同じように目的の文書を検索で探せるメリットがあります。

SAML認証によるSSOログイン

マネーフォワード クラウド契約では、SAML認証によるSSOログインに対応しています。この機能により、パスワード管理に煩わされることなく電子契約を利用できます。

サービスの特徴とメリット

ここまでにはマネーフォワード クラウド契約の概要や機能例を紹介してきましたが、「他社の電子契約システムと比べてどう違うの?」と疑問を感じる方もいるでしょう。

こちらでは、マネーフォワード クラウド契約ならではの特徴や導入するメリットを解説します。

マネーフォワード クラウドの各サービスと連携できる

マネーフォワード クラウド契約は、マネーフォワード クラウドERPの各サービスと連携できることが最大の特徴です。

中小企業の中には、マネーフォワードクラウド会計などのバックオフィス業務を効率化するサービスを利用している会社も多いのではないでしょうか。

すでにマネーフォワード クラウドのサービスを導入済みの場合や、今後の導入・運用開始を予定している場合には、マネーフォワード クラウド契約は大いに役立ってくれることでしょう。

企業の内部統制を強化する機能が豊富

マネーフォワード クラウド契約の特徴として、企業の内部統制を強化する機能が豊富に搭載されている点が挙げられます。

ワークフロー機能や承認者の固定機能、閲覧権限の管理など、電子契約を導入する上で必要な内部統制の仕組みを簡単に整えられるメリットがあります。

他の電子契約システムの中には、内部統制を強化する機能は高額なオプション料金が必要であったり、そもそも機能が搭載されていなかったりするサービスもあります。

その点、マネーフォワード クラウド契約なら、強力な内部統制に基づいて電子契約を運用したい企業にも最適です。

Salesforceとの連携が可能

マネーフォワード クラウド契約の特徴として、Salesforceとの連携ができる点が挙げられます。

マネーフォワード クラウド契約をSalesforceと連携すれば、Salesforce内での操作で契約業務を完結できます。Salesforceを活用している企業にとっては非常に便利です。

比較検討したい電子契約サービス3選

マネーフォワード クラウド契約の導入を考えるなら、ぜひ比較検討したい電子契約サービスがあります。

マネーフォワード クラウド契約と比較検討したい電子契約サービスは、下記2つです。

  • クラウドサイン
  • 電子印鑑GMOサイン

それぞれの電子契約サービスがマネーフォワード クラウド契約とどのように違うのか、概要を解説します。

クラウドサイン

クラウドサイン

クラウドサインは、日本国内でNo.1のシェアを誇る大手電子契約サービスです。

「弁護士ドットコム」が運営している点が特徴で、サービスとしての知名度が高いため取引先の同意を得やすいメリットがあります。また、管理画面が直感的で使いやすい点も評判です。

ただしクラウドサインは、マネーフォワード クラウド契約のように承認権限管理やSSO機能などを利用したい場合、最も料金が高い月額11万円(税込)〜のプランを選ぶしかありません。

マネーフォワード クラウド契約の料金は公開されていませんが、必要な機能とコストを踏まえて検討するとよいでしょう。

電子印鑑GMOサイン

GMOサイン

電子印鑑GMOサインは、様々なITサービスで有名なGMOのグループ企業が運営する電子契約システムです。

マネーフォワード クラウド契約と同様に内部統制を強化する機能が豊富であり、さらに契約業務を効率化するための便利機能も多数搭載されています。

また電子印鑑GMOサインは、法的効力の強い当事者型の電子契約サービスである点も特徴です。当事者型の電子契約とは、契約を行う企業(当事者)自身の電子署名を使って契約を締結すること。

電子署名法という法律に則り、十分な証拠力のある契約が結べます。

こういった特徴から電子印鑑GMOサインは、マネーフォワード クラウド契約よりもさらに厳格な電子契約を結びたい企業や、より業務効率化をしたい企業におすすめです。

電子印鑑GMOサインの詳細はこちら

まとめ:電子契約は比較して選ぼう

この記事では、マネーフォワード クラウド契約の機能や料金、特徴やメリットなどの情報を徹底的に解説しました。

マネーフォワード クラウド契約の特徴をおさらいすると、下記のとおりです。

  • 企業の内部統制に役立つ機能が豊富な電子契約システム
  • マネーフォワード クラウド各サービスとの連携ができる
  • Salesforceと連携したい企業にもおすすめ

なおマネーフォワード クラウド契約は、公式サイトでは具体的な料金プランは公開されていません。

本格的にマネーフォワード クラウド契約の導入を検討するなら、まずはお気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

また、世の中にはマネーフォワード クラウド契約以外にも様々な電子契約システムが存在しています。

それぞれのサービスごとに料金プランや使える機能、特徴が違うため、電子契約を導入する際は複数のサービスを比較検討するのが必須。

次の記事では、企業規模やニーズ別におすすめの電子契約サービスをランキング形式で比較しています。電子契約の導入を検討している企業様は、ぜひそちらもご覧ください。

電子契約サービス比較15選
【企業規模別おすすめランキング】


はんこ屋さん21オンラインショップ
はんこ屋さん21オンラインショップ