ペットを飼っているそこのあなた。うちのコそっくりのイラストが描かれたハンコがあったら欲しいと思いませんか?
今回は、そんな想いを叶えてくれるサイト「しっぽと生活」さまにインタビューをしてきました。しっぽと生活は、動物のイラストハンコを扱うショップ。イヌやネコだけでなく、トリやウサギなどの小動物までイラストが用意されています。
また、アイテムもハンコだけでなく、ネーム印や住所印、マウスパッドなど幅広く扱っています。うちのコそっくりアイテムが欲しい方は、最後まで要チェックです!
インタビューにお答えいただいたのは、しっぽと生活を運営している永井さま。ご自身大のイヌ好きらしく、「うちのコ」の話をニコニコしながらされていたのがとても印象的でした。
【永井正規さまのご紹介】
one-style 代表 兼 デザイナー【経歴】
デザイン事務所、大手日用品メーカーを経て2005年にデザイン事務所「one-style」を設立。ペット用品を中心にカー用品、バッグ、おもちゃ等のデザインを手掛ける。
2013年にデザイン業務の傍らイラストはんこ事業をスタート。現在はイラストはんこをメインにはんこ以外のオリジナル商品も展開中。
うちの子グッズを手にした時のワクワク感、使った時の楽しさ、贈っていい反応があった時の満足感、関わるみんなが笑顔になれる、そんな商品作りをしていきたいと思っています。(^-^)
それでは早速、インタビューにまいりましょう!
目次
しっぽと生活ってどんなサイト?
樽見
まずは簡単に、御社の紹介をお願いします!
永井さま
動物のイラストに特化した、イラスト入りハンコを扱うショップになります。ネーム印、銀行印、ゴム印、住所印などのハンコだけでなく、最近は同じイラストを使って他のアイテムも扱っています。
コースター、マスクケース、メモカード、マウスパッドなどですね。会社の規模はそんなに大きくなくて、家族でやっている小さな会社になります。
コースター、マスクケース、メモカード、マウスパッドなどですね。会社の規模はそんなに大きくなくて、家族でやっている小さな会社になります。
※「しっぽと生活」を運営している永井さま
永井さま
自己紹介としては、個人事業のデザイナーでして、今年(2021年)で独立して17年目になります。8年前から副業でイラストハンコを始めたのですが、ハンコの方が楽しくなってしまって、3年前からハンコメインでやってます。
樽見
会社はご家族でやられているんですね!
永井さま
昔は1人でやっていたんですけどね!最近は妻が梱包とか、少しずつやってくれるようになって(笑)
1番人気の商品
樽見
そうだったんですね!しっぽと生活さまはハンコだけでなく、様々な商品を扱っているかと思いますが、1番人気の商品はなんですか?
永井さま
1番人気は、圧倒的にネーム印ですね。圧倒的です(笑)
樽見
ネーム印が人気なんですね。どういった用途で購入される方が多いですか?
永井さま
ネーム印ですと、宅配便の受け取り印としてが多いですね。あと最近ですと、ゴム印をマスクに押す方も多いみたいです。
樽見
マスクにゴム印ですか。最近そういう使い方多いみたいですよね。
永井さま
そうですね。あと、うちの場合「ハンコを探してました」というよりは、「たまたまうちのコにそっくりのイラストがあったから、衝動的に欲しくなっちゃった」という方が多いんです。
「ハンコはすでに持っているけど、これは欲しい!」であったり、「誰かにあげたくなる」であったり。実際、半分以上がギフトなんです。
「ハンコはすでに持っているけど、これは欲しい!」であったり、「誰かにあげたくなる」であったり。実際、半分以上がギフトなんです。
樽見
ギフトが多いんですね!
永井さま
そうですね、プレゼント需要が多いです。「お相手が飼っているワンちゃんにそっくりなイラストだったから、ギフトで送って喜んでもらいたい」そんなケースが多いですね!
お客さまからのレビューをいただいても、「かわいいんで押す場所を探しています」とか、「ムダに押しまくってます」「うちのコにそっくりって喜ばれました!」とか(笑)。ハンコの用途というよりはうちのコグッズという感じです。
お客さまからのレビューをいただいても、「かわいいんで押す場所を探しています」とか、「ムダに押しまくってます」「うちのコにそっくりって喜ばれました!」とか(笑)。ハンコの用途というよりはうちのコグッズという感じです。
※「しっぽと生活」を利用した方の口コミ
樽見
自分の飼っているペットの写真を送って、そっくりに作ってもらうことはできないんですよね?
永井さま
そうですね、人手がなくてちょっと難しいですね。
樽見
それでもうちのコにそっくりなものが見つかるということは、ラインナップがそうとう豊富なんですね。
永井さま
今で大体1,000種類以上あるんですけど、それでもちょっと足りないなぁって思ってますね。ゆくゆくは、2,000種類以上出していきたいです。
しっぽと生活の公式サイトはこちらから
しっぽと生活でしか手に入らない…こだわりポイント6選
樽見
2,000種類?!今以上に「うちのコにそっくり」が見つかるようになりそうですね。ラインナップの豊富さもしっぽと生活さまの強みかと思いますが、他にもこだわりポイントってあったりしますか?
①イラストの豊富さ
永井さま
実は、ここ数年で動物イラストのハンコがとても増えてきたんですよね。その中でうちのこだわりというと、全部で6つあります。
1つめは、「イラストの豊富さ」。たとえば1つのワンちゃんでも、模様、立ち耳・垂れ耳のような耳の形、毛の色やカット、いっぱいあるんですね。「トイプードル」で40種類、「柴犬」で28種類展開しています。
1つめは、「イラストの豊富さ」。たとえば1つのワンちゃんでも、模様、立ち耳・垂れ耳のような耳の形、毛の色やカット、いっぱいあるんですね。「トイプードル」で40種類、「柴犬」で28種類展開しています。
※40種類のトイプードル
樽見
トイプードルで40種類もあるんですね!どうしたらそんなにたくさんイラストを増やせるんですか?
永井さま
色んなブログをみたりとか、写真集をみたりしてますね。トイプードルはカットが多いので、40種類ってまだ少ないんですよ!ですが項目選択肢が40までしか選択できなくて。本当はもっと増やしていきたいですね。やっぱり、自分が飼っているコに似ているコがいいですもんねぇ……。
※システムの都合で、項目選択肢が40までしか用意されていない
永井さま
あとは、できるだけ特徴を掴んだり、線が細かすぎて潰れちゃうのもよくないので、ハンコに最適化した状態をデザインしています。そういったイラストのこだわりはありますね!
②ネーム印の印面サイズが12mm
※印面サイズが、左が「12mm」、右が「10mm」。左の方がインパクトがありますね!
樽見
なるほど。しっぽと生活さまならではの、2つめのこだわりポイントはなんですか?
永井さま
2つめのこだわりは、ネーム印の印面サイズが12mmなところ。イラスト入りなので、10mmだとイラストもお名前も小さく感じてしまいます。機械で作ると、10mmしか作れないんですよ。なので、他社はみんな10mmで作ってます。
ですが、イラスト入りで10mmは少し小さいなぁと思っていたので、機械をイジって12mmで作成できるようにしています。12mmのサイズ感が非常に良くて1度使ってしまうともう10mmには戻れません。
ですが、イラスト入りで10mmは少し小さいなぁと思っていたので、機械をイジって12mmで作成できるようにしています。12mmのサイズ感が非常に良くて1度使ってしまうともう10mmには戻れません。
※こちらは左が「10mm」、右が「12mm」
樽見
確かに、ネーム印というと10mmが多いですよね。
③スワロフスキーのアタリ付き
永井さま
そうですね。3つめのこだわりは、ネーム印にスワロフスキーのアタリがついているところ。見た目もかわいい方がいいよねって思って、私が1つ1つスワロフスキーを貼ってます(笑)
※ネーム印にアタリを付けている様子
樽見
アタリって付いてるだけで大分印象変わりますよね。
④「ドット」を使った表現
永井さま
小さくても、存在感ありますよね。4つめのこだわりに、「ドットを使った表現」というのがあります。「線と塗り」だけだと、白黒になってしまうじゃないですか。そこに「ドット」を入れると、中間色を表現できるんですね。
たとえば柴犬で言うと、白と黒だけじゃなく茶色の柴犬もいますよね?そういう時に、塗りつぶしてしまうと茶色の柴犬なのか黒色の柴犬なのか、見分けがつかなくなってしまう。そこで、ドットを使って茶色を表現するんです。これは他社はどこもやっていないやり方ですね。
たとえば柴犬で言うと、白と黒だけじゃなく茶色の柴犬もいますよね?そういう時に、塗りつぶしてしまうと茶色の柴犬なのか黒色の柴犬なのか、見分けがつかなくなってしまう。そこで、ドットを使って茶色を表現するんです。これは他社はどこもやっていないやり方ですね。
樽見
ちなみに、しっぽと生活さまでは印鑑の素材がチタンのみですが、この「ドット」と関係あったりするんですか?
永井さま
関係あるんです。昔は柘や黒水牛なども展開していたのですが、チタンでないと先ほど言った「ドット」を表現することができないんです。柘や黒水牛ですと、素材を削る段階で壊れてしまってドットを作れないんです。
チタンになると、細かなドットをそのまま表現できるんですね。なので、銀行印はチタンだけにして、全てのイラストを表現できるようにしました。
チタンになると、細かなドットをそのまま表現できるんですね。なので、銀行印はチタンだけにして、全てのイラストを表現できるようにしました。
樽見
そうだったんですね。この「ドット」という手法はご自身で考えられたんですか?
永井さま
そうですね。トライアンドエラーを繰り返して、できるようになりました。
⑤円レイアウト
永井さま
5つめのこだわりとして、「円レイアウト」というものがあります。英文字をレイアウトしたいお客さまもいらっしゃるんですけど、英文字を横に並べて読めるようにするのって、実は難しいんですね。
ハンコの円に沿って並ぶように、英文字のレイアウトを作っているんですけど、これは他社ではやっていないやり方ですね。
ハンコの円に沿って並ぶように、英文字のレイアウトを作っているんですけど、これは他社ではやっていないやり方ですね。
樽見
なるほど。最後、6つめのこだわりはなんですか?
⑥豊富な商品ラインナップ
永井さま
6つめのこだわりは、ハンコのイラストを使ったゴム印などの展開。マウスパッドやマスクケースなどハンコ以外の商品で、ハンコのイラストをそのまま使えるようにしてあるんです。この点も、他社ではやっていないことかなと思いますね。
※左:コースター、上:マスクケース、真ん中:マウスパッド、右:メモカード
樽見
確かに、商品展開が豊富ですよね。新商品の企画って、年間どのくらい出されているんですか?
永井さま
企画というか、試作自体はものすごくしています。使えそうな素材はどんどん買ってきて、作ってみます。大体うまくいかないんですけどね(笑)。今後「トートバッグとエコバッグ」を販売予定なのですが、トートバッグを実際に洗濯してみて色落ちのチェックとかもしています。
樽見
徹底されていますね。試作のデザインは、月にどのくらいされますか?
永井さま
時期によりますね。売れる季節と売れない季節ってはっきり分かれているんです。12月〜5月くらいまでは忙しいので、デザインをする時間が取れないことが多いです。
逆に今(8月)くらいは手が空く時期なので、こういうときに集中してデザインを考えていますね。あと、リクエストをいただくこともあるので、そういうときは優先的にデザインします。
逆に今(8月)くらいは手が空く時期なので、こういうときに集中してデザインを考えていますね。あと、リクエストをいただくこともあるので、そういうときは優先的にデザインします。
※様々な試作品のサンプル
隠れた人気商品「住所印」
樽見
なるほど。商品ラインナップが豊富なしっぽと生活さまですが、その中でも特に一押しの商品とかってありますか?
永井さま
ネーム印以外でいくと、実は隠れた人気商品が「住所印」なんです。特に、ショップさんが住所印を購入されますね。トリマーさんであったり、ペットショップさんであったりが、看板犬をイラストにして注文されます。封筒とか、領収書とかにお使いいただいて、評価も非常にいただいているんです。
※しっぽと生活でしか手に入らない住所印
永井さま
ですが、住所ってお客さまによって長さが全然違うんですよ。長い住所もあれば、短い住所もある。電話番号を入れる入れない、そしてメールアドレスを入れる入れないでも長さが変わってきます。内容が多岐にわたるので、すっごいレイアウトしづらいんですよ(笑)。
なので、あまり大きくやりたくなくて、自社サイトでしかやっていないんです。それを一押しと言っていいのかわかりませんけど(笑)。
なので、あまり大きくやりたくなくて、自社サイトでしかやっていないんです。それを一押しと言っていいのかわかりませんけど(笑)。
樽見
あまり増えすぎても…って感じですかね?(笑)
永井さま
そうですね……めんどくさいんです(笑)。他社では住所印ってやっていないんですけど、そういう理由もあるかもしれないですね。
樽見
住所印は特にレイアウトが難しいということですが、レイアウトを作るときのポイントってあったりするんですか?
永井さま
いただいた資料の中で、イラストを並べてみて調整する感じですかね。たとえば、立ち耳・垂れ耳でイラストの高さも変わってきます。動物は2つ選べるので、インコと大型犬が並んだりもするわけです。なので、実際に並べてみて、うまく収まるところを探す作業が必ず入ってきますね。
「よし!できた!」と、お客さまにデザインの確認をとると修正が入ったりもします。ですので、自社サイトのみでやっていますね。
「よし!できた!」と、お客さまにデザインの確認をとると修正が入ったりもします。ですので、自社サイトのみでやっていますね。
人気のある動物は?
樽見
なるほど。動物の組み合わせも非常に豊富ですが、特に人気のある動物ってなんですか?
永井さま
やはりみなさまが飼っているコのハンコを作ることが多いので、トイプードル・シュナウザー・チワワ・ミニチュアダックス・フレンチブルドック、この辺りが多いですね。
樽見
イヌが多いんですね!
永井さま
そうですね、ネコよりイヌの方が多いですね。その他で言うと、トリも多いです。オカメインコ・文鳥・セキセイインコ、この辺りも人気ですね。それ以外ですと、ウサギとパンダも人気です。あと、あんまり公にしたくないんですけど、赤い彗星ニャアというのがあって(笑)。
「シャア」をオマージュしたパロディのハンコなんですけど、パロディハンコの中で1番人気です。パロディものも全て動物をテーマにできるだけオリジナリティを出すようにしてるのですが、前面に出しづらいのでひっそりやってます(笑)。
「シャア」をオマージュしたパロディのハンコなんですけど、パロディハンコの中で1番人気です。パロディものも全て動物をテーマにできるだけオリジナリティを出すようにしてるのですが、前面に出しづらいのでひっそりやってます(笑)。
樽見
パロディハンコまでやられているんですね(笑)。しっぽと生活さまのイラストは、かわいらしい感じが多いかと思うんですが、イラストのコンセプトってあったりしますか?
永井さま
ありますね!ターゲットとしている層が、30〜50代のペットを飼っている世代なんですね。あまり若い層をターゲットにしていないんです。なので、イラストも幼稚園児向けのかわいいイラストは描かないんです。
かといって、あまりリアルにしてしまうと、ハンコにしたときに滲んでわかりにくくなってしまう。最適化という意味でも、大人が持っても恥ずかしくないかわいさっていうところを狙っています。
かといって、あまりリアルにしてしまうと、ハンコにしたときに滲んでわかりにくくなってしまう。最適化という意味でも、大人が持っても恥ずかしくないかわいさっていうところを狙っています。
今後の「ハンコ文化」への想いと読者のみなさまへ一言
樽見
絶妙なかわいさを狙ってイラストされているんですね。少し話が変わるのですが、昨今「脱ハンコ」が叫ばれるようになってきました。ハンコを販売されているしっぽと生活さまは、「ハンコ文化」について感じることはありますか?
永井さま
ん〜……今は宅配便の受け取り印がいらなくなったり、リモートワークが進んで押印機会も少なくなってきてますよね。公的文書も不要で、銀行印が不要な銀行も増えてきています。残念ながら、ハンコ文化が廃れていくのは避けられないだろうなって感じています。
※ハンコを作成している様子
永井さま
ただ、うちとしては事務的なハンコというよりイラストハンコを扱っているので、そこまで悲観はしていないです。イラストハンコとしてのハンコ文化を残していきたいので、ハンコ文化を残す1つのきっかけになればいいのかなぁと思っていますね。
樽見
イラストハンコを知らない方も多いですもんね。
永井さま
そうなんです。まだまだニッチな世界でして。「ハンコにイラストを入れていいの?」「イラストが入ったハンコがあるの?」という方が多いので、イラストハンコを知ってもらいたいですね。それで……動物飼っている人はみんなうちのハンコ使ってもらえればいいなぁって思ってますね(笑)
樽見
「うちのコのハンコ」が作れるわけですもんね!
永井さま
将来的には、「動物イラストハンコ」といえば「しっぽと生活」と思ってもらえるようにまでいきたいなぁと思っています。
樽見
ありがとうございます。最後に、読者の方に一言いただけますか?
永井さま
たとえば、うちのイラストハンコを職場で使っていただくと、その人がその動物を好きだという情報が伝わりますよね。
また、その人が他とは違ったものが好きだという情報も伝わります。場を和ませたい、というサービス精神旺盛な性格であることも読み取れます。「あら、かわいいハンコですね」なんて言われたら、そこで会話も生まれますよね。
イラストハンコ1つに、いろんな情報が詰まっているんです。ただのハンコではなくて、普段の生活が楽しくなるというか、笑顔溢れる生活になる。そんなアイテムだということを、多くの人に知ってもらいたいなって思っています。
また、その人が他とは違ったものが好きだという情報も伝わります。場を和ませたい、というサービス精神旺盛な性格であることも読み取れます。「あら、かわいいハンコですね」なんて言われたら、そこで会話も生まれますよね。
イラストハンコ1つに、いろんな情報が詰まっているんです。ただのハンコではなくて、普段の生活が楽しくなるというか、笑顔溢れる生活になる。そんなアイテムだということを、多くの人に知ってもらいたいなって思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
いかがでしたか?永井さまの「うちのコ」への愛が伝わったでしょうか?
当インタビューをお読みいただき、「うちのコのアイテムが欲しい!」と思った方は、ぜひしっぽと生活のサイトを覗いてみてくださいね。永井さまが、1つ1つまごころ込めてデザインしてくれます。
\「うちの子そっくり」が見つかる!/
しっぽと生活の公式サイトへ