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「電子契約の導入を検討中だけど、ドキュサイン(DocuSign)ってどうなの?」
「他のサービスと比べて、どんな特徴があるの?」

この記事では、外資系の電子契約サービス「ドキュサイン」の情報をまとめています。 このサービスでできることや料金プランを紹介しているほか、メリット・デメリットなども掲載。 ドキュサインを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
樽見 章寛
樽見 章寛(たるみ あきひろ) 実印.net 編集部
DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている昨今、電子契約の導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか?電子契約サービス29社を徹底比較した筆者が、みなさまの円滑な電子契約導入をサポートいたします。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験済み。




ドキュサイン(DocuSign)とは

ドキュサインのトップ

ドキュサイン(DocuSign)は、50万以上の企業が導入している、世界最大手の電子契約サービスです。

日本国内では「クラウドサイン」と呼ばれる電子契約サービスがNo.1のシェアを誇りますが、世界規模でビジネスを展開しているのがドキュサインだと考えましょう。


ドキュサインでできること

ドキュサインでは、電子契約に関わる様々な機能を利用することができます。 ドキュサインでできることの一例を紹介しますので、参考にしてください。

  • 電子署名を用いた電子契約
  • 電子印鑑を用いた電子契約
  • タイムスタンプ
  • 手書きサインでの電子署名
  • 契約書の保管
  • 多言語対応
  • 契約書のテンプレート登録
  • 契約状況の進捗確認
  • 進捗ごとの通知機能
  • 支払い機能
  • 運転免許証などの資料添付
  • 署名用フォームをWEBサイトへ埋め込む
  • SalesforceやGoogle Driveなどとの連携
  • API
※一部機能は上位プラン限定

このように、電子署名やタイムスタンプなどの一般的な機能に加え、多言語にも対応しているため、グローバルに営業活動を行う企業でも導入しやすいです。

また、ドキュサインは手書きサインでの電子署名に対応している点も特徴です。 他社の電子契約サービスの中には手書きサインの電子署名には未対応のものもありますが、ドキュサインならそれが使えるので、契約相手は紙での契約に近い形で署名が行えます。

なお、電子署名に関する基礎情報や電子サインとの違いなどを知りたい方は、あわせて次の記事もご覧ください。

» 電子署名の仕組みや活用事例なども解説


ドキュサインのセキュリティ

ドキュサインは、セキュリティにも多額の投資を行っているので、安心してサービスを利用可能です。 保存・通信の際のデータは、当然ながら暗号化されています。厳しい認証とプライバシー保護のもと、厳重にリスク管理されています。

また、国際的に利用者が多いサービスであるため、トラフィックが混み合うタイミングでも不備なく利用できるよう考慮されています。


契約相手はドキュサイン利用者でなくてもOK

ドキュサインは、契約書を送付する側がサービスを利用していれば、契約相手がドキュサインを利用していなくても、契約を結ぶことができます。 そのため、一般の顧客との契約が多い企業でも、電子契約を導入しやすいです。


シャチハタと業務提携

ドキュサインは、日本国内でサービスを広めるために、朱肉不要の印鑑で有名なシャチハタ(シヤチハタ株式会社)と業務提携を行っています。 これにより、外資系であるドキュサインが、日本独自の文化である印鑑文化を取り入れた形となりました。

ドキュサインジャパンが提供する日本版の製品では、通常の電子署名はもちろん、電子印鑑の捺印にも対応しています。 そのため、「電子契約でもハンコを使いたい」と希望する契約者には、電子印鑑で対応することが可能です。


導入企業例

ドキュサインは世界で大きなシェアを持つ電子契約サービスだとお伝えしましたが、日本国内でも多くの企業が導入しています。 ドキュサインの代表的な導入事例を紹介すると、次の通りです。

  • オリンパス株式会社
  • エイベックス株式会社
  • 株式会社オープンハウス
  • ソフトバンク・ペイメント
  • サービス株式会社
  • Sansan株式会社
  • 株式会社三越伊勢丹プロパティ・デザイン

このように、名だたる有名企業の多くがドキュサインを導入しています。


ドキュサインの利用料金

ドキュサインの価格は、月額プランを選ぶか、年間一括払いを選ぶかで値段が変わってきます。 企業向けのプランには「Standard」と「Business Pro」の2種類があるので、それぞれの料金を比較してみましょう。

プラン名称 Standard Business Pro
月額プラン $40 $60
年間一括払い $300($25/月) $480($40/月)

いずれのプランも、1ユーザーあたりの料金となっています。 また、ドキュサインでは上記2つのプラン以外にも、企業のニーズにあわせたオプションのカスタマイズが可能です。

カスタマイズ内容や詳しい料金は公式サイトには記載されていないので、ドキュサインへの問い合わせが必要です。



メリットは、世界最大手の信頼感

ビジネスイメージ

ドキュサインを導入することには、いくつものメリットが存在しています。


世界的に大きなシェアを誇る信頼感

数ある電子契約サービスの中でドキュサインを選ぶメリットとしては、世界的に大きなシェアを誇るため、信頼感がある点です。

国内で知名度のある電子契約サービスも安心ではありますが、グローバルに展開する企業であれば、海外でも知名度の高いドキュサインの方が適しているでしょう。


スマホやタブレットでも契約可能

ドキュサインのメリットとして、スマートフォンやタブレットなどパソコン以外の端末でも、ドキュサインアプリを使って業務を行うことが可能。 他社の電子契約サービスの中には、スマホやタブレットには対応していないものもあります。

その点、ドキュサインであればデバイスごとにレスポンシブ対応も行われているので、任意の端末を使ってスムーズに契約締結ができます。 なお、個人向けのドキュサインアプリは無料であるため、使い勝手を確かめたい場合にはそちらを利用してみるのもいいでしょう。


契約書送信ごとの従量料金がない

ドキュサインは、ユーザー数に応じて料金が発生する仕組みとなっています。 クラウドサインなど国内の主要な電子契約サービスでは、契約書を1件送付するごとの従量料金がかかるのが一般的です。

一方のドキュサインなら、契約書を送信するごとの従量料金はないので、1通送るごとにコストが発生することはありません。


電子契約の一般的なメリット

ドキュサインに限らず、電子契約を導入することには様々なメリットが存在しています。 電子契約を導入する代表的なメリットは、次の通りです。

  • 業務効率化
  • コスト削減(印刷、郵送、印紙税など)
  • 契約書類の保管場所が不要(クラウド上で保管)

紙へのプリントアウトや捺印の手間がないので、ドキュサインなどの電子契約サービスを導入すると、業務効率化に役立ちます。 また、印刷や郵送のコストも抑えられるほか、ドキュサインなどの電子契約では印紙税も不要。収入印紙のコストも抑えられるんです。

さらに、ドキュサインなどの電子契約サービスでは、締結済みの契約書はクラウドストレージに保管される仕組みです。 紙の契約書を自社で保管する場合、倉庫など書類の保管場所を確保する必要がありましたが、電子契約サービスを利用すればそれも不要になります。

なお、電子契約を導入して得られる一般的なメリットについては、別の記事で詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。

» 電子契約の導入メリットって?主要なサービス16選も紹介



覚えておきたいデメリット

メリットとデメリット

世界最大手の信頼感があるドキュサインですが、いくつかデメリットも存在していますので、それをチェックしましょう。


ユーザーが増えるほどコストがかさむ

先ほどドキュサインの料金を紹介しました。 ドキュサインの料金体系はユーザー1名ごとに課金される仕組みなので、ユーザー数が増えれば増えるほど、ドキュサインの利用コストはかさんでしまいます。

例えば国内で主要なクラウドサインや電子印鑑GMOサインの場合、最も安い月額11,000円(GMOは9,680円。共に税込)のプランでもユーザー数は無制限。 多数のユーザーを登録して電子契約を管理したい場合には、ドキュサインは不向きです。

なお、クラウドサインと電子印鑑GMOサインを比較している記事がありますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

» GMOサインの魅力に迫る!口コミなども調査し比較


送付できる契約書は年間100通まで

ドキュサインのデメリットとして、企業向けのStandardプランまたはBusiness Proプランの場合、年間に100通までの契約書しか送付できない点が挙げられます。 ドキュサインで100通以上の契約書を送付するには、別料金が発生するので注意しましょう。

一方のクラウドサインや電子印鑑GMOサインなどは、契約書の送付数が無制限。この辺りも電子契約サービスの比較ポイントとなります。


外資系企業であり、公式ホームページには英語のページもある

ドキュサインは外資系の企業であり、公式ホームページには英語そのままのページも多く存在しています。 「サービスに関する重要な部分なので、細かいニュアンスまで確認しておきたい」と考える方には、少し難しいかもしれません。

ただし、ドキュサインでは日本語でのサポートがあるほか、日本国内での販売代理店も存在しています。 不明点は問い合わせれば解決できると思いますので、それほど大きなデメリットではありません。



ドキュサインで電子契約を結ぶ6STEP

STEP

ドキュサインの使い方を確認できるよう、実際にドキュサインで電子契約を結ぶ方法と、その流れを紹介します。 ドキュサインで電子契約を結ぶ流れをザックリ紹介すると、たった6STEPで完了します。

  1. ドキュサインの管理サイトへログイン
  2. 契約書(PDFやWordなど)をアップロードする
  3. メールアドレスなどの宛先を入力する
  4. 署名・電話番号など記入事項を調整する
  5. 「送信」ボタンを押してメールを送付する
  6. 契約者が必要事項を記入し、署名すれば完了

ドキュサインでは契約書類のテンプレート保存機能があるので、よく使う契約書はテンプレートとして保存しておけば、よりスムーズに電子契約を結べることでしょう。



まとめ:グローバルな会社におすすめのサービス

この記事では、ドキュサインの機能や価格、メリット・デメリットなどを解説しました。 記事の要点をごく簡単にまとめると、次のとおりです。

  • ドキュサインは世界の電子契約サービスにおける最大手
  • スマホやタブレット端末でも利用可能
  • 料金体系はユーザー数に応じて月額費用が発生する仕組み

ドキュサインの特徴を踏まえると、特にグローバルに展開する企業におすすめの電子契約サービスです。 世界中で知名度が高いので、海外の取引先と契約を交わす場合などは、相手の信頼も得やすいです。

また、ドキュサインはユーザー数が増えるほどコストがかさむので、少ない人数で契約を管理する会社の方が、費用面ではメリットがあります。

もし大人数で契約を管理する必要があるのであれば、クラウドサインや電子印鑑GMOサインなど、別のサービスを検討するといいでしょう。