結婚後も旧姓の実印を使える?女性の印鑑作成の疑問を解消

結婚後も旧姓の実印を使える?女性の印鑑作成の疑問を解消
  • 最終更新日:2024年7月29日
結婚後も旧姓の実印を使える?女性の印鑑作成の疑問を解消
女性の場合、結婚後苗字が変わることも多いでしょう。 その時に、「旧姓の実印ってそのまま使える?」こんな疑問を抱く方も多いかもしれません。

そこでこちらのページでは、「旧姓のままの実印は使えるのか」について詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!

執筆者
樽見 章寛

樽見 章寛

印鑑は、人生に何度も購入することはありません。言うなれば、一生に一度の買い物と行っても過言ではないほど重要な買い物。そのため”長い目”で見た時どれを選んだらよいのか、この視点を大切に、優良な情報をみなさまにお届けいたします。年間1万本以上の印鑑作成に貢献。



結婚後に旧姓の実印は使える?

多くの場合、女性は結婚後に『姓』が変わります。婿入りの場合は、男性の姓が変わりますよね。 結婚後に姓が変わることを考慮して、女性の場合名前のみで実印を作るケースが多いですが、中には結婚前からフルネームで実印を作る方もいます。

そういった方の場合、結婚後も旧姓の実印は使うことができないのでしょうか? 結論から申しますと、結婚後も旧姓の実印は使えます。

2019年4月17日、日本政府は『住民基本台帳法施行令の一部等を改正する政令』(以下、住基法改正)の公布と、それに伴い『印鑑登録証明事務処理要領の一部改正について』という通知を出しました。

これにより、住民票やマイナンバーカードに旧姓が併記され、旧姓の判子で印鑑登録ができるようになります。 つまり、旧姓の実印を使えるようになるのです。

名前のみで作った印鑑は姓が変わってもそのまま使える

苗字ではなく名前のみで作成し、登録した印鑑は、実印としてそのまま使用できますし、登録も有効なままです。

例えば、「山田桃子」だった場合、「桃子」という印鑑を持って印鑑登録をすれば、結婚後に姓が変わっても改めて手続きをする必要がないので便利です。

旧姓の実印を結婚後も使うための3ステップを解説

旧姓の実印を使うためには下記の3つの手続きが必要です。

  1. 居住する自治体で、旧姓の印鑑を登録できるか調べる
  2. 戸籍謄本等とマイナンバーカード(通知カード)で旧姓併記の請求を行う
  3. 旧姓の印鑑で印鑑登録を行う

以下、1から順番に解説していきます!

ステップ1:居住する自治体で手元の印鑑を登録できるか調べる

念のため、旧姓の印鑑を登録できるか確認しておきましょう。 先程出てきた住基法改正というのは、「2019年の11月5日以降、住民票、マイナンバーカードなどに旧姓を記載できるようにする」というもの。

おそらく問題ないと思いますが、事前に居住する自治体に連絡をして、旧姓の印鑑を登録できるか確認しておきましょう。

ステップ2:戸籍謄本等とマイナンバーカード(通知カード)で旧姓併記の請求を行う

「印鑑登録(実印として登録)できるのは、住民票に記載されている姓名のハンコ」と決まっています。 つまり、次のステップの「旧姓の印鑑で印鑑登録を行う」ためには、住民票に旧姓が記載されてないといけません

そこで、戸籍謄本等とマイナンバーカードを用意し、現在地の市区町村窓口で旧姓併記の手続きを行いましょう。戸籍謄本等は、本籍地の市区町村の窓口で請求、もしくは郵送で取り寄せられます。

ステップ3:印鑑登録の手続きをする

結婚前に旧姓の実印で印鑑登録していた場合でも、結婚して苗字が変わった時点で、自動的に印鑑登録は廃止されます。したがって、結婚後も旧姓の印鑑を使い続ける場合でも、再度印鑑登録が必要となります。

住民票に旧姓が併記されたら、改めて旧姓の実印で印鑑登録をしましょう。 ただし、印鑑登録できるのは旧姓か新姓のどちらかだけとなります。

また、結婚→離婚→再婚などで旧姓が複数ある方の場合でも、実印として登録できるのは、住民票に記載された姓名だけです。あらかじめ、登録したい印鑑に彫られた姓名が、住民票に記載されているかを確認しておきましょう。

もし、上記の手続きが「面倒だな」と感じた方は、結婚後の新しい姓で印鑑を作成しましょう。 そうすれば、市区町村役場で実印の変更手続きをするだけで済みます。

当記事の最後では、結婚後に新しく実印を作る場合におすすめの印鑑通販サイトを3つ紹介しています。ぜひそちらもご覧ください。

人気の実印通販サイト3選はこちら

結婚後に実印を作り変えるならフルネームでの印鑑作成がおすすめ

実印は、車や不動産の購入など、重要な契約の際に使う印鑑であるため、複製されにくい印影を作ることが何よりも重要になります。

実印を苗字のみ・名前のみで作ると、文字数が少ないゆえシンプルな印面になりやすく、偽造のリスクが高まります。

一方、フルネームで実印を作ると、複雑な印影となるため偽造されにくくなります。新姓・フルネームで作った実印は、新しい自分の「しるし」となるため、特別な意味を持つ印鑑となるでしょう。

結婚を機に新しく実印を作成する場合には、セキュリティを高めるためだけでなく、結婚して名字が変わったことを記念する意味合いも込めて、フルネームで作成するのがおすすめです。

まとめ

当記事では、結婚後の旧姓の実印の取り扱いについて解説しました。

改めて、重要なポイントを以下にまとめました。

  • 役所で手続きをすれば、旧姓の実印を結婚後も使い続けられる場合がある。
  • 結婚前に名前のみで作成した実印は、結婚後もそのまま使える
  • 結婚後に実印を作り変える場合には、フルネームでの作成がおすすめ
旧姓で作った実印をそのまま使い続けたい場合には、ぜひ当記事の内容を参考にしてください。

一方、「わざわざ手続きをしてまで旧姓の実印を使わなくてもいいかな…」「手続きが複雑で面倒」という方は、新しく実印を作り直すことをおすすめします。

最後に、実印作成に人気の印鑑通販サイトを3つ、ランキング形式でご紹介します。

それぞれの印鑑通販サイトには違った特徴があります。お気に入りのショップを見つけ、結婚の記念となる素敵な実印を作成しましょう!

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