「シャチハタは使える?」
婚姻届を作成するときに、このような婚姻届の押印に関する疑問はありませんか。婚姻届の提出は人生の節目となる大切な手続きです。
だからこそ、婚姻届の押印についての悩みを解消し、新たな生活のスタートを気持ちよく踏み出したいですよね。そこで、当記事では以下について詳しく解説しています。
婚姻届の押印で迷わないためのポイント解説
上記の婚姻届の押印に関して詳しく解説しているため、不備がないようぜひ参考にしてください。
目次
婚姻届に押印は不要?証人の押印についても解説!

婚姻届への押印が不要になったのは、「デジタル社会形成整備法」が国会で可決された背景があります。
この法案が可決されたことにより、2021年9月から、婚姻届への夫婦と証人の押印は原則として不要になりました。ただし、現在も婚姻届には押印欄が残されているため、 任意で押印できます。
また、今後婚姻届に押印して提出を希望する方がいる点を配慮し、押印欄は残されました。
実際に、任意となった今でも、婚姻届に押印している方は一定数いるでしょう。
引用:2021年3月 朝日新聞(デジタル版)「婚姻届、任意で残るハンコ欄 法務省『国民の声に…』」
次に、婚姻届に押印したい方のために、婚姻届に適した印鑑を解説します。
シャチハタは使用しない!婚姻届に適した印鑑はどれ?
本来、婚姻届に印鑑を押す理由は、本人の意志で作成されたものだと証明するためです。そのため、婚姻届の押印は、印影が変化しない印鑑を使用すべきです。婚姻届の押印に適した印鑑は、はんこ面がゴム製以外の印鑑です。また、印影が変化しないために朱肉を使用しましょう。
以下にゴム製の印面が婚姻届に適していない理由と、朱肉を使用する理由をまとめました。
ゴム製の印面が婚姻届に適さない理由
・ゴム製の印面は性質上、経年劣化や力加減で印影が変化する・ゴムは油に弱いため、朱肉が使えない
・基本的に水性のインクが使用されている
婚姻届に朱肉を使用する理由
・朱肉は紫外線に強く、印影が長期間変化しない・はんこ面に色が付きやすく、かすれ防止になる
シャチハタなどのはんこ面がゴム製の印鑑には水性のインクが使用されています。水性のインクは紫外線に弱いため、時間が経つと印影が変化する可能性があり、婚姻届の押印には向いていません。
したがって、婚姻届の押印には、はんこ面がゴムで作られていない印鑑で朱肉をつかいましょう。 次に、婚姻届に適した印鑑を詳しく解説します。
婚姻届に適した印鑑は、実印と銀行印と認印!
下記に婚姻届に適した印鑑の種類と使用できるはんこ面の刻印内容をまとめました。婚姻届に適した印鑑
実印・銀行印・認印使用できる文字
名字のみ・フルネーム・名前のみ実印、銀行印、認印のいずれかを婚姻届で使用する際に、気をつけてほしいのが認印です。認印に含まれるゴム印は婚姻届に使用しないようにしましょう。
それでは、それぞれの印鑑について解説します。
実印
実印とは、住民票が記録されている市区町村の役所で登録手続きを済ませた印鑑です。実印は、1人1つしか作ることができないため、個人を証明する印鑑の中で、特に強い法的な効力を持っています。
したがって、婚姻届に実印で押印することは、間違いなく本人が押した証明になり、大抵の場合は役所で受理されます。
ただし、実印専用の印鑑は存在せず、登録されればどんな印鑑でも実印になるため注意が必要です。
単に、大量生産された印鑑を登録してしまうと、印影が同じものが多く、悪用される可能性があるため気をつけましょう。
銀行印
銀行印とは、銀行や信用金庫などの金融機関で登録された印鑑で、自分の口座を管理する際に本人確認として使用される大切なものです。また、一般社団法人全国銀行協会によると、ゴム印などの印面が変形しやすい素材の印鑑は銀行印として登録できません。そのため、長期間印影が変化しない印鑑のみが登録できます。したがって、銀行印は婚姻届に適した印鑑です。
引用:一般社団法人全国銀行協会「はんこにはルールがあります!|F.銀行で手続き」
認印
認印とは、特定の機関に登録してない印鑑を指します。そのため、印鑑の素材や大きさに関わらず、登録されていないものはすべて認印です。シャチハタも認印に含まれるので、婚姻届に認印を使用する場合ははんこ面がゴム以外の認印を使用しましょう。
ここまで、婚姻届に適した印鑑の種類を解説しました。夫婦2人の婚姻届にこだわりの印鑑を使用したい方は、当記事でおすすめの印鑑通販サイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
婚姻届にこだわりの印鑑を使いたい方に
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婚姻届に適していない印鑑は、シャチハタを含むゴム印!
次に、婚姻届に適していない印鑑の種類を解説します。婚姻届に押印する際、避けるべき印鑑はシャチハタなどのゴム印です。ゴム印とは、はんこ面がゴムで作られた印鑑を指します。婚姻届への押印は任意となっているため、押印がなくても基本的には受理されます。しかし、ゴム印の特徴から公的文書である婚姻届には適していません。
したがって、シャチハタなどのゴム印は婚姻届に使用しないことをおすすめします。
シャチハタ

シャチハタとは、本体内部にインクが入っているインク浸透印鑑のことを指します。受け取りのサインなどでよく使われる印鑑です。
はんこ面がゴム製でできており、水性のインクが使われているため、経年劣化で印影が変化しやすく婚姻届にはふさわしくありません。
婚姻届に押す場所はどこ?

都庁総合ホームページよりダウンロードした婚姻届を使用
婚姻届に押印する箇所は「届出人署名欄」「証人欄」「捨印欄」の3ヶ所あります。
結婚する夫婦2人が「届出人署名欄」に、証人として頼んだ方は「証人欄」にそれぞれ押印します。欄外に「捨印欄」が設けられている婚姻届の場合は、結婚する夫婦2人の印鑑で押印しましょう。
婚姻届の押印に関するよくある質問
本章では、婚姻届に押印する時によくある疑問を解説します。婚姻届に押印する前に確認して、疑問を解消してから婚姻届を提出しましょう。夫婦の印鑑は旧姓?新姓?
婚姻届に記載する名前は旧姓で書きます。そのため、旧姓の印鑑を使用しましょう。もちろん、旧姓のフルネームで作られた印鑑や名前だけの印鑑でも問題ありません。また、婚姻届に使用する印鑑は印影が変化しないよう、シャチハタなどのゴム印は使用せず、朱肉を使って押印しましょう。
同じ名字の印鑑を使う時は注意が必要?
同じ名字の二人が婚姻届を提出する場合や、証人を両親や友人の夫婦に頼む場合は注意が必要です。同じ名字の印鑑で押印するときは、押印欄にはそれぞれ大きさや陰影の異なる印鑑を使わなければなりません。
なぜなら、1つの印鑑を使い回すと、記載した本人が押印したと証明できないため受理されないこともあるからです。
証人欄には押印あり、届出人欄は押印なしの場合は受理される?
証人欄には押印があり、届出人欄に押印がない場合でも、押印は任意となっているため、婚姻届は問題なく受理されます。逆のパターンも同様、問題ありません。つまり、届出人欄と証人欄のどちらか一方だけ押印されている場合でも、押印が任意となっているため、婚姻届は問題なく受理されます。
婚姻届の捨印は必要?
婚姻届の捨印は任意となっているため、押印する必要はありません。往来、婚姻届に押す「捨印」は、記載した内容に間違いがあった場合、役所側に訂正権限を与えるための印鑑です。婚姻届への押印が義務だった時は、提出後の不備があると受理されませんでした。
そのため、婚姻届を記載した夫婦以外が修正を認める意思表示として捨印を押し、提出後のミスを役所の方が訂正してくれました。
一方で、2021年の法改正以降は、捨印も任意となり、捨印がなくても役所の方が提出後のミスを訂正してくれます。

捨印を婚姻届に押したい方は、捨印欄がある婚姻届には枠内をはみ出さないように印鑑を押し、ない場合は余白に「※捨印」と記載しその下に押印しましょう。
捨印で使用する印鑑は、届出人項目欄と同じもので問題ないため、捨印をわざわざ購入する必要はありません。
訂正印はいらない?記入ミスや押印ミスの訂正方法

上記の写真のような押印ミスの訂正方法や婚姻届の記入は、間違えた箇所に二重線を引き、余白に正しい記載をするだけです。

訂正の際は修正ペンや修正液は婚姻届に使用できないため、注意しましょう。
また、婚姻届の訂正印も任意となっています。訂正印を押す場合、使用する印鑑は届出人押印欄と同じものでよいため、訂正印として新しい印鑑を購入する必要はありません。
結婚してからも必要になる印鑑
近年、行政手続きや請求書などで印鑑の使用を減らす「脱印鑑」の流れが進んでいます。しかし、印鑑が必要とされる場面は少なくありません。特に「実印」は、住宅ローンの契約や車の購入、遺産相続などの大きな取引や手続きにおいては、今でも必須です。そのため、実印は結婚という人生の節目で作っておくことをおすすめします。
また、当サイトでは、実印の具体的な使用場面と重要性についても解説しているので、詳しく知りたい方は以下のボタンから確認してください。
実印はいつ使う?
使う場面や必要な理由を具体的に紹介」
次章では、結婚を機に実印を作りたい方におすすめの印鑑通販サイトを紹介しています。婚姻届に使用した印鑑を実印として使うこともできるので、ぜひ参考にしてください。
婚姻届にこだわりの印鑑を使用したい方へおすすめの印鑑通販サイト
まず、婚姻届に適した印鑑の特徴をおさらいしましょう。婚姻届に適した印鑑は、はんこ面がゴム製以外で作られた印鑑です。そのため、上記の条件を満たしていれば、自分だけのこだわりの印鑑で押すこともできます。
本章では、大切な婚姻届に特別な印鑑を使いたい方や、人生の節目だから縁起がいいものを使いたい方におすすめの印鑑通販サイトを紹介します。ぜひ、自分にあった印鑑を作成してみてください。

平安堂|豊富な印材があり品質は最高級

名字が変わり、最後の旧姓での押印だからこそ、上質な印鑑を使いたい方には、平安堂がおすすめです。
平安堂には印章彫刻技能士の国家検定1級を持つ職人が在籍しており、通常価格+9900円(税込)で手彫りの印鑑に変更可能。印鑑の製作工程をすべて手作業で行うことから、味わいのある上質な印影と、偽造リスクの低さが魅力です。

さらに、平安堂のホームページで印材数日本一と紹介されているとおり、マッコウクジラやシャコガイなどの希少性の高い素材も多数取り揃えています。そのため、数多くの種類から自分好みの印鑑を作成することが可能です。
豊富なラインナップから選べて、品質の優れた印鑑を婚姻届に使用したい方は、平安堂で作成しましょう。
\印鑑の選べる種類が豊富/
平安堂の公式サイトへはんこプレミアム|高品質で低価格が魅力

はんこプレミアムは、高品質で安く印鑑を購入したい方におすすめの印鑑通販サイトです。
はんこプレミアムは、印材を自社で仕入れているため、厳選された高品質の印鑑を安く提供しています。そのため、縁起物として使われている宝石印鑑が、他の印鑑通販サイトと比べると約半額の値段で購入可能です。

宝石印鑑にはローズクォーツの印鑑があります。ローズクオーツは「真実の愛」を意味する石で、婚姻届におすすめの素材です。
高品質、低価格で思いの込めた印鑑を婚姻届に使用したい方は、はんこプレミアムで作成しましょう。
\高品質・低価格/
はんこプレミアムの公式サイトへSirusi|おしゃれデザインが人気

Sirusiは唯一無二のデザイン印鑑で押印したい方におすすめです。
Sirusiでは「印グラフィー」というオリジナルの書体で印鑑を作成できます。また、デザイナーと相談しながら、自分好みの印影に仕上げることが可能です。さらに、デザインの校正は3回まで無料でできるので、印影のデザインにとことんこだわれます。

ここまでデザインにこだわれる印鑑通販サイトは他にはないので、他人とは一味違った自分だけの印鑑を婚姻届に使いたい方は、Sirusiで作成しましょう。
\個性を表現できるデザイン印鑑/
Sirusiの公式サイトへsinju|見た目が可愛いセット印鑑

sinjuは見た目も可愛く、夫婦おそろいの印鑑を使いたい方におすすめな印鑑通販サイトです。
sinjuでは、出産や結婚といった人生の節目に送るための印鑑を作成しています。例えば、「おそろいんかん」シリーズには、結婚式で使う袴と白無垢をイメージしたデザインの印鑑があります。
婚姻届に使う印鑑のデザインにも結婚のイメージを取り入れたい方は、sinjuで作成しましょう。
\おそろいで見た目も可愛い印鑑/
sinjuの公式サイトへまとめ【婚姻届への押印に関する押さえてほしいポイントは4つ!】
当記事では、婚姻届への押印に関する疑問点について解説しました。最後に、婚姻届の押印について特に重要なポイント4つを以下にまとめました。【婚姻届への押印に関する押さえてほしいポイントは4つ!】
1.押印は原則任意
・婚姻届の押印は、届出人と保証人の欄、両方とも必須ではなく、基本的に任意
・任意のため、届出人片方の押印だけでも問題なし
2.使用する印鑑はゴム製以外で、朱肉を使うものがおすすめ
推奨
・実印、銀行印、認印(ゴム製以外のもの)
非推奨
・シャチハタなどのゴム印
3.押印する場所
・届出人署名押印欄⋯夫・妻がそれぞれ名前の横に旧姓の印鑑で押印
・証人署名押印欄⋯証人の名前の横に、証人本人の印鑑で押印
・捨印欄⋯ミスがないと思っても万が一に備えて欄外に押印
4.婚姻届の訂正方法
・記入ミスと押印ミスどちらの場合も、間違えた箇所に二重線を引いて訂正、近くの余白に正しい内容を記入
・婚姻届の押印は、届出人と保証人の欄、両方とも必須ではなく、基本的に任意
・任意のため、届出人片方の押印だけでも問題なし
2.使用する印鑑はゴム製以外で、朱肉を使うものがおすすめ
推奨
・実印、銀行印、認印(ゴム製以外のもの)
非推奨
・シャチハタなどのゴム印
3.押印する場所
・届出人署名押印欄⋯夫・妻がそれぞれ名前の横に旧姓の印鑑で押印
・証人署名押印欄⋯証人の名前の横に、証人本人の印鑑で押印
・捨印欄⋯ミスがないと思っても万が一に備えて欄外に押印
4.婚姻届の訂正方法
・記入ミスと押印ミスどちらの場合も、間違えた箇所に二重線を引いて訂正、近くの余白に正しい内容を記入
婚姻届の押印は基本的に任意とはいえ、大切な書類だからこそ丁寧に対応したいものです。上記の4つのポイントを押さえて婚姻届に押印し、大切な門出を気持ちよく迎えましょう。
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