最近シャチハタのインクが薄くなってきていませんか?
そのようにインクが薄くなってしまう原因としては、シャチハタに内蔵されたインクがなくなってしまったことが考えられます。
「インクがなくなっているんだったら、新しくシャチハタを買い換えなきゃ…」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。そのシャチハタ、インクを補充、交換することで使い続けることができますよ! しかも、シャチハタインクの価格は新しく購入する印鑑と比べて非常に安いです!
それでは、インクを交換することで合計○○回も捺印することができるシャチハタの「インク」について見ていきましょう。
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宅配便の受け取りなどに「シャチハタ」を使用されている方も多いのではないでしょうか。中には、認印などの印鑑と区別が付いていない方も多いかもしれません。年間2.5万本の印鑑作成に貢献している筆者が、シャチハタについてわかりやすく解説します。
シャチハタはインクを補充して長く使おう
シャチハタはインク充填式の浸透印です。印面が特殊なゴムでできていて、内蔵のインクが染みて捺印することができます。 つまり、インクを使い切ったら印影を残すことができなくなってしまいます。
しかし、ご安心を。シャチハタはインクを交換、補充することで使い続けることが可能です。 シヤチハタ株式会社の調査によると、一つのシャチハタインクで約3,000~5,000回捺印することが可能との結果が出ています。
さらに、繰り返しインクの交換をした場合、合計で約100,000回の捺印が可能であるとのこと。
そのため、シャチハタで印影が残せなくなった時は、本体ごと買い換えるのではなく、インクを補充することを先に考えていただければと思います。
しかし、いくら補充できると言っても印面がダメになっていたら、どうしようもありません。 シャチハタを使っていて、印影が薄いなと感じたら確認すべきポイントが2つあります。
それでは、補充する前に確認すべき2つのポイントについてみていきましょう。
印影が薄いなと感じた時に確認するポイント
シャチハタのインクが薄いと感じた時に考えられる原因は以下の2つです。
- シャチハタの印面が汚れている
- シャチハタのインクが少なくなっている
では、シャチハタの印面が汚れているのか、シャチハタのインクが少なくなっているのかをどのように判断すれば良いのでしょうか?
それぞれの確認方法について見ていきましょう。
シャチハタの印面が汚れている
シャチハタ内に十分にインクが残っていても、印面が汚れているときれいに印影が残せないことや、紙に押したインクの移りが薄いということが起こり得ます。
そんなときに印面をクリーニングする簡単な方法をご存知でしょうか?
実は、シャチハタの印面の汚れを取る方法はセロハンテープの粘着面に印面を軽くトントンするだけ。 非常にお手軽ではないでしょうか?ポイントはセロハンテープを使用するという点。
シャチハタの印面はインクを浸透する特殊なゴムでできています。そのため、ガムテープなどの粘着力の強いテープを使用すると印面が壊れてしまう恐れがあります。
したがって、セロハンテープほどの適度な粘着力のテープを使用すると印面を傷めずに汚れだけを取ることができます。 また、印面を強く押し付けても印面が壊れる可能性がありますので、十分に気をつけて優しく扱いましょう。
シャチハタのインクが少なくなっている
インクが薄くなってしまう原因として、印面が汚れていない場合考えられるのが、インクがなくなってしまった可能性です。
シャチハタは朱肉を使わなくてもいい代わりに、シャチハタ本体にインクを内蔵したインク充填式の浸透印。 そのため、インクを使い果たしてしまうと捺印しても印影を残すことができません。
ここまでをまとめまして、「印影が薄い」と感じた場合、まずは印面の汚れを落とす方法から試してみましょう。
印面の汚れを落としてもインクが薄い場合、インクが少なくなっている場合がほとんどですので、シャチハタ用の新しいインクカートリッジと交換する必要があります。
インクカートリッジ交換タイプではない場合、印面からインクを補充して使用するタイプの場合があるので、こちらは把握しておくことをおすすめします。
以下の表で、あなたが使用しているシャチハタのインク補充方法をチェックしておきましょう。
- ネーム印
- Xスタンパー
- タートスタンパー
- データネーム
- ネームペン
シャチハタ(商品名) | 顔料系or染料系 | インクの種類 | インクの色 |
---|---|---|---|
・ネーム9 | 顔料系インク | カートリッジタイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・キャップレス9 ・キャップレス9 リール式 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ネーム9 Vivo | 顔料系インク | カートリッジタイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ネーム6 ・簿記スタンパー ・ブラック8 |
顔料系インク | カートリッジタイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ネーム6 キャプレ | 顔料系インク | カートリッジタイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・プチネーム ・プチらっかん |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・スタンディングネーム ・ジャポン |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ペアネーム ・ネームエルツイン |
顔料系インク | カートリッジタイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ネームエル | 顔料系インク | カートリッジタイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ブラック11 | 顔料系 | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・キャップレスネーム ・キャップレス丸型 ・キャップレス角型 |
顔料系 | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
シャチハタ(商品名) | 顔料系or染料系 | インクの種類 | インクの色 |
---|---|---|---|
・丸型印 6号 ・丸型印 9号 ・丸型印 12号 ・丸型印 16号 ・ビジネス用 E型 ・ビジネス用 G型 ・データー差替印 12号 ・データー差替印 16号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ブラック16 | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・丸型印 20号 ・丸型印 25号 ・丸型印 30号 ・丸型印 35号 ・丸型印 40号 ・丸型印 45号 ・丸型印 50号 ・角型印 2020号 ・角型印 2030号 ・角型印 2525号 ・角型印 4040号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・科目印 ・氏名印 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・一行印 0560号 ・一行印 0860号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・速達用 | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・コード番号用科目印 | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・シール用I型 ・シール用Ⅱ型 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・マルチスタンパー | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ポケット用 1351号 ・ポケット用 1662号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ビジネス用 A型 ・ビジネス用 B型 ・角型印 0942号 ・角型印 1018号 ・角型印 1551号 ・角型印 1850号 ・角型印 2060号 ・角型印 2580号 ・角型印 2651号 ・角型印 3080号 ・角型印 3863号 ・角型印 4050号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・角型印 1662号 ・角型印 1885号 ・角型印 2471号 ・角型印 40100号 ・角型印 5075号 ・角型印 65100号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・特角30号 ・特角50号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・特丸80号 ・特角80号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・角型印 光沢紙用 1662号 ・角型印 光沢紙用 2471号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色 |
シャチハタ(商品名) | 顔料系or染料系 | インクの種類 | インクの色 |
---|---|---|---|
・タートスタンパー 角型1342号 | タートスタンパー専用多目的インク | 補充タイプ | インク品番による |
・タートスタンパー 丸型6号 ・タートスタンパー 丸型11号 |
タートスタンパー専用多目的インク | 補充タイプ | インク品番による |
・タートスタンパー 丸型16号 ・タートスタンパー 丸型20号 ・タートスタンパー 丸型16号 日付差替印 ・タートスタンパー 丸型20号 日付差替印 |
タートスタンパー専用多目的インク | 補充タイプ | インク品番による |
・タートスタンパー 丸型30号 ・タートスタンパー 丸型30号 日付差替印 |
タートスタンパー専用多目的インク | 補充タイプ | インク品番による |
シャチハタ(商品名) | 顔料系or染料系 | インクの種類 | インクの色 |
---|---|---|---|
・データーネームEX キャップ式 12号 ・データーネームEX キャップ式 15号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・データーネームEX スタンド式 12号 ・データーネームEX スタンド式 15号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・データーネーム 光沢紙用 12号 ・データーネーム 光沢紙用 15号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色 |
・データーネーム キャップ式 12号 ・データーネーム キャップ式 15号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・データーネーム キャップ式 18号 ・データーネーム キャップ式 21号 ・データーネーム キャップ式 24号 ・データーネーム キャップ式 27号 ・データーネーム キャップ式 30号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・データーネーム スタンド式 12号 ・データーネーム スタンド式 15号 ・データーネーム スタンド式 18号 ・データーネーム スタンド式 21号 ・データーネーム スタンド式 24号 ・データーネーム スタンド式 27号 ・データーネーム スタンド式 30号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・データーネーム 光沢紙用 24号 ・データーネーム 光沢紙用 30号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色 |
・データーネーム スタンド式 3555号 | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・データーネーム グリップ式 13号 ・データーネーム グリップ式 16号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・データーネーム グリップ式 19号 ・データーネーム グリップ式 21号 ・データーネーム グリップ式 25号 ・データーネーム グリップ式 30号 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ロータリータイム | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・回転印 欧文日付 ・回転印 欧文6連 |
顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色 |
・回転日付印 欧文日付 | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色 |
シャチハタ(商品名) | 顔料系or染料系 | インクの種類 | インクの色 |
---|---|---|---|
・ネームペン用ネーム ・オピニネームペン |
顔料系インク | カートリッジタイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
・ネームペンQ | 顔料系インク | 補充タイプ | 黒、赤、藍色、緑、朱色、紫 |
実際にインクを購入される際は、お使いのシャチハタのインクが顔料系インクなのか、染料系インクなのかしっかり確認しましょう。
確認ができたら、後はシャチハタのインクを交換するだけ。続いては、具体的な交換方法をご紹介いたします。
シャチハタごとの具体的な交換方法について
それぞれ適切なインクを使用しなければならないことはわかりましたが、実際にはどのようにしてシャチハタのインクを補充、交換すればいいのでしょうか?
ここではシャチハタインクの補充、交換方法を代表的なシャチハタを例にご紹介します。
ネーム印
一般的にシャチハタといって思いつく印鑑の代表「ネーム印」のインクの補充、交換方法をご紹介します。ネーム9
印面を下にして12時間放置した後、捺印した印影が極端に薄いときがインクを交換する目安となります。
補充用のインクはネーム9の専用補充インク(カートリッジタイプ)を使用しましょう。
【シャチハタインクの補充・交換方法】
- シャチハタの印面側とホルダーを分ける
- 印影が薄いインクカートリッジを新しいインクカートリッジと取り替える
- ホルダーをしっかりとはめる
- 印面を下にした状態で約12時間ほど放置する
- 使用する前にきれいな紙で試し押しをする
キャップレス9
こちらもネーム9と同様、印面を下にした状態で12時間放置して捺印しても、印影が極端に薄い場合インクを補充しましょう。
補充用のインクはXスタンパー全般に使用される顔料系インクを使用します。
【シャチハタインクの補充・交換方法】
- シャチハタのシャッター部分を引き抜き、シャチハタ本体側から取り外す
- 印面が上になるようにシャチハタを固定する
- 補充用インクのノズルをシャチハタの印面に接地させた状態で一滴補充する
- 印面を上にした状態でシャチハタを3時間ほど静かに保つ
- 使用する前にきれいな紙で試し押しをする
以上のように、カートリッジタイプのシャチハタと補充タイプのシャチハタでインクの補充・交換方法が異なります。 それぞれ上記を参考にして、インクを補充しましょう。
インクを補充、交換することで長く使用することのできるシャチハタ。 では、これらのインクは一体どれくらいの値段で購入することができるのでしょうか?
続いては、シャチハタインクの気になるお値段についてご説明いたします。
100均で売っているインクを使っても大丈夫?
シャチハタがインクを補充、交換すれば約100,000回も捺印できることをご紹介しました。 しかし、補充・交換するインクがものすごく高かったら本体ごと新しく買い替えた方が良いような気がしてきますよね。
そこで、一体どれくらいの値段でインクを購入することができるのか、複数の通販サイトを調査しました。 すると、ハンコヤドットコムのシヤチハタ館が最もシャチハタ用のインクの取扱数が多かったため、そちらの価格相場をまとめてご紹介します。
インクの種類 | メーカー小売価格(税込) | 販売価格(税込) |
---|---|---|
ネーム9専用インク (カートリッジ2本入り) |
374円 | 300円 |
ネーム6 / ブラック8 など (カートリッジ2本入り) |
374円 | 300円 |
ブラック11 / シール用 など (0.3 ml × 5本) |
374円 | 300円 |
ネームペン用 (カートリッジ2本入り) |
374円 | 300円 |
データーネームEX専用補充インク (0.2 ml × 5本) |
374円 | 374円 |
Xスタンパー全般用顔料系インク (20 ml) |
615円 | 500円 |
Xスタンパー全般用顔料系インク (60 ml) |
1,452円 | 1,200円 |
非複写タイプ専用補充インク (20 ml) |
528円 | 400円 |
染料系インク (20 ml) |
528円 | 420円 |
以上のように、一つで約3,000回~5,000回捺印できるインクカートリッジが2つ入りで300円(税込)で購入することができるので非常にお得。
100均のインクも確かに安くてお得ですが、インク詰まりや捺印回数がやや少なめなのがネックとなっています。
シヤチハタ製の純正インクは、インク詰まりなどの可能性も低い上に捺印回数も多く、値段もそう高くはありません。 最終的にはこちらを選んだ方が、賢い買い物といえるのではないでしょうか。
インクの補充、交換で繰り返し使用することができ、とても便利なシャチハタですが、実印としては使用できません。
しかし、朱肉やスタンプ台なしで捺印できるなど、利便性に優れた印鑑であるシャチハタ。 社内書類であればシャチハタでも認められるパターンもあるため、使用範囲や特徴を知っておくことで、書類作成時などにおける捺印の手間がぐっと省けますよ。
【シヤチハタ製純正インク購入方法】
- 下記「ハンコヤドットコムシヤチハタ館はこちら」をクリック
- 左側にある青いタブの「補充インキ・スタンプ台」から「補充インキ」をクリック
- 用途に応じて、補充インキを購入
シャチハタについてもっと知りたい方は、下記をご覧ください。