「AI契約書レビューサービスで法務業務を効率化したい」
「LawFlowってどんなサービス?」
この記事では、AI技術を活用した契約書レビューサービスであるLawFlowに関する情報をまとめています。 サービスの機能や料金をわかりやすく解説しているほか、特徴や利用するメリットも掲載。
また記事の後半では、LawFlowと比較検討したいおすすめの契約書リーガルチェックサービスも紹介しています。 LawFlowについてお調べの方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いた人
「時間もかかるし、面倒だし、できれば避けたい…」。契約書のレビューに、こんな思いの企業担当者さまも多いでしょう。そんな契約書のレビューを「時短で、簡単に、そして安い価格で」行えるのが、AIを用いた契約書のレビューサービス。顧問弁護士による記事のリーガルチェックも経験している筆者が、「契約書レビュー」に関して徹底解説します。
LawFlowとは
LawFlow(ローフロー)は、AIが契約書を自動的にチェックし、抜け漏れやリスク項目を検知してくれる自動レビューサービスです。
不足している内容や追加した方がいい条文を自動的に提案してくれるため、法務部がない中小企業や個人事業主の強い味方になってくれます。
LawFlowの運営会社
サービスの運営会社はLawFlow株式会社であり、リーガルテック関連サービスを主要事業としています。 会社概要はLawFlowのサービスサイトに記載されているため、そちらで確認できます。LawFlowの導入事例
LawFlowの公式サイトでは、残念ながら具体的な導入事例や導入企業は掲載されていません。 しかし、2023年8月時点で、公式サイトに「ユーザー数が3,000を超えた」と掲載されており、多くの利用者から選ばれていることが理解できます。LawFlowのセキュリティ
LawFlowでは、ユーザーが安全にサービスを利用できるように、様々なセキュリティ対策が行われています。 例えば通信の暗号化が行われているだけでなく、高いセキュリティ性を誇るAWSが採用されています。LawFlowの機能
こちらでは、LawFlowに搭載されている代表的な機能例を紹介します。
AIによる契約書の自動チェック
LawFlowでは、AIによる契約書の自動チェックが行えます。 契約業務で発生しがちな抜け漏れを防げるほか、自社でのリーガルチェックにかかる業務負担を軽減できます。LawFlowでは、デフォルトで42類型の契約書のチェックに対応しており、様々な種類の文書をリーガルチェック可能です。 さらに「エンタープライズ」プランなら必要に応じて対応契約書を増やせるメリットがあります。
契約書の作成支援機能
LawFlowには、契約書を一から作成する際に活用できる支援機能が搭載されています。 用意されたフォームへ入力すると契約書の草案を作成でき、法務部のない中小企業であっても適切な契約書を作りやすくなっています。取引先フィルター機能
LawFlowの取引先フィルターは、取引先の名称や契約期間などを個別に設定し、検索管理をしやすくする機能です。 法務に特化していない文書保管の場合、契約書の管理や検索がしづらい問題がありました。LawFlowならそんな問題を解消して契約書の保管管理を効率化できます。
OCR機能
LawFlowでは、Wordファイルをアップロードする以外に、OCR機能を使って紙の契約書もチェック可能。 チェックを終えた後にはエディタ機能での編集作業に移れるため、スキャン等の手間を省けるメリットがあります。権限設定とIPアドレス制限
LawFlowのエンタープライズプランでは、チームメンバーごとに「管理部」と「法務部メンバー」、「その他メンバー」の3種類の権限を設定できます。 それぞれ設定できる内容や閲覧できる契約書の範囲が異なるため、企業のガバナンス強化にも役立ちます。IPアドレス制限はエンタープライズプランであっても別料金が必要なオプション機能。 必要に応じてアクセスできるIPアドレスを制限でき、こちらもガバナンス強化に役立つでしょう。
他社と比べた特徴とメリット
国内で提供されているAI契約書レビューサービスは複数ありますが、その中でもLawFlowにはどのような特徴があるのでしょうか。 他社サービスと比較したLawFlowの特徴やメリットを解説していきます。
法律のエキスパートが開発・監修
LawFlowは、法律のエキスパートが開発と監修を行っているサービス。 弁護士が開発して元裁判官が監修したサービスであり、信頼性と品質が担保されています。Wordへのドラッグ&ドロップで簡単に編集
LawFlowでは、過去に使用した契約書や社内のひな型ファイルなどを、何通でもテンプレートとして登録可能です。 Wordへの条項の挿入もドラッグ&ドロップで簡単に実行でき、法務業務の効率化に役立つでしょう。テンプレートの登録機能は、最も安いプランから利用できます。
文書比較機能で差分チェックができる
LawFlowには文書比較機能が搭載されており、契約書の差分チェックも簡単に行えます。 登録済みテンプレートとの比較はもちろん、過去バージョンとの差分チェックも可能。取引に必要なリーガルチェックをより効率化できます。英語・中国語のリーガルチェックに対応(一部のみ)
LawFlowの特徴として、一部の契約書については英語や中国語のリーガルチェックにも対応している点が挙げられます。 現時点で対応している外国語の契約書は、現時点では英文NDAと英文売買、中文NDAの3タイプです。海外との取引が多い製造業などでも活用しやすいサービスとなっています。
弁護士によるカスタマーサポート
LawFlowの利用者は、提携弁護士によるカスタマーサポートを利用できるメリットがあります。 弁護士が自社のニーズをヒアリングしながらサポートしてくれ、最適な検知項目を設定したり独自フォーマットの契約書に対応したりしやすくなります。LawFlowの料金
LawFlowの料金プランは、無料トライアルを含めて全部で4種類。それぞれ利用できる機能が異なり、下記の一覧表のとおりです。
プラン名 | スターター | ライト | スタンダード | エンタープライズ |
---|---|---|---|---|
月額料金(税込) | 無料 | 5,500円 | 16,500円 | 27,500円 ※年間契約のみ |
支払方法 | - | クレジットカード | 銀行振込 | |
保存数上限 | 0通 | 50通 | 300通 | 無制限 |
アカウント数上限 | 1アカウント | 無制限 | ||
AI契約書チェック | ◯ ※NDA、業務委託契約のみ |
◯ | ◯ | ◯ |
テンプレート登録 | × | ◯ | ◯ | ◯ |
差分チェック | × | × | ◯ | ◯ |
ノウハウ共有 | × | × | × | ◯ |
コメント・ 共有リンク |
× | × | × | ◯ |
弁護士カスタム サポート |
× | × | × | ◯ |
IPアドレス制限 ※別途有料 |
× | × | × | ◯ |
対応言語 | 日本語のみ | 日本語・英語・中国語 | ||
サポート | なし | メール | メール・ WEBミーティング |
このようにLawFlowは、選ぶプランによって利用できる機能がかなり違っています。自社の状況やニーズに応じて、必要なプランを選択しましょう。
口コミと評判
インターネット上でLawFlowにはどのような口コミが寄せられているのでしょうか。こちらでは、Twitter上で調査したLawFlowの口コミや評判を紹介します。
#小規模法務のDX
— のん@育休中の社会人8年目 (@n0nn_77) April 14, 2021
Lawflowってとこ安っ!!!
月額5,000円のサブスクなら
確かに導入しやすいなあ…
📜面白いビジネス📜
— 遊学@小さな起業家 (@yuugaku) July 29, 2020
AI契約書チェックサービス:LawFlow
弁護士が開発したAIが、契約書の全条文を自動チェックし、瞬時にリスクや必要な条文を教えてくれる。
法務部門を持たない中小企業や個人にとって、面倒な契約書を、便利にチェックしてくれるサービスになりそうです😀#ビジネス #AI #契約書 pic.twitter.com/1KECu3KUHB
このようにLawFlowは、Twitter上でも注目を集めているサービスであることがわかります。 特にLawFlowの料金の安さに驚きの声を上げる方が多く、フリーランスや個人事業主でも導入しやすい点が良いと評判なようです。
比較検討したい他社サービス
LawFlowの導入を検討するのであれば、他にも比較検討したい契約書レビューサービスがあるのでご紹介します。
LeCHECK
LeCHECKは、月額22,000円(税込)から利用できる中小企業向けのAI契約書レビューサービス。 多彩な英文契約書に対応しており、英語で作成された契約書をチェックしたい場合はLawFlowよりLeCHECKの方が適しているでしょう。
またLeCHECKは、メールの他に電話でのカスタマーサポートに対応している点も特徴。 LawFlowは最も高いエンタープライズプランでも電話サポートは非対応のため、「電話で手厚いサポートを受けたい」とお考えの方ならLeCHECKの方がおすすめです。
» 【中小企業に特におすすめ】LeCHECKはこちら
LegalForce
LegalForce(リーガルフォース)は、業界大手のAI契約書レビューサービス。 知名度が高くて信頼感があり、契約業務を効率化するための便利機能が豊富に搭載されています。
ただし便利機能が豊富だからこそ、LegalForceの料金はLawFlowほどリーズナブルではない可能性があります。
LegalForce公式サイトでは料金は公開されていませんが、どちらかといえば大企業向けサービスのためある程度の予算を確保しておくのが好ましいでしょう。
LAWGUE
LAWGUEは、AIが人の手によるリーガルチェックをサポートしてくれる法務業務の効率化サービス。 リスク箇所の修正提案を表示する一般的なAI契約書レビューサービスとは違い、過去の契約書などから類似条項や欠落条項を見つけてくれるサービスとなっています。
LAWGUEは法務業務のナレッジ蓄積ツールとしても活用できるほか、契約書以外のどんな文書であっても使える点も特徴。 こういったポイントを踏まえると、LAWGUEは自社基準での厳格なリーガルチェックを実施したい企業様におすすめです。
まとめ:契約書レビューサービスは比較してお選びください
この記事では、AI契約書レビューサービスのLawFlowに関する情報を詳しくまとめました。LawFlowを活用すれば、法務部がない中小企業や個人事業主であっても契約にまつわる様々なリスクを軽減でき、さらに業務効率化につながるでしょう。 興味のある方は、お気軽に公式サイトから問い合わせてみてくださいね。
なおLawFlow以外にもAI技術を活用した契約書レビューサービスは複数存在するため、他社製品と比較して選ぶのが重要。 次の記事では、AI-CONやインテリジェント契約チェッカー、LAWGUE(ローグ)などおすすめのAI契約書レビューサービスを紹介しています。
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